大津・ランシング姉妹都市提携50周年記念の式典が3月3日にランシングコミュニティカレッジにて開催された。ともに県と州の要(県庁所在地と州都)である両市は提携関係が長いだけではなく、語学留学に留まらない経済や芸術での研修交換留学など絆を大切にし、活発な交流を行なってきた。琵琶湖の広大な景色を楽しめるクルーズの起点が大津市にあるが、「ミシガン」という名の船によるミシガンクルーズは2017年に就航35周年を迎えた。ミシガン船では周航当時からランシング市から来日した学生が研修生として接遇サービスにあたる国際交流を努めてきた。式典のオープンニングで、ランシング市の姉妹都市委員会会長もこのミシガンクルーズに乗ったことがあると話し、この日集まった人の多くもまた乗船経験があることを取り上げ、「素晴らしいリレーションシップですよね」と告げ、ここで祝賀と交流の場をもてた喜びを表し、式をスタートした。

 式典には、両市長をはじめ、ランシング市の姉妹都市委員会ならびに大津ランシング姉妹都市委員会のメンバー、コニュニティカレッジ学長、ランシング教育局長、そして中川総領事も列席。ランシング市内のハイスクールで日本語クラスを担当している先生と生徒も多数出席し、賑やかな集いとなった。

 まず、ソーシャルタイムで打ち解け和やかな雰囲気に包まれた中で、50周年を記念して、さらなる発展を祈念する再署名により再協定が結ばれ、大きな拍手に包まれた。

 コニュニティカレッジ学長の祝辞に続いて、ランシング市長であるアンディ・ショア氏が挨拶に立ち両市が良好な交流を長年にわたり続けてきたことを讃え、今後の継続を願うことばを伝えた。越直美大津市長からは、琵琶湖には「ランシング」という名の船もあるので子供のころから「ランシング」を知っていたとの話が織り込まれ、当地そして式典に居る喜びを表した。大津市からはこれまでに七百人もの学生がこの地への交換留学生として訪れる機会を得ており、成長した彼らが架け橋として貢献していると告げ、プログラムの意義を強調した。

 当地出身であり、JETプログラムの派遣で大津市の国際交流担当の任に就いているエミリーさんから、たくさんの情報を織り込んだビデオを映しながら大津市についての紹介があり、その数々の美しい景観に会場から称賛や感嘆の声が漏れていた。

 滋賀県庁からミシガン州に経済交流駐在員としてランシングに赴任している西村氏も出席していたが、氏もランシング・大津中学生交流事業に参加した経験があり、国際交流に尽力している一人である。

 歓談をしながらの昼食会の後、双方から記念品が贈呈された。ランシング市から大津市へのギフトは、ランシングのローカルアーティストCraig Smith氏からドネーションされた2輪の水仙を象った“Sisters in Harmony”と命名されたオブジェ。そして大津市からは英語版の源氏物語が贈られた。源氏物語は大津市内にある石山寺で紫式部が書き上げたといわれている由。大津市長は、ニューヨークのメトロポリタン美術館での源氏物語展のオープニングセレモニー出席のために、この50周年記念式典の後、ミシガン州議事堂や市内を車上から視察したその足でニューヨークに向かった。

会場に使われたのはMichigan Roomと名付けられ、湖をイメージした美しい部屋。そのテーブルや受付などそこここに、大津ランシングの姉妹都市委員会メンバーや家族が大津市長歓迎と交流50年のお祝いの気持ちを表すために手作りで用意した折り紙作品が飾られていた。式典のあと、大津市長はランシング大津姉妹都市委員会メンバーとの懇話会を行い、長年大津ランシングの活動を支えてくれている人々と直に話す機会を得た。

心の通い合う、より豊かな交流が育まれていくことであろう。

 提携50周年関連イベントとして、4月に記念植樹が行われる他、以下が予定されている。他も企画中。

  • 5月5日~30日 ランシング図書館にて書道展開催
  • 6月18日、20日 ランシング図書館にて書道ワークショップ(うちわづくりも予定)