
収穫の秋。ファーマーズ・マーケットに秋の野菜や果物、花があふれる時期だ。畑からの収穫物の他、卵や肉、蜂蜜やメープルシロップ、そしてベークド・グッズ(パンやパイ)などのブースが並ぶ。近年のローカル購買意識とオーガニック志向の影響で、ちまたの店でも「安さ優先」から「生産地明記」「良品質」の傾向が顕著。大型チェーンスーパーには並ばないような、手塩をかけた(あるいは不格好な)農作物、オリジナル加工品を多く見かける。シイタケも含むキノコ類もよく見るようになった。スプラウト(発芽直後の植物の新芽)も近頃いろいろな種類が登場し、日本人になじみのあるカイワレ大根をはじめ、ヒマワリ、ブロッコリーのスプラウトにも遭遇した。
秋が深まると、ハロウィーンに向けてパンプキンが加わる。収穫期が終わると閉じる所もあるが、年間開催している所ではクリスマス用のポインセチアなども登場し華やかになる。
今回はデトロイト近郊のポピュラーな4ヶ所を紹介。他所の情報はファーマーズマーケット協会のウェブ(mifma.org)で。
アナーバー・ファーマーズ・マーケット Ann Arbor Farmers Market
出店数はさほど多くないが、材料や製法にこだわった質の高い食品やパン、手の込んだ物を多く目にする。家庭栽培用の椎茸の床を売っていたことも!
・場所:ケリータウン・マーケットに隣接する広場 315 Detroit Street, Ann Arbor, MI
・期間と時間:1月から4月は土曜日の午前8時から午後3時
5月から12月は水曜日と土曜日の午前7時から午後3時
ケリータウン・マーケット(常設)は趣ある古さがある。魚屋の魚介類の新鮮さと質の良さは定評。試飲ができるオリーブオイルとビネガーの専門店や、スパイスショップ、紙の専門店、そして個性的な品揃えのブティックやギフト店など20店舗以上が入っている。
イースタン・マーケット Eastern Market
5つの会場(Shed)を合わせ4.5エーカーの広さは、国内最大級。一年を通して、主に花や野菜・果物の出店が並ぶ。
・期間と時間:人気の土曜市は午前6時から午後4時
6月から9月には火曜と日曜にも開催される。(別時間)
www.easternmarket.com
この一画には常設のファームマーケット、チーズ専門店やレストランも軒を連ねており、暖かい季節には店頭の大グリルで焼いたバーベキューを楽しむ人々で、開放的な雰囲気が溢れる。
ファーミントン・ファーマーズ・マーケット Farmington Farmers Market
ファーミントンのダウンタウンにある広場で収穫期のみ開かれる市場は、規模こそ大きくないが、季節の果物や野菜、花のほか、パン製品、アーティストによる工芸品や写真のプースも混じり、幅広い品揃えを提供している。生演奏、ゲームなどの催しもあり、地元シェフによる料理実演も行われる。
・場所:Riley Park 内Sundquist Pavilionと周辺(River Avenue xGrove St.)
・期間と時間:5月中旬から11月上旬の土曜日、午前9時から午後2時
www.farmingtonfarmersmarket.com