春というのは何かと疲れやすい時期でもあります。近年増加傾向にある悩みのひとつ、パニック発作について、今回はお話ししましょう。

パニック発作とは、その名の通り、突然、気が遠のくような、気がおかしくなるような、又は、自分が自分でコントロールができなくなるような気分等に襲われ、パニックに陥ることをいいます。パニック発作の際には、眩暈、耳鳴り、発汗、震え、動機、胸の痛み、息切れ、吐き気などがしたりという心臓発作と似通った身体的症状を体験します。

例えば、Aさんの場合、ある日、車を運転していたら、突然、おかしな感覚に見舞われました。その直後、冷や汗、息切れ、心臓の鼓動が早くなり、なんともいえない恐怖感に襲われます。その日はなんとか運転して家まで戻れたものの、その翌日から、車の運転をすることがとても怖く感じられるようになってしまい、運転することを極力避けるようになります。そのうち、外出すると不安に駆られることが多くなり、様々な状況においてもパニック発作が生じるようになってしまいました。Aさんは次々とパニック発作の起きた状況や場所を避けるようになっていきます。最終的に家から出ることにさえ、恐怖感を感じるにようになってしまいました。

また、Bさんの場合、若い頃から飛行機というものに対し、恐怖症を抱えていました。時間が許す限り、どこへ行くのも車で移動され、時間や距離的にどうしても飛行機でなければ無理だという際だけ、飛行機を利用ました。そんなある日、飛行中に胸騒ぎのような、妙な感覚にとらわれます。その直後、心拍数が早くなり、気が遠くなるような感覚に襲われ、手足も震えだし、呂律も回らなくなってしまいます。その日、Bさんは飛行中にパニック発作を患われてしまいました。これ以降、抗不安剤を飲まなければ、飛行することが困難となりました。

上記のような例はよく見られるケースですが、パニック発作に苦しまれる方の皆さんがAさんやBさんのようなパターンではありません。パニック発作の在り方は多種多様です。例えば、Aさんのように、パニック発作に至るまでの原因理由がよく見えない場合やBさんのように元々抱えておられていた恐怖症がきっかけとなるなど、パニック発作に至る要因も各様々です。また、パニック発作の起こる場所や状況においてもBさんのように場所や状況が特定されている場合やAさんのようにその場所や状況が拡大されていく場合、又は、パニック発作が常に同じ場所や状況で生じるというわけでなく、発作が不特定な場所や状況で生じるなど、発作の起こる場所や状況がうまく見極められない場合などがあります。

パニック発作の在り方というのは様々ですが、パニック発作を体験された多くの方に共通していえることは、パニック発作はとても恐ろしい体験であることです。パニック発作というのは単に不安というものが動機や息切れなどの症状として、見える形とされただけのことなのですが、パニック発作の際に身体が感じる症状、また、それらの症状に対する心が感じる動揺や恐怖感は、あまりに強力で激しく壊滅的なため、時に、パニック発作の体験が個人の士気をくじくほどの大きなダメージを与えてしまうこともあります。

私達も皆、恐ろしい体験をした後は、気が動転してしまうものではないでしょうか。自然な心の流れとして、「どうしてこのようなことが起こってしまったんだろうか」、「どうして自分だけがこのような経験をするのだろうか」、「どうして、今ここでこんなことが起こったのだろう」、など、様々な問いが心の中に渦を巻いてしまうものです。また、更に、恐ろしい体験をすると、「また、あのような恐ろしいことが起こってしまったらどうしよう」と心のどこかにいつも恐怖心を感じるようになってしまったり、また、再び起こりうるかもしれない恐しい出来事からなんとか自分を守らなければという気がして、なんらかの対策法を思案し出したり、心が常に身構えた状態となりがちになるのではないでしょうか。

パニック発作を体験された方も同様で、パニック発作後、心が緊迫した状態が続きます。二度とあんな恐ろしいパニック発作が起こらないようにと心がありとあらゆる防災対策を施すことでしょう。しかし、どんなに最新で完璧な防災対策を施したとしてもなかなか心から不安感が消え去ることは難しく、例えば、Aさんのように自問の輪がどんどん広がっていき、最終的に身動きがとれなくなってしまうこともあるでしょう。

自問することが悪いことではありませんが、自問に対する対応がうまくこなされていない場合、自問することが逆効果、また、問題を複雑化させる要素となりえることがあります。例えば、Aさんのように、パニック発作という体験した自分が恥ずかしく思える結果となってしまったり、また、パニック発作を体験すること自体に罪悪感さえも感じるようになることもあるでしょう。また、自問し続ける結果、誰にも話せない状態が継続し、更に負の影響が拡大してしまうこともあるでしょう。

何事においても人それぞれ自分に合った解決法があるかと思いますが、なんらかの理由で心が大混乱を起こしてしまった際のひとつの得策として、カウンセラーなどの専門家と二人三脚でお持ちの悩みの解決をなさっていかれることも問題の複雑化を防ぐ方法です。

最後に、現在パニック発作で悩まれている方、また、心臓発作に似通った症状に襲われた場合、パニック発作でないかと思われる場合であっても、まずは、最寄のエマージェンシールームへ行かれるようお勧めします。パニック発作であるのか、心臓発作であるのかは、素人、また、カウンセラー等の心の専門家では見分けることはできません。まず、身体的疾患がないか、医師を訪問されることが大切です。

Lifescape Counseling LLC 

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