日本でもすっかり定着したOktoberfest(オクトーバーフェスト)。ここミシガンでも食料品店のビールコーナーに行くと、大手だけではなくミシガンのクラフトビール会社もこぞって“Oktoberfest”を発売している。Oktoberfestはもともとは、バイエルン王国の王太子とザクセン公女との結婚式が行われた日の祝宴が発展したものだ。あちらこちらのブリューワリーで見られる、白と水色のペナントはドイツ・バイエルン州旗のデザインにちなむ。今年もミシガン州のブリューワリーでは9月の最終週と10月の最初の週末にOktoberfestのイベントがたけなわだ。

 クラフトビールのブリューワリーが盛んなミシガンでの、“Oktoberfest”も多様化している。ミシガンだけではなく全米でも有名なBell’sはOktoberfestをリリース。そのラベルは芸術的といえるほどのミシガンの秋色を表現している。

 OktoberfestのイベントとしてRochester Mills (Rochester)は特設テントを設置し、ペッティングファーム(ヤギや羊などを間近かにみられるもの)やドイツの伝統的な音楽(日本でも有名な“エーデルワイス”など)の演奏で盛り上がりを見せた。レストランとイベントは連動せず、Oktoberfestのイベントには別途入場料が必要だったのは、少々残念。レストランでもOktoberfestにちなんだメニューやビールは楽しめるが、同じ敷地内でのイベントが別料金なのは、顧客の楽しみ方の違いを反映したものかもしれない。

そして一つの週末をイベントにあてるのではなく、半月ほどの期間をOktoberfestにしているところもある。Brown Iron Brewhouse (Washington Twp.)は9月20日から10月6日までがOktoberfest。Oktoberfestのビールとそれにちなんだ食べ物は開催期間中楽しめる。ある週末は都合が悪かったり、野外テントではちょっと落ち着かないがOktoberfestの雰囲気をゆっくり楽しみたい、という人には好都合だ。

もちろん、Oktoberfestを行わないしpumpkin beer等を作らない、というところもある。

NoviのAscension Brewing Companyだ。ミシガンでは300を超えるブリューワリーがあり、それぞれが個性を出すような機運になっている。

 個性といえば、OktoberfestのビールのスタイルはMärzenというラガー。バイエルン地方由来のラガーのスタイルだ。訪れたブリューワリーでグラスに注がれたボディーは褐色から黄色、薄いゴールデンまでさまざまだった。ここにも、そのブリューマスターの好みや仕掛けが込められている。風味もモルトの甘さが残るものや、重厚感を感じるものなどバラエティーに富む。

 ミシガンは秋の空が高く見え、秋色真っ盛り。自然と季節の味を楽しみたいものだ。