デトロイトの歴史に特化したこの博物館は、斜め向かいにあるデトロイト美術館に比べると小規模ではあるが、興味深い展示が多くある。

ハイライトの一つは地下階にある‘Streets of Old Detroit’。3つの時代に分けて街の様子を再現している。エントランスから階段を下りて右の細い通路を抜けると、そこは1900年代。テーマパークのように華美な装飾はせず地味な分、リアティーがあってタイムスリップした気分になる。1900年代の駅舎、ドラッグストアーなどが並ぶ。床屋などには、ほぼ実物大の人形がいるし、小物や家具・装飾品も見ごたえがある。奥に進むと1870年代、1840年代の街。路面が時代に合わせて、石畳、レンガ、木、と変わるのも面白い。1840年代の一画は当時の街灯を再現してか暗め。現代の便利さと明るさを痛感させられた。地下階には他にも、かつてのレストラン・バーを再現したホールがあり、壁には、デトロイトゆかりのスポーツ選手など著名人の写真がずらりと並んでいる。

2階にあるDoorway to Freedomの一画では、奴隷逃亡を助けた組織Underground Railroadの役割と成果を伝えている。暗い森の中を再現した通路になっていて、自由のために闇の中を進む不安と恐怖を少しばかり体感。

1階の円形のホール(上写真)ではデトロイトの移り変わりを、出来事や代表的な人物についての解説・展示によって知ることができる。Kid Rock Music Labという、モータウンミュージックを中心とした展示ルームも人気が高い。America’s Motor Cityのエリアでは本物のクラッシックカーの展示を始め、デトロイトを発展させた自動車産業に関して、人々の暮らしの側面にも触れている。自動車のアッセンブル工程を見せる大仕掛けなディスプレイもあり、2階からも見下ろせる造りになっている。

Gallery of InnovationとAllesee Gallery of Culture、Kid Rock Music Lab、Legends Plaza、そして、Detroit: The Arsenal of Democracyの5つのエリアは常設展示として2012年に新しく増設された。以前からあった展示エリアも改善を加えられている。

トリップアドバイザー(tripadvisor.com)によると、この博物館は星3と1/2☆の評価。「実に素晴らしい展示があるが、退屈なものもある」とのコメント。展示物の数が多く、また文字による解説が非常に多く、英語を容易には解読できない者にはかなりの時間と労力が要る。米人でもじっくりと一つ一つ読んでいる人は少ないと見受けられた。

子供向けのハンズオン(触って学ぶタイプの活動型展示物)は少ない。数多い資料のお陰で新しい知識が増えるのは間違いない。入館無料なので、興味のある箇所だけ見るのでも損は無いし、デトロイトをより理解するために何度かに分けて訪れたい施設である。

ウェブサイト: detroithistorical.org

所在地 5401 Woodward Ave, Detroit, MI 48202 (入口はKirby St)

博物館に隣接の駐車場有り $9

開館: 火―金 9:30 a.m. – 4 p.m.
土 ・ 日 10 a.m. – 5 p.m.
月曜日  閉館

入館無料 {寄付を募っている}