コラボレーションー新しい形のブリューワリー

文&写真 by ヤマトノオロチ

 ちょうど一年前にJolly Pumpkin, Detroitを紹介したが、今回はRoyal Oakを紹介する。2004 年にJolly Pumpkinは醸造を始めたが、2017年にはRoyal Oakで新しい形でTap roomとレストランを開いた。

 “コラボレーション”。Belgian beerで数多くの世界的に有名な大会でメダルを獲得してきたBastone Brewery とNorth Peak Breweryをあわせて3つのクラフトビールを楽しめるところだ。BastonがもともとあったRoyal Oakに、Jolly Pumpkinが入る、と言う形で、ユニークなブリューワリーだ。この3つのブリューワリーは同一会社が経営しているので、Traverse Cityが本拠のNorth Peakも楽しめる。

 Jolly Pumpkin, Royal Oakはミシガン・オークランドカウンティでも有数のおしゃれなダウンタウンの一つにあることから、洗練されたインテリアと自社の個性を店内いっぱいにアピールしている。デトロイトのJolly Pumpkinはパイン材風のインテリアだが、ここは自社ブランドのボトルをインテリアの一部として採用。バー後方に広がるブースに座ると、テーブルの高さから天井まで続いているボトルのディスプレーが圧巻。ラベルだけを見ていると、ちょっとしたアートギャラリーにいるかのよう。

 3つのブリューワリーの味が楽しめるのは贅沢。North Peak BreweryのDauntless (5.8 AVB)は伝統的なミュンヘンスタイル。スムーズで豊かな味だが、後半は甘さも感じられた。

Oktoberfestのビールとしての季節限定。レストランとしても楽しめるここではフルキッチン。アペタイザーから、サンドイッチ、ピザを提供している。食べ比べるつもりはなかったが、デトロイト店で食べたものと同じMargheritaを注文してみた。甘いドライドトマト。この料理加減では、ピザの焦げ目が好きな人と、クラストにしみこむソースのジューシーさが好きな人とに分かれるだろう。二人でシェアするにはちょうどいい大きさだ。

 Jolly PumpkinはSourではないビールを”This beer is not sour. It’s wired.” (サワー、酸っぱくないビールはおかしい)と、韻を踏んだようなコピーで呼んでいる。やはり、ブリューワリーに来たのだから、サワー・ビールを味わうのが最もなことだ。特にラベルのアピール度も高く、目に付いたのがBam Biere(4.5%。Sour Farmhouse Ale。)Jack Russell犬はブリューワリーの思い出の犬らしい。やはりすっぱい!そしてにがい!!独特の製法のオーク樽の中で2ヶ月間熟成した味だ。レモン、スパイスのような風味はまさに「打ちのめされた、気後れした人」のためのすきっとした一杯となるだろう。このボトルはスーパーでも流通しているので、一本お試しあれ!

 昼下がりでカップルも多かったが、家族づれもまた多かった。メーター式の路上のパーキングもあり、警察・市庁舎前のパーキングからも3分ほど。日曜日は無料なので、うれしい。

 ブリューワリーはMain Streetにある。ブリューマスターが、誰でもハロウィーンが好きだし、海賊のコスチュームも、と言う理由でできたロゴ。ウインドーのロゴを目印に。クリスマスシーズンは、このMain Streetでのイベントも家族のお出かけとして期待できる。

Jolly Pumpkin, Royal Oak

Website: www.jollypumpkin.com/jp/royal-oak-brewery
419 Main Street, Royal Oak, MI