人生にストレスはつきものです。また、現代はストレス社会とも呼ばれ、何らかのストレスに絶えず悩まされている方も多いのではないでしょうか。現代社会を上手に生きていくためには、ストレスマネージメントというのものがこれまでになく、より大切な時代ではないでしょうか。今回は、ストレスに負けない生き方についてお話しましょう。

ストレスに負けないとは、どういうことなのでしょうか。負けない=頑張る、または、=忍耐力を養うなどと解釈しがちですが、頑張りや忍耐力というものには、誰しも限界があるもので、それだけでは、もし自分の許容範囲を超えるストレスや解決できない問題に出くわしたときには、へこんでしまいます。ストレスに負けないとは、いかにうまくストレスと付き合っていけるかということではないでしょうか。では、それは、具体的にどのようなことなのでしょうか。例えを使って、ここで一緒に考えていきましょう。

あなたは風邪をよくひいてしまう体質だとしましょう。ある日、あなたはあまり風邪をひかないようになりたいと、体質改善することに決めます。あなたは、どのようなことに取り組むことにするでしょうか。風邪に負けないようにと、たくさんの風邪菌に自分をさらし、自身が風邪菌になじむまでと頑張り続ける、風邪菌との我慢大会を続けるなんてことを行うでしょうか。たぶん、あなたは、風邪のシーズンが近づいてくれば、手洗い、うがいを心がけたり、少し体調が優れないときは早めに体を休めたりと、なんらかの予防に努めるのではないでしょうか。また、風邪への抵抗力を高めるために、普段より、規則正しい食事を取るよう心掛けたり、適度な運動をしたりと、心身のリズムを整え、体の免疫力を高めることに努めるのではないでしょうか。

ストレスの場合にも風邪への対応と似たような作業が必要です。ストレスに負けないとは、ストレスへの抵抗力を高めることであり、言い換えれば、それは、どのような状況にもうまく適応できる能力、常に自己の心のバランスをうまく保つことができる能力を向上することです。ストレスへの抵抗力を高めるには、リジリエンス(弾性、回復力)と呼ばれるものを高めることが大切です。

リジリエンスの主な要素として、前向きな姿勢や思考、問題解決能力、豊かなユーモア、感情を調節する能力などがあります。それらの要素を高める努力することにより、ストレスに負けない力が高まると言われています。ゆえに、例えば、自分が後ろ向きな思考傾向にあるというならば、前向きな思考になれるような訓練することが大切でしょう。また、助けを求めるということが苦手で、ほんの小さなストレスだったものが抱えきれないほど大きなものとしてしまう傾向にあるならば、専門家と話をしたりと、その理由の探究をするなどの作業を行うことがリジリエンスを高めることへとつながっていくでしょう。

しかし、リジリエンスがあれば、ストレスがなくなる、また、ストレスをストレスと感じなくなるわけではありません。ただ、どのような問題にぶつかったとしても、それらを乗り越える力、また、問題を挑戦の機会、飛躍するチャンスに恵まれたなどと解釈できる力を備えられるようになるということです。

人生には様々な試練や予期していないことが次々と起こるものです。それらすべてを頑張りや忍耐力だけで乗り越えようとしても、ストレスになる要素は次から次へとやってくるわけですから、それでは、いくら山を登っても登っても頂上につかない状態と同じで、いつか力が尽きてしまいます。効率的なストレス対応法とは、リジリエンスを高めること、ストレスをストレスと解釈しない力、いわば、ストレスを自分の人生を生きる上でのポジテイブなエネルギーに変換できるようになることではないでしょうか。ホロコーストの時代にアウシュビッツ強制収容所に送られたVictor Frankl氏の言葉で、“Everything can be taken from a man but the last of the human freedoms – to choose one’s attitude in any given set of circumstances, to choose one’s own way.”というものがあります。

私達は人生に起こることをコントロールすることはできませんが、それらをどのように解釈するか、また、その経験をどのように活かすかは自分しだいなのではないでしょうか。

では、最後にストレスに負けない度をチェックしてみましょう。

  • 自分は他人より劣っていると思う。
  • 信じられる人があまりいない。
  • 休養やリフレッシュする時間を持つことが少ない。
  • 不満や怒りを感じることが多い。
  • 失敗を気にしてしまう。
  • 悲観的、後ろ向きに解釈することが多い。
  • うまくいかないと感じることが多い。
  • 感情的になりやすい。
  • 批判的であることが多い。
  • 人に何か言われたことをいつまでも覚えている。
  • 嫌なことをひきづってしまう。
  • 不安を感じやすい。
  • 人に頼ることが苦手。

*上記の項目にYESが多い方は要注意です。

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