2019年度のJBSD基金スカラシップ(奨学金)授賞式が去る6月7日(金)に、受賞者の家族を招いて開催された。

同奨学金制度は、1998年にJBSDの25周年記念事業の一環として発足し、高校生ならびに大学生向けの日本留学プログラムを支援してきている。大学生の部は、JCMU(Japan Center for Michigan Universities:ミシガン州立大学連合日本センター)プログラムに対する支援で、ミシガンの州立大学15校に在籍する学生等を対象に、滋賀県にあるJCMU日本センターに滞在しての1年あるいは半年の留学を提供。高校生の部は、YFU(Youth For Understanding)プログラムへの支援。高校生の海外ホームステイ留学をオーガナイズしているこのプログラムは、1951年にドイツの高校生をミシガンに留学させるプログラムとして発足したもので、1957年にミシガンー日本間の高校生交換留学プログラムが立ち上がった。今回選考された高校生たちは6月下旬から6週間にわたり、様々な地域に散らばりホームステイをしながら体験留学をする。

留学体験による日本の理解者を1人でも増やするために、JBSD基金では、会員からの寄付などから奨学金を拠出して支援に充てている。

情報交換や歓談を交えた軽食のあと、JBSD事務局長である植田氏より受賞者へのお祝いと合わせて、新しい機会と生活を有意義に過ごして欲しいとのメッセージ、そして異なる文化や日本での体験についてエッセイを書いて欲しいと伝えた。また、保護者たちに向けて、外国で学ぶことの意義を認識し、送り出すことを理解してくれたことに対して感謝の言葉を届けた。

在デトロイト総領事館の酒井領事からも祝辞が述べられ、関係者に向けての謝意も伝えられた。「人生のかけがえのない思い出になることでしょう」と贐の言葉を贈り、帰国後には地元のコミュニティーに語り伝えて欲しいと願いを伝えた。

受賞者たちのスピーチでは、各自、受賞し日本を訪問できる喜びに加えて、「言葉も文化もできる限り学びたい」「英語の教師になるのが夢。語学教育のレベルをあげることに尽力したい」などの抱負を示した。高校生の「制服が楽しみ」との言葉に会場から温かい笑いが上がった。同席していた同プログラムの経験者やJBSD基金の役員たちは大きな拍手で彼らの受賞と意気込みを称えた。

過去に同奨学金を得てYFUプログラムに経験した高校生からは、「今も自分の生き方に影響している」「独立する力も付いた」と語った。他の留学経験者からも経験談や日本事情が告げられ、貴重な体験に感謝する言葉が伝えられた。ホストファミリーや友人との関係が続いている参加者が多く、短期留学ではあるが、絆や影響が長く及び続けるであろうことが窺われた。

貴重な素晴らしい経験であったと語る経験者同様に、またそれ以上に、今年度の参加者が日本の文化や人々に対して良い印象を得て戻り、異文化を理解する豊かな人として、その後の人生に経験を生かしていくことを心から期待したい。

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