Emotional Intelligenceという言葉を聞かれたことはないでしょうか。Emotional Intelligenceとは、日本語で“エモーショナルインテリジェンス”、又は、“心の知能指数”と呼ばれています。皆さんご存知のIQテスト(Intelligence Quotient)、こちらは個人の学問的能力を図るものですが、Emotional Intelligenceは個人の情緒を調節する能力を図るものとされています。Emotional Intelligenceは、ストレスへの対応や人間関係をうまくこなしていける秘訣、または、人生の成功への大きな鍵であるなど、私達の健康や幸せと大きな関係があると言われています。今回は、そんなEmotional Intelligence というものについてお話しましょう。

Emotional Intelligence (EI)は、Emotional Quotient (EQ)、または、Emotional Intelligence Quotient (EIQ)とも呼ばれますが、通称、EQという名で知られています。EQ の簡単な由来は、1900年代に科学者らがIQテストを利用して“優れた人”なるものを探索した際、“優れた人”というのは、単にIQが高ければよいというものではなく、情緒を調節する能力なるものも保持していることも必須条件であるという結論に到達。その後、更に様々な研究を重ねた末、Emotional Intelligenceという言葉が生まれます。また、各個人は、IQ、EQ、パーソナリティを総合し、自己の行動、又は、他人に対する行動を決めているものであるという概念を設立。IQ、EQ、パーソナリティはそれぞれに独立したものであり、相互関係はないものとし、また、基本的に、IQ、パーソナリティは固定されたものであるけれど、EQは柔軟性があり、始終習得可能、変えることができるものとされています。

EQは、大きく、自己能力と社会的能力の2つに分類されています。自己能力とは、自己の感情に気付く力、また、それらの感情をうまくコントロールできる力とされています。例えば、友人から、「最近、いつもの様子が違うようだけど・・・。」と言われる。「え、そう?」と友人の言葉をきっかけに自分の心の中を探り始める、また、友人など他人に指摘されるまで自分の心の状態に気が付いていないことが多いというような場合、EQ が低い状態にあるという判定になります。また、友人から声をかけられる前から自分の心の不調には気が付いていたけれど、何が原因で自分がスランプに落ち込んでいるのか、その理由が見えてこない場合、どうしてよいのかわからない場合、まだまだEQ の指数をあげる余地があるとされています。

EQの自己能力とは、瞬時に、また、正確に、自己の感情を感知・認識することができ、また、それらの感情をどのように処理することが適切であるのかということが見極めらえる力とされています。ゆえに、自分の感情に気付くということだけではなく、自分の感情に蓋をしない、自分の中に生まれてくる感情を受け止められる力、また、それらの感情の目的というものや自分の感情への対応傾向などを理解できる力、更に、それらの感情としっかりと向き合える力、処理ができる力が自己能力の大切な要素とされています。

では、もう一方の社会的能力とはどのようなものなのでしょうか。社会的能力とは、他人の感情を理解することができ、また、対人関係をうまく処理できる力となります。例えば、自分の思いが夫や妻、または、上司や部下にうまく伝わらなく、更に話がこじれてしまったとしましょう。そのような場合、自分の思いがうまく伝わらないもどかしさから自分の感情に捕らわれてしまい、感情的になってしまうことがあるのではないでしょうか。または、話がこじれてしまい、関係がぎくしゃくしてしまったことの問題解決方法が見いだせず、そのいざこざから逃げてしまうこともあるのではないでしょうか。このような

傾向が強い場合、社会的能力が低い状態となります。また、自分の感情はそれなりに

コントロールができていたとしても、どちらが正しい、どちらがよい意見であるかなどということに捕らわれ、他人の思いを察する余裕がない場合も社会的能力が低いとされます。

このように、社会的能力とは、社会に上手く適用できる力、自分に降りかかってくるあらゆる問題とうまく向き合える力、また、人間関係をうまくナビゲートし、関係をうまく維持していける力となります。ゆえに、仲間内で意見の相違が発生したとしても、自分の思いと他人の思いを区別することができ、自分と相手の思いをそれぞれ冷静に理解することができる、また、例え自分と全く価値観や文化が異なる人に遭遇した時であれど、現状況は相手にとり、どのようなものであるのだろうかと想像力や忍耐力をうまく活用し、相手の立場に立って物事を考えることができ、お互いにとって適切な解決法を適用できることが社会的能力において大切とされています。

上記に述べた“優れた人”の研究結果にあるように、いくら天才と呼ばれるIQの持ち主、また、どのように素晴らしいパーソナリティの持ち主であれど、自己や他人の感じていることがよくわからなければ、常に自己や他人の感情に翻弄されることとなり、人生に不満や不安を抱えることが多くなってしまいます。また、EQが低い状態であると、自己を含め他人も傷つけることが多くなり、人間関係がうまくいかない、学校や仕事上でのトラブルが絶えない、などという状況に追い込まれがちとなり、人と関わることに苦痛を感じるようになってしまうことでしょう。

私達それぞれ、様々な悩みを抱えているものです。EQは自分の努力次第で高めることができるものであると言われています。これを機に、EQという言葉が世間一般に利用されるきっかけとなった「心の知能指数(Emotinal Intelligence)、ダニエルゴールマン」などの本を手にしてみられるのもよいのではないでしょうか。

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こあきバイヤーズドルフ:Lifescape Counselingのオーナー、プロフェショナルメンタルヘルスカウンセラー。West Bloomfieldにて日本語で個人/カップル/グループカウンセリングを提供。お問い合わせは、お電話、又は、ウエブサイトをご利用ください。