文&写真 by ヤマトノオロチ

3年間ほど打ち捨てられていた木工工場の建物が、今、結婚式などの宴会ホールとクラフトビールのタップルームに生まれ変わった。Fenton市街の北の、ミシガンでも最大級のビアガーデン、を自負するFenton Winery & Breweryを紹介する。
現在、Fentonはキャンプ場やもっぱら夏に訪れるのがいいところだ。US-23沿線にあって、Bavarian文化で有名なFrankenmuthへ行く途中にあり、知名度が低いかもしれないが、ちょっと足を延せば日帰りのお出かけには手ごろなところだ。往年はミシガンの鉄道の要所として栄えたが、「オフシーズンにはどう人を呼び込むかが大変」とマネージャーが言うほど、今はその面影はない。

 ファイナンシャル・プランナーとメカニカル・エンジニアのカップルが2009年にワイナリーを始めた。マネージャーによると「ワインもビールもオーナーは好きだから」とクラフとビールも作り始めた。商号が”Winery& Brewery”なのがうなづける。Fenton Winery & Breweryは2つの建物からなっている。手前のひときわオシャレなスギ材の建物が、260人まで収容可能の宴会場。その後ろに、製作場をリモデルし、ワインとビール醸造とパブ兼レストラン。高い天井こそ工場の雰囲気を残すが、ビールのバレルを眺めながらゆったりとした雰囲気を楽しめる。

 キッチンはメニューの半分をピザが占めるほど、力を入れている。6スライスのsmallサイズのThe Stoutはファンネルとビール(Swing’in berries Dbl Cream)から作ったソース、パルメジャン・チーズがのった、薄いタイプのクラストのピザ。サンドイッチも充実している。飲み物はワインとビール、どれでも4種類を組み合わせることができるFlightが$8。飲み物も食べ物も満足できる内容だ。もともとはワインから醸造し始めたが、ビールも同等のレベルを、というのがオーナーのモットー。特筆すべきなのはSwing’in Berries(ABV 8.0)。とにかくクリーミー。ブラックベリーとMerlotを合わせたハイブリッドのスタウトビール。ここではNitro入りを飲むことができる。IPAやエールもあったが、Pub Stout(ABV 6.2)と合わせて、風味を加えたものやスタウトビールがここでは人気がある。

 ワインとビールの種類が豊富で、一つ一つのレベルも高いが、一般のお店では販売はしていない。タップルームではワインのほか、瓶入りのビールを購入できる。ワインの価格は様々。ビールは12oz瓶でおおむね$3-5、22oz瓶で$10-12。

 フロアー内のテーブルは6人掛けが多く、ゆったりしている。奥には”Woodwork”のバナーがある。朽ちてしまいそうな建物をここまで再建して、明るい雰囲気のタップルームに変えた。それでも、以前の木工工場のスピリットを残してるところにオーナーの心意気を感じた。

Fenton Winery & Brewery

1370 N. Long Lake Road, Fenton MI 48430
www. Fentonbrewery.com