今回は、先月号(2月号)のイエローストーンに続いてヨセミテ国立公園の紹介。

ヨセミテもイエローストーン同様に人気ランキングやお勧め○○選などで上位にランキングする常連。U.S. Newsによる国立公園ランキング“20 Best National Parks in the World”ではイエローストンに続く2位になっている。3位はモンタナ州の宝石とも称されるグレイシャー国立公園(Glacier National Park)。グレイシャー国立公園には筆者は残念ながら訪れたことは無いが、カレンダーやジグソーパズルの画像としてよく目にする“絵になる景観”が素晴らしい所。そして4位は世界的に有名なグランド・キャニオン(Grand Canyon National Parkで、18 x 277マイルの細長い敷地はユネスコの世界遺産にも登録されている。

ナショナルパークサービス(NPS)集計による訪問者数のランキング(2017年)では、ヨセミテ国立公園はイエローストーンを上回る5位。ちなみに、4位までは以下の通り。

1位 グレートスモーキー: 先月号(2019年2月号)でも触れたが、イーストコーストにある数少ない国立公園で、行楽地要素もある麓町が北側の入り口にある。利便性の高さや気軽なドライブを楽しめることが訪問者の多さにつながっていると思われる。

2位 グランドキャニオン: ラスベガスやフェニックスを拠点にアクセスするのが一般的。ラスベガスや赤い岩でポピュラーな観光地セドナからのセスナツアーもある。グランドサークルと合わせた行程も人気。宿泊しない訪問者も多く、夏場の観光ポイントは人で混雑するが、駐車スペースが多く、筆者は4月と8月に訪れたことがあるが車でのアクセスは案外スムーズだった。

3位 ザイオン(ユタ州): ここもラスベカスからアクセスしやすい。ソルトレイクから行く方法もあり、イエローストーンや他のナショナルパークとはしごする人が多いという。

4位 ロッキーマウンテン国立公園: コロラド州デンバーから近い。車で3000メートル後半という富士山レベルの高さまで、整った道路で容易に訪れることができる。コロラド川のラフティングなどと組み合わせるなど、周辺を含めて長期滞在する人も多い。

Yosemite National Park

さて、今回詳しく紹介するヨセミテ国立公園は、サンフランシスコから公園の際まで180マイルほど。デトロイトからシカゴは約280マイルなので、その2/3程の距離。時間的にはサンフランシスコから車で、空いていても3時間半はかかる。観光シーズンには公園内で大渋滞が起きるので、それも念頭において予定を組む必要がある。カーブが連続したり、崖っ淵を走ったりするので、山道に慣れていないドライバーには神経を使うコースと言える。

ヨセミテ公園の魅力は、岩峰と滝。氷河によって作られたヨセミテ・バレーから見上げる岩峰と滝、そして、山頂(グレーシャー・ポイント)から見るシエラネバダ連峰の遠景と眼下に広がるバレーや滝の景観は何とも美しい。淡い色の岩肌が日光をを受けて輝き、時間帯によって異なる表情を見せる。園内には断崖絶壁や山々、いくつもの滝、澄んだ小川、そして草原など壮大な大自然が広がっている。動植物も豊か。公園の南ゲートの近くにある巨木セコイアの森も人気観光ポイントになっている。

学校の夏休み時期が観光のピーク時だが、雪解け水が多い5月は滝の水量が多くダイナミックなのでベストシーズン。夏には枯渇してしまう滝も多い。

真夏は日中30℃を超えることも多く、木陰でのハイキングでさえ汗が流れるほどだが、朝夕は10℃ほどまで下がることもある。標高による格差も大きい。ロッククライミングのメッカだが、夏場は日が傾くのを待ってから活動していた。

ポピュラーな観光ポイント

ハーフドーム

丸いドームを半分にしたような大きな花崗岩で、ヨセミテのシンボル的な存在。様々なポイントから見ることができる。トンネルビューからの遠望は特徴的な形がわかり美しいが、狭いパーキングスペースが込み合うので要注意。ビレッジからの近景もなかなかの迫力。ハーフドームに登るにはパーミット(許可証)が必要。1日かかるが、コースとしては全体的に緩やか。

ヨセミテ滝

アッパーフォールFall(436m)と、ローワーフォール(97m) 、その間のカスケード(206m)がある。

4月頃から雪解け水で水量が増え、8月には水はほぼ無くなる(その年にもよる)。岩肌も魅力。

ローワー滝へは散策感覚で行ける。アッパー滝へはちょっとした山登りになるので、装備や食料を整えて。

エルキャピタン

世界一大きな花崗岩とされており、高さは何と約1,095m。ロッククライマーの憧れの岩壁。

ブライダルベール滝

道路から平たんな遊歩道で遠景を望むビューポイントに行くことができ、ポピュラーな滝。

グレーシャーポイント

ヨセミテ渓谷から車で40分ほど離れた所にあるが、ハーフドームを高い位置から目の前に眺め、ヨセミテ滝、エル・キャピタン、バーナル滝、ネバダ滝等、多くのスポットを一望することができる。

他にも、長さとレベルのトレイルが多数あり、ポピュラーなアクティビティとなっている。

アクセスと宿泊

前述したが、観光シーズンには観光の中心であるビレッジやヨセミテ滝などに行くのに、うんざりするほどの渋滞が起きる。パーキングスペースが限らているため、ヨセミテバレー内は目的のポイントまで車で行こうとせず、ループ状になった道路脇に停めて、無料シャトルを利用して巡るのが効率的。シャトルと観光バスは専用道路を走るのでスムーズ。

山間ドライブや渋滞を避けるために、おすすめなのはツアー参加で観光する方法!

サンフランシスコから日帰りのツアーも数多くある。日帰りでもハイライトスポットを抑えてはいるが、日没時の輝きと陰り、日の出時の刻々と変化する岩肌や湖の色を見なくてはもったいないので、最低でも1泊することをお勧めしたい。

ツアーではなく、公共交通機関を利用することも可能。アムトラック駅もあるMercedから公園行きのバスが日に数本運行されている。この駅はアムトラックで最も景観が良いと言われるCoast Starlightという線のロサンゼルスとサンノセの間にある。Mercedへは他の公共交通手段もある。

アメリカで2番目に古い国立公園である「セコイア国立公園」や、隣接する「キングスキャニオン国立公園」も人気スポットで合わせて回る人も多い。

ロサンゼルス発のツアーは1泊でヨセミテに特化しているものから、隣のセコイア国立公園も回るコース設定、さらに2泊、3泊でいくつもの国立公園を中心に周遊観光するものなど様々なツアーが見つかる。

夏場の園内にある宿泊施設の予約は早めでないと難しいのはいずれのナショナルパークも共通だが、ヨセミテ公園は観光に便利な園外近くのホテルが少ないので、より予約が困難。予約を取らず、早く着いた者勝ちFirst-come, first-served campgroundsのキャンプサイトが数カ所あるが、数日滞在する人も多いため、満杯状態なのが常。宿泊情報はアメリカ国立公園のホームページwww.nps.govから別サイトに進み調べることができる。