8月3日、JETプログラム参加者の直前オリエンテーションと歓送レセプションが在デトロイト総領事公邸で行なわれた。次の日にはデトロイト空港から出発し日本へ向かうJET参加者を送り出した。

JETプログラムとは「The Japan Exchange and Teaching Programme」の略称で、JET参加者は言語指導員(ALT)、国際交流員(CIR)、そしてスポーツ交流員(SEA)3つの職種に分かれており、北米からは主に ALT、そして少数ながらCIRとして派遣される。外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図ることを通し、日本と諸外国との相互理解の増進と日本の地域の国際化の推進を目的として、昭和62年度に開始された。般財団法人自治体国際化協会、総務省、外務省、文部科学省などの協力の下で拡大し世界でもっとも幅の大きいプログラムの1つとなっている。

1987年に4か国から800名ほどの参加でスタートしたものが、今年はその招致国は北米やヨーロッパ圏に限らず南米ブラジルやタイなどアジアの国も含め、54の国から5千5百人を数えるようになり、事業は大きく発展した。派遣先は、要請を出した地方公共団体の何処かで、大都市から地方の中小都市や農村漁村に至るまで全国津々浦々である。

今期の当地(ミシガン州とオハイオ州)からの参加者は60名にのぼった。昨年より11名多く、過去1,2番の多さとなった。これまで無かった東京への派遣が生まれたことが一因とのこと。前述したようにALTという言語指導員の任に就く人が大半であるが、今回はCIR(国際交流員)の枠組みで市役所などに派遣された人が7名にのぼり、これも過去に無い多さである。

歓送レセプションの前には、渡航に関する注意事項を含めたオリエンテーションが行われた。レセプションには日本語教師、そして当地のJET経験者の組織Great Lakes JET Alumni Associationの代表者が列席し、参加者を祝うとともに、日本滞在中に役立つ情報を提供した。

レセプションの冒頭、在デトロイト領事館の酒井主席領事の挨拶では、まず、日本を襲っているヒートウェーブ(猛暑)への留意・対策を怠らないように忠告を与え、担当の任に就くのみならず外交の役目も担っていると示唆し、行動に留意してほしい旨を述べた。来年の夏に開催される東京オリンピック並びにパラリンピックで、何らかの形で手伝うなど関わる人もいるかもしれないと、言及。日米の親睦関係に貢献することを願っていると思いを伝えた。

JET Alumniの代表は、応募書類作成とインタビューといった厳しい審査に合格し選ばられた参加者に心からの祝福を伝えた後、“DO”すべきことを列挙。地元のレストランや祭りに積極的に足を運ぶことなど体験すべきことの他、「自分自身を変え、成長するように」とエールを届けた。

異国での任務を決意し、国際交流に役立とうという意欲に溢れるJETプログラム参加者らが、日米両国の架け橋として成果を上げることを期待したい。
今回、子どもと共に赴任する参加者が数人おり、これも近年の傾向といえる。インターネットで情報を得て、既に保育園への入園を決めている夫婦もおり、大きな不安を抱くことなく異国へ向かおうとしている姿が印象的であった。子どもを学校へ通わせる参加者たちは、仕事場での人間関係に加えて、保護者として地域の一員として人々と過ごすことになる。単身者とは異なる経験や交流が生まれるに違いない。また、国際人に育つであろう彼らの子どもの将来も大いに楽しみである。
地域や住民に密着した日本を体験した参加経験者らは、母国に帰還した後、単なる日本研究者とは違った知日家、親日家として様々な分野で活躍し、日本と母国との間の貴重な橋渡し役となっている。ミシガン州でも多数の帰還者が総領事館をはじめ日系企業や日本に関連した職に就き活躍している。
今回の派遣者の活躍を祈る。

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