11月17日、デトロイトりんご会補習授業校にて、恒例の音楽会が開催された。毎年秋に、小学部の1・2年生と3・4年生が交互に行っており、今年は3・4年生が歌や合奏を披露した。
音楽会はまず宮本校長のあいさつで始まり、児童が練習してきた成果について「今日のために精一杯練習し、やるたびに上手になってきました」と称え、「心をこめた発表は人を感動させます」と語った。また、保護者に対して「子ども達は音楽に対する思いや技能を高めてきました」と伝えた。

 発表は3年生全クラスの斉唱による『富士山』で幕開け。日本が世界に誇る雄大な富士山の情景を朗々と歌い上げた。2曲目と3曲目は、3年生になって音楽の授業で習い始めたリコーダーに挑戦。真剣そのものといった表情が多く見られた。続く『こきりこ』では、リコーダーに大小の4つの太鼓も加えて、軽快な音色と歌声で元気いっぱいに演奏した。

4年生の発表は『音楽のおくりもの』という「この歌に希望をのせていつもの仲間と輪になろう」の歌詞で始まる曲をのびやかな斉唱でスタートした。佐々木美子先生による華麗な伴奏に合わせ、声を合わせ、体を揺らしつつ一心に歌う姿が印象的であった。
3年生・4年生共に代表児童が曲名に加えて「毎週担任の先生と練習をしてきました」など、言葉を添えたが、『音楽のおくりもの』の後には「補習校で出会った友達と音楽を通じて仲良くなれると良いな、という思いを込めて歌いました」と伝えた。

 2,3曲目はリコーダー演奏。3年生より難しい指使いやリズムで、『ブラック・ホール』『花笛』の世界観を表現した。日本の秋の代表曲『もみじ』ではパートに分かれてハーモニーをつくったり、後から追って歌う部分もある難しい曲をしっとりと美しく仕上げていた。『ソーラン節』では鳴子やリズムスティックなどの楽器を加え、音楽授業の指導者であり当日の指揮を務めたジョンソン恭子先生による和太鼓も加わり、祭りムード溢れる大演奏を披露した。

 今回の音楽会のテーマは「つなげていこう友だちのきずな」。さまざまなバックグラウンドを持つ補習校の子供たちが、みんな仲良く友達になれたらいいな、という思いを込めた発表の最後に、3年生と4年生の合同による壮大な合唱が届けられた。「ともだちに なるために人は 出会うんだよ。どこのどんな人ともきっと わかりあえるさ」という歌詞の、友情賛歌『友だちになるために』と、同校の校歌を豊かに歌い上げ、幕を閉じた。明るくにこやかな顔、声を合わせ思いを込めて熱心に歌う姿が人々の心を打ったことであろう。

終わりにジョンソン先生があいさつに立ち、「子ども達の努力の成果が本当によく出たと思っています」と講評を述べた。また、共に取り組み、創り上げることができた喜びを表し、音楽の授業数が少ない中で、保護者と各学級担任の理解と協力、そして当日の会場設営に奉仕した運営委員やボランティアの方々への謝辞が述べられた。

 日本を遠く離れ、日本で歌い継がれている曲の演奏に取り組むことは大きな意義があり、友と一緒に練習をした曲を合唱や合奏で一生懸命に発表し、他学年や家族に聴いてもらったことは貴重な経験として今後の糧になるであろう。