新年のご挨拶

 JAPANニュース倶楽部読者の皆様、明けましておめでとうございます。早いもので、在デトロイト日本国総領事として着任してから一年が過ぎ、ミシガンでの冬も2度目となりました。令和初めてのお正月、皆様どのように迎えていらっしゃいますか。

 昨年、平成31年と令和元年を振り返ってみますと、デトロイト総領事館が管轄するミシガン・オハイオ両州は、活気のある年となりました。一昨年に滋賀県とミシガン州の姉妹州県交流が50周年を迎えましたが、昨年は、ミシガン州では大津市

とランシング市、彦根市とアナーバー市が、オハイオ州でも大磯町とデイトン市が50周年を祝いました。また、東近江市と、ミシガン州アッパー・ペネンシュラに位置するマーケット市との姉妹都市交流も40周年を迎え、長年にわたる皆様のご尽力に改めて感謝を申し上げたいと思います。本年は埼玉県とオハイオ州の姉妹州県交流が30周年を迎え、さらには、ミシガン州と日本の姉妹都市交流では最も長い歴史をもつ、豊田市とデトロイト市の姉妹都市交流が60周年を迎えます。

 文化交流も非常に活発な一年でした。クリーブランド美術館では、昨年4月から6月まで「神道展」が開催され、日本でもなかなか目にすることのできない貴重な美術品を観に、オハイオ州内外から多くの人が訪れました。シンシナティ美術館では着物展が開かれ、姉妹都市である岐阜市の皆さんによる着物ショーも開催されました。6月から10月にかけて、ラフカディオハーン訪米100周年を記念した行事も開かれました。デイトン美術館でもこの2月から「月岡芳年展」が開催されると聞いております。デトロイト美術館、ミシガン大学美術館、トレド美術館にも、充実した日本美術品コレクションがあるほか、ミノル・ヤマサキ、フランク・ロイド・ライトの建築作品やフリーアハウスなど、当地には、日本にゆかりのある場所も、数多くあります。

 昨年中には、ミシガン州・オハイオ州にある日本庭園などにも足を運ぶことができました。マイヤーガーデン(グランド・ラピッツ)、クランブルックガーデン(ブルームフィールド・ヒルズ)、ダウズ・アボリータム(オハイオ州ニューアーク)…。フランクリンパーク(コロンバス)、クローン植物園(シンシナティ)では、米国の盆栽愛好家、生け花愛好家に対し、専門家によるレクチャーとデモンストレーションも行われました。

 春先には、ミシガン州立大学トリゲートファームでのお花見や、ベルアイルでの鯉祭りなど、「地元発」の日本関連文化行事もありました。秋には、ミシガン大学に歌舞伎役者の中村京蔵氏が訪問し、これは参加申し込みが多すぎて、観客を限定しなくてはならないほどに大盛況でした。

 今では毎年恒例となった、デトロイト美術館でのひな祭り、アナーバー・ジャパンウィーク、ノバイの日本祭り。2年目も大盛況となったダブリン・七夕祭り。このように、当地のあらゆる所で、多くの地元の方々のあたたかい協力と参加を得て、日米間の人的交流・文化交流が行われていることをとても嬉しく思っております。

 昨年は、大谷翔平選手の復帰戦に沸いたデトロイト。先月には、八村塁選手も

デトロイトでプレーされました。日本はラグビーワールドカップで盛り上がりましたが、いよいよこの夏は、東京オリンピック・パラリンピックです。

 日本と米国の間の堅く太い絆は、当地に在住しておられる日本の皆様一人一人の貴重な御努力の上に、はじめて成り立っているものだと思っております。ミシガン・オハイオ両州の至るところでみられる地元の方々からの「日本への愛」に感謝しつつ、地域コミュニティ活動への積極的な参加等、皆様には、より一層社会に根付いた活動への協力をお願いしたいと思います。私たち総領事館といたしましても、2020年を盛り上げていくため、微力ながらも努力していきたいと思っております。

