
ミシガン州のクラフトビールで最も売れているといわれるFoundersは昨年20周年を迎えた。All Day IPA、Centennialなどの人気商品は、食料品店でも目にした人が多いだろう。本店のグランドラピッズまではなかなか足を延ばせないが、うれしいことにFoundersはデトロイトにもブリューレストランを構える。2017年にオープンしたデトロイト・バー。やはり、そのブリューワリーのタップルームで飲むのがおいしい。
パーキングはMasonic Templeの近くの路駐でOK,といわれたが、隣りの専用のパーキングは店内のフロアーからも見えるので、安心。店内は入り口にショップとカウンター、奥にはBarrel Roomと呼ばれる醸造所兼プライベートパーティーのスペース。この石膏はかつてグランドラピッズの鉱山の坑道に使われた、という。駐車場側はビアガーデン。ダウンタウンより少し離れた立地なので、ビアガーデンは周りに高いビルもなく、爽快。
お目当てのAll Day IPA (AV4.7%)は、IPAにしてはアルコール度が低め(日本のビールは5%程度が一般的)。“All Day”の名のとおり、初期のファンが飲む人が日長片手に、のネーミングのヒントをくれたらしい。スーパーの瓶・缶入りよりもアロマが広がる味だ。さすがに、ミシガン一の販売数のブリューワリー。そのブリューレストランには、ものすごい数のビールがメニュー上にひしめく。メニューの*印はここでしか出されていないもの、**印はここのブリューマスターが作り、ほかのロケーションにも提供しているもの、と実にバラエティーに富んでいる。その中でせっかくブリューワリーに来たので人気はどれかをサーバーに聞いてみた。All Day IPAよりもホップ感が少ないかもしれないが、John Blaze(6.4%)をすすめられた。苦味のあるストレートさ、ミシガンの残暑にぴったりな味かもしれない。でも、常にシーズナルものは入れ替わりがあるので注意。
Bite sizeの気軽な食事、とはいかないが、サーバーによるとサンドイッチも人気だという。
Nam Nom Nom(pulled pork sandwich)はランチタイムのハーフサイズとは思えないほどのボリューム。スパイシーだが、アイオリ・ソースのシレントロとライムが甘さを引き立てる。
Telera Rollというメキシコで伝統的に作られているバケットのようなバンも楽しい。アメリカンの定番BLTの BrassworkesBLTはマヨネーズいっぱい。日曜のランチ時のせいか、ファミリーでの食事をする人もたくさん見られた。もちろん、ビアガーデンでは陽光のもとビールを楽しむ人も多かった。
前述の通り、Foundersはミシガンの老舗ブリューワリーで、ブリューレストランの雰囲気はスタイリッシュ。そして、ビールの種類は豊富。市場に出すものだけではなく、ここでのみ瓶6本入りを販売しているものがある。それがMothershipシリーズ。ブリューチームが“好みで”作る、希少限定IPAビールシリーズ。これを入り口のショップでお土産に買った。この日購入したものはRyeがベース。
ミシガンのローカルさを味わえ、ビール、フード、雰囲気とすべてがパーフェクトだ。
Founders Brewing Co.
Detroit Location
456 Charlotte Street, Detroit MI 48201
https://foundersbrewing.com/brewery/detroit/