3月10日(日)、恒例のMichigan JapaneseQuiz Bowlが開催された。Japanese Teachers Association of Michigan(ミシガン日本語教師会)と、担当校との共催で企画・運営されており、今年は昨年のイースタンミシガン大学からバトンタッチしてミシガン大学がホスト役を務め、他の州立大学の教師陣を含め、多数の日本語指導者、学生、一般ボランティアの協力のもとに実施された。デトロイト日本商工会、日本国総領事館も協賛している。

 このクイズ大会は、ミシガン州内のハイスクールで日本語を学ぶ生徒達が日本語能力や日本に関する知識を競うクイズゲーム式の競技大会で、参加者は学校毎にチームに分かれ、2チームの対抗で様々な問題に挑戦した。一つの学校からの複数チームの参加も可能で、学年分けではなく、日本語学習時間数で区切った5つのディビジョンに分かれて、日頃の学習とゲーム形式に対応するための練習の成果を発揮すべくバトルを繰り広げた。テレビのクイズ番組にあるような早押し問題もあり、ゲーム的な要素があるゆえか、生徒たちの意気込みが高い。日本語教師によれば、日本語学習の一つの大きな目標にして、楽しみつつ励んでいる生徒が多いという。

 午前中に行なわれた3ラウンドまでは、保護者や指導者(コーチ)にも非公開。午前中の各ラウンドでの総得点が高い2チームが午後の一般公開のファイナルラウンドに進んだ。

 会場には昨年同様に‘文化エキスポ’と称された日本文化紹介や日本関連団体のブースも設けられ、学生による書道の体験コーナー、剣道クラブによる実演、JSDウィメンズクラブ有志メンバーによる茶の湯実演、折り紙のワークショップや浴衣体験などのほか、日本語プログラムの紹介をメインにした各大学のブースも並び、クイズ挑戦だけではなく、日本文化を体験したり、将来に向けての情報を得ることができる場にもなっている。非営利団体『ひのき財団』による「ひのき杯“Hinoki Cup”」 という3年生から8年生を対象にしたバイリンガルクイズ大会も午前中に開催された。これは、昨年スタートした企画で、日本語学習年数の制限は無く、日本語が継承言語でも良いため、日本人の子供の参加もOKというオープンな大会とあり、人種や言語力に関わりなく楽しむ姿があった。

 午後、いよいよファイナルラウンドの会場にあてられた講堂でフォーマルプログラムが開始。決勝対決に先がけて、まず在デトロイト日本国総領事館の中川総領事より、指導者方、参加生徒たち、本大会の開催関係者に対する感謝のことば、そして、日本語を学んでいる生徒たちへの称賛とエールを届けた。

 クイズ問題の内容は多岐にわたり、日本語文章の聞き取り、漢字熟語やカタカナの読み・英訳から、諺の意味、さらに文化や習慣を知らなければ答えられないような出題もある。生徒たちの日本語力のみならず知識の豊かさに感心させられる。真剣勝負ながらも楽しんでいる様子が伝わってきた。

 クイズ大会の他に、事前に応募と審査があった年賀状コンテストの表彰もこの場で行なわれた。こちらも絵柄や言葉から、作者が日本の文化にも通じていることが窺えるものが多く上がっていた。

 日本語や日本文化を学ぶ生徒たちは両国の架け橋であり理解者である。さらなる進歩と将来の活躍を大いに期待したい。