カリフォルニア州とネバダ州の州境に位置し、透明度が高い湖として有名なレイク・タホ(Lake Tahoe)。周囲の山々から63もの川によって雪解け水が流れ込んでいる故だそう。

 水の色が美しく、周りの緑、そして遠方の山々が望める。スケールの圧倒的な大きさがウリの北米の様々なナショナルパークに比べて、絵葉書向き、絵画的な美しい景色を楽しめる所といえようか。シエラネヴァダ山中、標高約1900mに位置し、周囲約115km(72マイル)。一大リゾートエリアだが、観光資源でもある豊かな自然が保持されいる感がある。

 冬はスノーアクティビティーが盛んで、規模は巨大ではないものの、スキーヤーの間では名スキーエリアとして世界的に知られている。秋の紅葉も見事だが、夏が最もポピュラーでレジャーの種類も多いシーズン。

 レイクでのアクティビティーの筆頭はウォータースポーツ。カヌーや手漕ぎボートなども良いが、遠浅で波が少ない岸のあるレイク・タホでは、Stand up water boardという浮力のある長―い板に発ってパドルで漕ぐアクティビティーが人気(右写真)。そう!場所によってはかなりの遠浅で、必死に漕いで100メートルほど岸から漕ぎ出した所で、立って歩いている人の胸あたりの水位しかなく、「歩いて来られたのね~」と、がっくりしたほど。逆に言えば初心者にはもってこいの地の利。

 レンタルショップやクルーズの拠点は南側湖畔に多い。遊覧船での食事付クルーズやサンセットクルーズなど、優雅な楽しみ方もある。Statelineという文字通り州境の街などから湖畔観光船が運行。水車で走る趣ある観光船はZephyr Coveという湖畔南東の岸が拠点。

 湖岸は(道路からは見えない所も多いが)、砂浜、岩場、湿地帯、崖、森林帯などバラエティーに富んでいる。

 陸に目を向ければ、周辺には数多くのハイキングトレイルがあり、軽装で気軽に歩いて絶景を望めるコースも多い。乗馬で大自然の中を進むのも爽快。冬場に輸送手段として活躍するゴンドラの中に、他の季節にも動いているものもあり、容易に高度からの壮大なパノラマを眺望することも叶う。

 湖の周りには、湖岸に沿いつ離れつ道路があり、大小の近代的または可愛い街、素朴な集落、そしてキャンプ場から高級リゾートまで、様々な表情を持つ地区があるのが面白い。起伏がかなりあるのでサイクリングであれば熟練者か超健脚者向けだが、車で一周してみることをお勧めしたい。

初めて訪問するならホテルが多くカジノに足を延ばせるサウスを勧めたい。昼は手軽なミニゴルフやウォータースポーツ、夜はカジノでビュッフェやギャンブル&ショー三昧もあり。

 レイク・タホ全域にわたって湖畔沿いは営業施設やプライベートな敷地、あるいは州立公園な保護地区が大半をしめているが、広い砂浜があるBaldwin Beachなど、一般客が入れるビーチもある。観光シーズにはパーキングが難しいのでご留意のほど。ここに限らず、シーズン中の週末には道路もかなりの渋滞が起きる。

 「豊かな自然が保持されいる感がある」と冒頭に記したが、観光化が年々進んでいるという話。楽しみも増えている一方、混雑さや、かつてののんびりとした良さが失われたことを残念がる人も少なくないという。また、「近年は富栄養化が進み、年間0.25mずつ透明度が低下してきている。」とのウィキペディアでの記載も目にした。親しまれつつも美しさが残ることを願ってやまない。

 ちなみに、ヨセミテ日帰りツアーもある。

RENO, Nevada

 レイク・タホはサンフランシスコから4時間強のドライブで行けるリゾート地として親しまれているが、空港で近いのは北東に位置するネバダ州のRENO(レノ) で、レイク・タホの北岸までは車で通常1 時間ほどで着く。山を越すが、それほどの山道ではなく、景観の良いドライブ。

 RENOはラスベガスに次ぐネバダ州のカジノの名所。ラスベガスより数段、いや数十段もこじんまりとしているものの、古くは鉱物(特に金)の集散地として栄えた都市に相応しく、風格のある建物も多く、趣ある土地。街の愛称は、“The Biggest Little City In The World”(世界で一番大きい小都市)。散策しているとその意味が何となく感じられる。この地を愛して移住したアーティストが多いそうで個性的な作品や、洒落た内装・外装のレストランも目にする。

 ダウンタウンの川沿いは美しく整備され、散歩、川遊びもでき、周辺でショッピングもできる。

 ホテルの最上階の温水プールのジャグジで遠くの山々や赤土の台地をのんびりと眺めていた時に居合わせた米人が、「毎年、Renoに来るのよ。ラスベガスのような喧騒がなくて好き。見事な絶景でしょ?!」と話しかけてきた。聞けばLAからの訪問とのこと。「観光客だけれど、何となく懐かしくて、ホームタウンに戻ったような気もちがするのよ。」とも。

 余韻が残る地であった。

Nevada Museum of Art

 特別展が中心で、美術の教科書に出てくるようなアーティストの作品こそないが、アートに浸れる心地の良い空間。屋上からRenoの景色が一望できる。美術館周辺にもアート作品が点在している。