食に関する言い回し(1)

あけましておめでとうございます。今年は食べ物に関する言い回しを見て行きましょう。まずはお正月らしく、お餅に関する言い回しです。「絵に描いた餅」は、結局現実にならないことを言いますので、「彼のプロジェクトは、絵に描いた餅だったね。」と言うのであれば “His project was “pie in the sky” after all.” で、パイを使って表現できます。「餅は餅屋」は、 説明的になりますが、“One should go to specialists for the best.” です。「あの人って、焼き餅焼きね。」は、“She is a jealous person, isn’t she?” です。

次にお餅の前身であるご飯に行きましょうか。「飯の種」は、“means of livelihood” (生活の手段)の意味ですが、似たような面白い表現としては、“bread and butter” があります。但し「飯の種」よりも意味合いが狭く、“That translator can do all kinds of work, but patent applications are his bread and butter.”(あの翻訳者はいろいろな分野の仕事ができるが、特許出願の訳が彼の本命だ。) のようになります。「飯の食い上げ」はどうでしょう?こちらは生活手段がなくなることを指しますから、“ To be unable to make a living” となります。「冷や飯を食う」は、冷たい仕打ちを受けることで、「あの部長の下で、 彼は10年間冷や飯を食わされた。」は “He has been stuck in a low position for the last 10 years under that manager.”  となります。「臭い飯を食う」は、“To serve a prison term” ですね。もう一つ、よく使う「朝飯前」ですが、これは多くの方がご存知のように“That’s a piece of cake.” です。

上記についてご質問のある方、又その他の表現について知りたい方は、izumi.suzuki@suzukimyers.com まで。

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鈴木いづみ:会議通訳者、公認法廷通訳者、アメリカ翻訳者協会日<>英翻訳認定資格を有す。通訳・翻訳・日英語学クラス等のサービスを提供する鈴木マイヤーズ&アソシエーツ(株)社長。www.suzukimyers.com

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