去る11月24日(日)、JSDウイメンズクラブ女声コーラストリリアムと混声合唱団音もだちは、第6回となる秋のジョイントコンサートを開催しました。(会場: Faith Covenant Church)。2年ぶりに男声合唱団ホワイトパイングリークラブをゲストに迎え、充実のプログラムとなりました。今回はトリリアムメンバー尾台愛美がリポートをお届けします。

 第1部はトリリアムが務め、早春賦・赤とんぼ・椰子の実をメドレーにした懐かしい日本歌曲、美しい調べの宗教曲『Pie Jesu (ピエ・イエス)』、映画「天使にラブソングを2」でおなじみの『Oh, Happy Day!』、

デトロイト発祥のモータウンの代表曲『Ain’t know mountain high enough』を披露しました。

 創立28年のトリリアム史上初のモータウンナンバーとなった『Ain’t know〜』は、誰でも一度は聞いた事のある耳なじみの良い曲ですが、聞くと歌うのとは大違い!!リズムや英語の発音にものすごく苦労しましたが、デトロイトのモータウンミュージアムに出かけてバックグラウンドを学んだり、朝練や居残り練習を重ねた甲斐があって、お客さまが体を揺らしながら聞いて下さっている姿を見て、感無量でした。

 第2部、ホワイトパイングリークラブは、信長貴富作曲の小組曲『見よ、かの蒼空に』より『煙』『少年』『終曲』を、そして『楽譜を開けば野原に風が吹く』の合わせて4曲を演奏。力強さの中に繊細に重なり合うハーモニーで、本格派の男声合唱曲を見事に表現していました。何を隠そう、私はこの「歌を通していつでも青春真っ只中!」といったホワイトパインのファンです。

 第3部は、合唱をこよなく愛する実力派ぞろいの混声合唱団音もだちの皆さんです。プログラム1曲目は葉加瀬太郎の『情熱大陸』とあります。「ん?それってバイオリンの曲ですよね?」と思っていると、なんとスキャット(ダバダバとかドゥビドゥビとか、口で楽器のような表現をする歌唱法)で、リズミカルにそしてオシャレに歌いあげました。続いてガラリと雰囲気が変わり、ノルウェーの若き作曲家、オラ・イェイロの宗教曲『Sanctus』やモーツアルトの代表曲『Requiem』の中から『Domine Jesu』『Hostias』を音もだち単独で、その後トリリアムとホワイトパインが加わり総勢約40名による『Lacrimosa』『Sanctus』でのフィナーレと続きました。この合同曲のために、3団体が集まっての合同練習を数回に渡って行いました。日頃女声だけの私たちトリリアムメンバーは、厚みのある混声のコーラスを存分に楽しませて頂きました。

 この日はサンクスギビング前の週末にも関わらず、在留邦人・アメリカ人合わせて200人を超えるお客様にお越し頂きました。また、ノバイ補習校の高校生ボランティアが受付を手伝ってくれました。たくさんの方のご協力を頂き、本当にありがとうございました。

 さて、筆者は、約4年間のミシガン駐在を3月で終える事となり、今回が最後のコンサートとなりました。熱心な歴代の指揮者の皆さんのお導き、そして情熱的な素敵な仲間たちのお陰で、毎週木曜日の練習が楽しくて仕方がありませんでした。コンサートに向けて音取りから始め、バラバラだった歌声が徐々に美しいハーモニーとなるまでのプロセスが合唱の魅力だという事を知りました。そして年に2度のコンサートの後の達成感は、毎回涙するほどの格別なものがありました。トリリアムのお陰で私のミシガン生活はとても充実したものになったと、感謝の気持ちでいっぱいです。

 何か新しい事を始めてみたい方、合唱に興味はあるけど何となく先延ばしにされている方、駐在の数年はあっという間に過ぎ去ってしまいます。トリリアムも音もだちもホワイトパインも、常に新しい仲間を募集中です。まずは見学に行かれてみてはいかがでしょうか?各団体の連絡先を記しておきます。最初の1歩を踏み出して、素晴らしい経験をされる方が一人でも増えるようお祈りしております。

見学の際の連絡先

トリリアム

jsdwc.trillium@gmail.com

音もだち (Tom Kurimura)

tkurimura@gmail.com

ホワイトパイン

yusuke.kuramochi@gmail.com

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