
お洒落アイテムに心躍らせ
文・写真:YOSHIDA
桜が咲き終わり、ピンク色のツツジが咲き乱れる5月上旬。芝生も木々も緑が美しいセントラルパークでのんびり朝の散歩を楽しむ。気がつくと軽く2時間は経過していた。
そう、ここは東海岸。大都会。ミシガンから飛行機で2時間、車で10時間というニューヨーク・マンハッタン!このアーティスティックなまちで、何かしら惹かれるアイテムと巡り合うかも!と心躍らせ、滞在中はいろいろな雑貨屋さんを巡った。文具雑貨メーカーで日本のものづくりに携わってきた経験からも、ものづくり観点を交えながら紹介しようと思う。
MoMA Design Store (ニューヨーク近代美術館のショップ・2店舗あり)
まず初めに訪れたのがココ。どうしても実物を見たかったものがある。そう、ベストセラーのSky Umbrella!見た目は濃紺の傘だが、内側がほかの一般的な物とは異なる。その名の通り、スカイブルーの青空とふわふわ真っ白な雲が描かれているのだ。道中何度も雨に遭った友人は自身へのお土産として購入していた。それからStarry Night Umbrella。こちらも表側は濃紺の傘だが、内側にはゴッホの『星月夜』。あらゆる青とあたたかみのあるオレンジ、黄色の光がぽつぽつと。これほどユニークな、人の気分を明るくしてくれるアイテムはあるだろうか?ちなみにHP画像と実物はほぼ同じ。
時計などのインテリア雑貨からキッチングッズ、アクセサリーまで個性が溢れていたが、驚いたことに日本メーカーの商品も。超軽量の傘や、無印良品の文具雑貨。あらこれ、かわいい!と手に取ったポーチは、Delfonicsで思わず苦笑い。やっぱり、私は日本のKAWAIIがすきみたい。ただ、品質面で気になることが。ここで販売されている日記帳の小口塗の精度が低い。ノートの断面、三方面に色が塗られており、ノートを閉じた状態でも見た目が美しいというデザイン性の高い商品だが、ノートを開いてみてびっくり。見返し含め、1頁目と最終頁にインクが染みている。お気に入りのものが見つかった方はどうかこの点留意して頂きたい。
THE MET store (メトロポリタン美術館のショップ)
美術館内の通路に小さなブースが設けられており、そちらでも購入できるが、入り口付近に広いショップがある。MoMAと比べるとバラ売りのポストカードのデザイン数が少ない印象が。100枚入りといったセット売りもあったがお値段が可愛くないので断念。エコバッグは堅めの帆布素材でデザインも豊富。Tシャツもゴッホのひまわりや、ニューヨーク5番街の街並みをデザインしたものなど他では入手できないオリジナリティの高いものばかり。
CHELSEA MARKET (チェルシーマーケット)
おいしいロブスターが食べられる!というので有名なチェルシーマーケット。この日も多くの日本人を見かけた。お寿司もラーメンもイタリアンも多くのお店が集まっているこの建物のオリジナルグッズがある。小さな屋台で売られていた帆布のバッグ。「CHELSEA MARKET」のロゴとフォントがシンプルだけど持ち手が革でおしゃれ。Tシャツやポーチもあり、後から買っておけばよかったと心底後悔。
そのほかにもカード、ボールペンなどいずれもミシガンではあまり見かけないブランドの文具を扱う本屋さんposman books、婦人服や子供服がメインかと思いきや地下には生活雑貨用品が並ぶAnthropologie、カラフルなキッチングッズは見ているだけでも楽しいBowery Kitchen Suppliesなど見所たくさん!アーティストが個人ブースを設けているコーナーもあり、作り手と話ができるのも魅力。
Fishs Eddy (NY発!テーブルウェアショップ)
お皿、マグカップ、グラス、エプロン、手ぬぐい、トレーなどあらゆるテーブルウェアがそろう。ニューヨークの街並み、カワイイ代表のお花柄や猫ちゃん柄、アメリカの時の人(今ならばトランプ大統領なんていうのもあったり)をモチーフにしたデザインなど心躍るアイテムばかり。店内は広く、陶器よりもガラス製品が多い。ちなみに店内奥には嬉しいSALEコーナーも。
west elm (ブルックリンの家具ショップ)
少々足を延ばしてブルックリンへ行くならば。マンハッタン島から橋を渡ってすぐ。DUMBOを散策中にふらっと寄ってみると雑貨店というよりも家具屋さんに近いお店があった。店内は広く、コーヒーショップも入っている。 Made in BrooklynのロゴTシャツを品定めしているカップルを見かけた。小物系が少ないので手軽にお土産にはできないが、オシャレな音楽が聞こえてくる落ち着いた店内で、そのカラーコーディネートやインテリアコーディネートを楽しむことができる。
各観光スポットのショップもお洒落なデザインなものが多い。ザ・観光客向け感は否めないが、それでも気に入ったデザインがあれば即購入すべし。自由の女神像があるLiberty Island のショップは広く、デザインプレートとマグカップはティファニー感さえ漂うポップなものがあった。夜景を楽しむTop of The Rockは建物地下にあるので、たとえ上階まで上がらずともアイテムだけは購入することができる。対してEmpire State Buildingは中に入り、上階まで上がらないとショップには入れない仕組み。夜景ショットを集めたカレンダーはダブルリング式且つコート紙使用なので発色も良く作りも良い。いずれもその場でしか購入できないものばかりである。