
彦根・アナーバー姉妹都市提携50周年を祝う記念式典が9月21日(土)にアナーバーのCobblestone Farmにて開催され、酒井由紀在デトロイト総領事館首席領事、クリストファー・テイラーアナーバー市長、マリー・ホールチャムアナーバー・彦根姉妹都市委員会会長らをはじめ、約100名の関係者らが両市のこれまでの交流の歴史を振り返るとともに、今後、ますます交流の輪が発展していくことを祈念した。彦根市からは市長の代理として、日本でゆるキャラブームを牽引している‟ひこにゃん”が出席。酒井首席領事、テイラー市長とともに記念植樹を行うなど、交流の懸け橋としての役割を果たした。
式典ではテイラー市長から「老いも若きも市民全員が、海の向こうでたくさんの友人が暮らす都市があることを知っている。我々のこの交流は、平和という本質的価値観に基づき、先人から受け継がれてきた互いに対する敬愛を礎として築かれている。この交流の物語に市長としてささやかな役割が果たせることに感謝し、ますますの発展に尽力したい。」と先人たちへの感謝とともに未来に向けたメッセージが祝辞として参加者に送られた。
姉妹都市協定提携50周年を記念してアナーバーを訪れたひこにゃんは、滞在中にミシガン大学日本研究センター主催のヌーンレクチャー(講演者:テイラー市長「アナーバー・彦根の姉妹都市交流の歴史について」)や公立小学校、図書館を訪問。美しいアナーバーで趣味の散歩を満喫し、またたくさんの方々との充実したふれあいに大変満足した様子で彦根城に帰っていった(彦根市シティプロモーション推進課職員談)とのことである。
アナーバーと彦根市は、1968年にミシガン州・滋賀県の姉妹県州協定締結を契機とし、翌1969年に大学のある街という共通のつながりから、両市間で姉妹都市協定を締結。これまでの半世紀の間、友好親善使節団の相互訪問、音楽等を通じた文化交流、教員や学生の相互派遣による教育交流など、幅広い分野での姉妹都市交流を推進してきた。特に昨年事業開始から40周年を迎えた中高生交流にはこれまでに両市間で延べ800名以上が派遣・受入れされるなど、両市間のみならず日米間での文化・教育の相互理解に大きな役割を果たしている。
なお、テイラー市長は8月にミシガン・滋賀友好交流使節団の一員として滋賀県を訪問。大久保貴彦根市長宅でホームステイをされ、他の使節団とともに彦根市内で開催された姉妹都市提携50年記念式典にも参加された。
彦根市はアナーバーとの姉妹都市というだけでなく、ミシガン・滋賀姉妹県州プログラムとして実施されているJCMU(Japan Center for Michigan Universities)プログラム※の受入施設がある地でもあり、ミシガン州から滋賀へ留学した学生たちにとってはたいへん思い出深い地となっている。
日本へご帰国の際には、ぜひ、ひこにゃんに会いに国宝彦根城を訪問してみてください。
※JCMUプログラム:ミシガン州内にある15の州立大学から構成されるコンソーシアムと滋賀県が運営する留学生派遣・受入れプログラム。滋賀県へ留学した学生は彦根市内の施設に長期滞在し、日本語・文化を学ぶだけでなく、インターンシップやホームステイなどを体験する。