
去る1月25日、Great Lakes JET Alumni Association(五大湖地区JETAA)主催による第4回ジョブフェア(就職説明会)がミシガン州ノバイ市サバーバン・コレクション・ショープレイスで開催された。
同ジョブフェアにはHirotec AmericaとFifth Third銀行も協賛として参加。JBSD基金からのグラント提供も受け、年々規模が大きくなっており、企業と、日本文化を理解する日本滞在経験者をはじめとする求職者にとても貴重なイベントとなっている。
JETAAはJETプログラム※を通して日本滞在を経験したメンバー達で構成される団体で、同プログラム経験者や日本語を学ぶ現地の学生、また日本企業就職希望者のために、同イベントを開催して早4年が経つ。(※JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programmeの略称。参加者は日本の中学・高校に英語教師サポートや文化交流他を目的に数年間、各地に派遣される- jetprogramme.org)
今回のジョブフェア参加企業は、そのほとんどが日本のコミュニティメンバーによって運営されている10社で、メトロデトロイト近郊で就職活動を行なっている候補者と交流を持った。
五大湖JETAA会長のミーガン・ワーデン氏は、「今年のジョブフェアは例年よりさらに大きな成功となった」と語り、初めて工学系の学生にも門戸を開いたことにより、より幅広いスキルを持つ学生が参加したと述べた。「今年の参加企業からは、多様な候補者と会えたことで、さらに進化したジョブフェアであったことを喜ぶ声が上がり、すでに雇用準備が始まっている企業もいると聞いている」と語った。来年はさらに改善を続け、日本語能力を採用企業に売り込みたいと考えている人や学部学生のためのキャリアフォーラムを検討していると言う。
このイベントに参加したIKIGAI Connections社の創設者であるカーシャ氏も、同ジョブフェアに関わるうちのひとり。「ボストンやカリフォルニアの大規模なジョブフェアに比べ、本ジョブフェアは比較的新しく、まだ存在を知らない多くの企業や求職者がいます。幸いなことに、このイベントの人気は高まっており、素晴らしい広がりをみせています。企業は、常にバイリンガルやバイカルチュアルで多様な技術を持つ人材を探し、ここへ来る求職者は、日本語とビジネス文化のスキルをキャリアで活用できることを知っています。ミシガン州と周辺の州に拠点を置くグローバル企業が、そのニーズを満たすために地元の人材を探していることは大変素晴らしいことです」と語った。このようなスキルのある人材は、機会とトレーニングのチャンスさえ与えられれば、グローバルな環境で輝きはじめる、と信じてやまないカーシャ氏。IKIGAI Connectionsでは、学生の就職サポートとしてトレーニングプログラムを運営、また自身もバイリンガルとあり、グローバルな思考を持つ彼らと企業とを引き合わせたいと日本企業に特化した「オンライン・ジョブボード」で、バイリインガル、バイカルチュアルな職を学生らに紹介している。
また、協賛企業であるHirotec America社は、JETAAジョブフェアを通して毎年正社員またはインターンを採用している。同社CEOの鵜野氏は、「毎年、優秀な人材を採用しています。今日現在、2名がミシガンで、そして1名がテネシーにて勤務、加え、1名が日本の本社に赴任し、電気制御エンジニアとして活躍しています。正直、彼らがここまで活躍してくれるとは予想していませんでしたが、意識の高さと日本に対する強い思い入れが、彼らの仕事の出来に良く表れています。本社を含めたグループ全体のグローバル化に向けた環境整備と意識の変化にも大変寄与してくれています」と語った。過去3回のジョブフェアが、すでに結果を出している証拠である。
来年度のジョブフェアに興味のある企業、または本イベントへの問合せは下記まで。 (情報提供: JETAAダイレクター:Debbie Kim)
五大湖地区JETAAへのお問い合わせ:
Megan Worden | president@greatlakesjetaa.org
http://www.greatlakesjetaa.org
第4回JETAA ジョブフェア -Job Fair- 開催