
昨今、格安航空券が出回り、日本から台湾行は1万5千円を切ることもあるほど!!
台湾の宿泊料金、食費、交通費は概して日本より安めなので、日本国内の旅行より安くあがることさえある。東京⇔台北は3~3.5時間半程。新旧が共存していて、何となく懐かしさを覚える地。台湾ブームな今、情報も多い。日本帰国に合わせて行ってみては?
まずは、アクセス
文化や経済の中心である台北に行くために使われる空港は二つ。
「台北松山空港」と「台湾桃園国際空港」。松山空港は台北市内にあり、台北メトロ(MRT)という市内電車の「松山機場駅」(文湖線)が隣接していてアクセスが便利。
多くの格安航空券のフライトは、もう一つの「台湾桃園国際空港」に乗り入れる。近代化されたきれいな空港だ。台北の市街地からは40km以上離れているが、成田⇔東京に比べると遥かに分かり易く、交通費が格段に安い。
桃園空港から台北市内へのアクセス方法は主に次の4つ。
桃園MRT空港線が2017年3月2日に正式開業し、台北市内まで直通車(急行)で約35分、普通車で約45分と便利になった。片道160台湾ドル(約600円)。ただし、運行時間は午前6時から午後11時までと制限がある。
- タクシー(40〜60分、4~5,000円程度)は、言うまでもなくホテルに直行できるのが利点。タクシー料金は、日本のほぼ1/4程度で、(絶対とは言わないが)安心との定評。
- 桃園駅までシャトルバス、そこから台北駅まで新幹線(50分〜1時間くらい、約700円)
- 「客運バス」という高速バス(50〜80分ほど、約550円)の内、国光客運の1819路線が台北行きで、市内までほぼノンストップ。
バスは複数の会社が運行していて目的地も多数。道路の混雑状況で所要時間に幅があるので要注意。夜通し運行しているので、早朝発/深夜着のフライトの前後でも利用できる。台北メトロ(MRT)の終電は12時台。
台北市内の移動方法は、「台北メトロ(MRT)」の他、
「バス」「タクシー」。観光客に分かり易いのはMRTで、最低区間が20元(70~80円ほど)とリーズナブルなのも魅力なうえ、昼間は2~7分間隔で運行していて便利。移動の多い日は1日乗車券を購入するとお得。
台北のメインステーション「台北車站(台北駅)」(左上写真)は電車、新幹線、MRTの主要駅であり、駅ビルの他、レストランやショップが立ち並ぶ地下街が縦横無尽に広がっていて、便利な一方、かなり複雑。ここだけでも半日過ごせそうな規模と雑多な雰囲気。
駅や車内のサインや案内表示には大抵、英語表記も添えてある。
言語事情、Wifiについて
観光サイトやブログに「日本語を話す人が多い」と書いてあることが多いが、日本統治下時代に教育を受けて日本語をそこそこ理解できる人たちは今や(表舞台には)少なく、観光地の店員たちは滑らかな日本語で呼び込んではいたものの、質問に応答できるレベルの人はごく稀であった。簡単な日本語が通じる若者が結構要ることは確かそうである。
英語でコミュニケーションができる人も少ないので、ランドマークを離れて自力で歩きまわりたい人は最低限の言葉の習得を!(または翻訳アプリを活用。)
台湾は民族が多いため、北京語、台湾語、客家語、原住民語など様々な言葉が使われているが、学校教育で北京語を用いているので北京語はどこでも通じるという話。本土の北京語とはやや違うとのこと。
情報収集やナビのために今や欠かせないWifi。台北市内はFree Wifiを使える場所が多いと現地の知人から聞いていたのだが、登録には現地の電話番号が必要。空港でならパスポート番号で登録できることを後から知った。どこでも使いたい場合はSIMを購入するか、海外用Pocket Wifiのレンタルサービスを利用。
気候と服装
服装選びにあたって台湾の気候だが、北半分が亜熱帯で南半分が熱帯であり、半年の平均気温が25℃を超す。5月や10月でも日中の気温は30℃を超えることもままあるとのデータ。雨期は無いが12月から3月にかけては雨の日が多い。傘は必需。1、2月は日本より多少暖かいものの、盆地である台北は意外に冷え込む。湿気が多いせいで、ミシガン暮らしに慣れている者には、気温の割に、足下から這い上がってくるような寒さを感じる。
注意すべきマナー、ルール、習慣
・チップ:日本同様、 台湾ではチップの文化は無い。
・トイレットペーパー:トイレの個室には便器脇にゴミ箱が置いてあり、用を足した後の汚れたトイレットペーパーはそこに捨てる。排泄物と一緒に流してはいけないルール。但し、近代的なホテルやデパートにはゴミ箱は無い所も多く、そこは流してOKと判断して良い。
・喫煙:電車などの公共交通機関、駅など公共施設、ホテル内(客室を含む)、全て禁煙。レストラン内は完全禁煙で喫煙席は無い。バーなど、9時以降は喫煙可能な所もある。
・地下鉄(MRT)などは全面飲食禁止で、見つかると罰金もの。
パッケージツアー、ホテル選び
全行程が組まれているツアーもあるが、ツアーバスで有名観光地だけを巡っても台湾の本来の魅力を知ることはできないだろう。逆に、全て自由に散策したくとも、初回から自力でホテルを選んでそこに辿り着くにはハードルがかなり高い。往復航空券と空港送迎+ホテルがセットのパッケージプラン利用は賢い選択といえる。その方がバラバラに手配するより安価なこともある。
ホテルが選べるツアーや、自分で手配する場合はホテルの立地を重視することをお勧めしたい。MRTの駅に近ければ時間のロスもなく、タクシー代の節約もできる。
格安なホテルやホステルは路地の奥や雑居ビルの一角にあることが多く、看板が無い場合もあり、見つけにくいので要注意。
☆ちょっとおまけ
ランドマークにもなっているグランドホテル(圓山大飯店)は、MRTの駅からはやや遠く、タクシー利用が前提になるが、中国宮殿スタイルを踏襲した設計は、台北の代表的な建築物で、多くの著名人が宿泊し、国賓を招待する場になってきた。内装や調度品も見ごたえあるが、小山の上に建っているので展望が良く、市街地や山々を見渡すことができる。泊まらずとも訪れる価値あり。ちなみに、窓無しの部屋があり、リーゾナブルな宿泊費。
館内レストラン「松鶴」のバフェは、西洋料理も入り混じっているが、屋台グルメとも本格中華料理とも違う中国・台湾料理の品々もあって、なかなか楽しめた。
★台湾の豊かな食文化、そして、観光の目玉になっている夜市については、別の号で。
台北以外の土地も追々紹介してゆきたい。