「ナイスプレー!」「走れー、ボール取れー!」。全米屈指の規模を誇るインドアスポーツ施設に、日本語の歓声が響いた。

10月21日(日)、恒例イベントとなった「インドア・サッカー大会」が、Total Soccer Complex (Wixom,MI) で開催された。同イベントは、サッカースクール‘FC Robins 97’とJBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会の共催で、学年性別を問わず広く参加者を募って行っている。ここ数年は春に開催されてきたが、今年から秋に移った。‘FC Robins97’は土曜日のデトロイトりんご会補習授業校の放課後にボランティアコーチの下で行なわれているサッカースクール。2008年に独自にインドア・サッカー大会を企画。その翌年からJBSDとの共催となり、FC Robins97に所属していない子どもも含め、幅広い年齢の参加者が集う、サッカーを通した交流の場になっている。この大会は子供たちにサッカーを楽しんでもらうと同時に、試合を通して親子の交流を図ることをテーマにしており、大人参加や親子対抗の試合も組まれている。また、かねてより互いに遠征し合って交流のあるオハイオ州のコロンバス日本語補習校サッカー同好会からも多数の参加者を迎え、州を越えての親交を深める場にもなっている。今年はオハイオから百名ほどのプレーヤーを迎え、合わせて約300名の参加者が集う大会となった。人数だけではなく、コーチ対抗戦を含めて概ね百もの試合が組まれた大規模なイベントであった。

気温が数度(℃)という寒い日で、室内でさえも観戦者にとってはやや肌寒い感があったが、プレーヤーは半そでのユニフォームでも汗をかいている子が多かったほど。広いグランドを全力で動き回っている姿が見られ、熱気あふれる対戦が繰り広げられた。ボールの行方を大勢で追って回る小さい子どもたちの可愛らしい姿、数十センチの身長差がある大人相手にひるまずに正面から挑む姿など、さまざまな姿があった。声援の声が飛び交い、応援もおおいに盛り上がりをみせていた。恒例のコーチ対決戦では、いつもは声援や指示を与えているコーチたちに向けて大きな声援が届けられ、張り切ってプレーする大人たちの姿があった。

閉会式ではまず対戦結果を発表。一昨年の同イベントから、オハイオ対ミシガンの「さくらカップ」と名付けて、各ゲーム対戦の勝敗の点数トータルで勝者を決めるようになった。トロフィーはオハイオチームの手に渡り、大きな拍手が沸き上がった。例年(今年は春)、FC Robins97が
オハイオに遠征に行って交流しており、そこでも「さくらカップ」トロフィーを賭けた大会が行われているとのこと。

‘F C Robins97’高橋コーチは「すごく元気にやっていました」と講評。特に遠方より参加したオハイオのプレーヤーに向けて「眠いなどと文句言わずに頑張っていました」と慰労をこめて称賛の言葉が贈られた。同サッカースクールの校長を務める戸塚氏からは「子どもも大人の人もとても楽しそうでした」と伝えられ、オハイオチームの監督からは「練習した力を発揮していました」との講評に加え、冬場は練習できる環境では無いかも知れないが練習に励んで欲しいとの言葉が伝えられた。寒く長い冬を前に、対戦の熱気が溢れつつも、仲間や家族が和気あいあい過ごした、心も温まるイベントであった。

☆デトロイト・サッカースクール/7F C Robins97 は1997年に補習校に通う児童生徒の親達が主体になって設立された。①サッカーを心から楽しむ ②体力づくりと技術の習得 ③チームワークの大切さを学ぶ、というビジョンの下、4月から10月まで活動している。基本的にはりんご会補習授業校に在籍の児童生徒が対象であるが、親がコーチになれば参加が可能。また、コーチは保護者に限らず、サッカー経験の有無を問わず歓迎とのこと。詳細は下記ホームページで。
http://www.geocities.jp/fc_robins_97/