食に関する言い回し(3)

先回書ききれなかった「塩」の付く言い回しをもう一つ。「傷口に塩を塗る」は英語でも全く同じで、“to rub salt in the wounds” です。「もうこれ以上彼の傷口に塩を塗るのは止めよう。」であれば、“Let’s stop rubbing salt in his wounds.” となるわけです。(この場合 ou の発音はアウではなくウーとなりますからご注意を)

「味噌」を使った言い回しも色々あります。まず「手前味噌」ですが、これは「自画自賛」と同じような意味なので、「彼はいつも手前味噌を並べる。」は、“He always sings his own praises.” 、もうひとつ面白い表現としては 、“He always toots his own horn.”  (自分のトランペットを吹く)と言ったりもします。スピーチ等で自身の功績を話す時や、自社の製品を売り込む時に “I don’t mean to brag but…..”「手前味噌で恐縮ですが、・・・」と前置きで述べて、ただの自慢話にならないようにすることができます。「味噌っかす」はどうでしょうか?“The child who is left out of the game.”、もっときつい言い方としては、“You are good-for-nothing.” (お前は役立たずだ) となります。「(ぬか)味噌が腐るような声だな。」などと言いますが、これは、“His voice turns milk sour.” で、西洋では味噌がありませんから、腐るのは代わりにミルクです。面白いですね。「味噌をつける」とは「失敗して評判を落とす」ことですが、その由来は、火傷はたいてい何かしくじった時になるもので、昔は火傷すると味噌をつけたことから、失敗して面目を失った時に言うようになったとのことです。英語では、“to fail and lose face”  “to embarrass oneself”となります。

上記についてご質問のある方、また、その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

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鈴木いづみ: 会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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