 末筆ながら、今年一年の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

令和2年1月

在デトロイト日本国総領事館

総領事 中川 勉

 新年あけましておめでとうございます。これから始まる一年が、皆様にとってかけがえのない素晴らしい年となることをお祈り申し上げます。

 本校は1973年の開校以来、本年度で創立46周年を迎えました。多くの園児、児童生徒が現地校と両立しながら本校で学び、確実に力を高めることができました。それは、デトロイト日本商工会、在デトロイト日本総領事館をはじめ、非営利団体である「りんご会」の多大なるご支援と、各関係機関による多くのボランティア活動、そして保護者の皆様の温かいご理解とご支援によるものです。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 さて、令和二年、2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年になります。昨年のNHK大河ドラマ「いだてん」に描かれた1964年のオリンピック以来、実に56年ぶりの東京での開催です。オリンピックは33競技339種目、パラリンピックは22競技537種目があり、

トータル30日間の日程で行われます。どんなドラマが展開されるのか、今からワクワクしています。

 教育関係では、2020年度は小学校で新たな学習指導要領が完全実施となり、その後中学校、高等学校へと展開していきます。「学習指導要領」は、日本国内全ての学校教育の指針となるものであり、この学習指導要領をもとに、各学校は教育目標の具現化を目指した教育課程を編成します。本校の設置目的にも、「日本の学習指導要領に基づいた教育課程を補習する機会を与える」とあり、その理念や方針などを十分理解した上で、教育課程を編成し、実施していく必要があります。そこで、この紙面を借りて、今回の「学習指導要領」の要点について説明させていただき、ご理解いただきたいと思います。

〇込められた理念:学校で学んだことが,子供たちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい。これからの社会が、どんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来を共に創っていきたいという願いが込められています。これまで大切にされてきた、子供たちに「生きる力」を育むという目標は、これからも変わることはありません。この「生きる力」を構成する一つが「確かな学力」であり、さらに「確かな学力」は、「基礎的な知識・技能」「思考力、判断力、表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の三要素から成り立ちます。

〇何を学ぶか:小学校では、5・6年に新たに「外国語科」の教科が加わり、週2時間、年間70時間外国語を学びます。また、3・4年生は「外国語活動」が週1時間位置づけられ、4年間を通じて「聞く・話す・読む・書く」の4技能の基礎的な力を育成します。また、既に昨年度より実施されていますが、「特別の教科 道徳」も教科として加わり、答えが一つではない道徳的な課題を、一人一人の子どもたちが自分自身の問題と捉え向き合う「考える道徳」、「議論する道徳」へと転換が求められています。

〇どのように学ぶか:「主体的、対話的で深い学び」の実現を目指します。そのために、「何ができるようになるか」という、子どもたちに必要な資質・能力を育てるために、「何を学ぶか」という学習内容と、「どのように学ぶか」という学びの過程を組み立てていく授業改善が大切になります。

〇社会に開かれた教育課程:学校の教育目標や目指す子どもの姿、それを実現するための教育課程等について、保護者の皆様や地域の皆様に十分理解をしていただき、お力添えをいただきながら、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を達成していくことが大切になります。

 これら学習指導要領の理念や方針、また「りんご会」理事・運営委員会の経営・運営方針を受け、本校の教育目標具現に向けた教育課程を編成し、教職員全員の共通理解のもとで力強く実施していきます。年間42日間という限られた時間の中であっても、将来子どもたちに生きて働く「生きる力」を確実に育むことができると信じます。小学校では、指導の中心となる国語、算数、社会等の教科は、教科書も一新されるため、現在年間や単元の指導計画を新たに作り直しているところです。また、それほど多くの時間ではありませんが、教科となった道徳の指導にも力を入れ、子どもたちの道徳性を育んでいきたいと思います。今回の学習指導要領で大事にされていることの一つに、物事を捉える視点や考え方を指す「見方・考え方」を豊かにするということがあります。それぞれの教科での指導はもちろん、特に道徳の時間の中で、仲間と共に互いの見方・考え方による意見を交流したり議論したりすることをとおして、一人一人の「見方・考え方」がより広く、深く、豊かになると考えます。

 このような本校の思いや願いをご理解いただき、本年も、多くの皆様からの今までと変わらぬ温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年の挨拶に代えさせていただきます。

デトロイトりんご会補習授業校 井口豪校長先生

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