JBSD基金は、JBSD(デトロイト日本商工会)の会員企業が地元への貢献と友好親善を促進する目的で1992年に設立した非営利団体で、昨年25年を迎えた。毎年行っている貢献活動は、州内の大学生で日本留学を希望する学生への奨学金、州内の非営利団体の活動を支援するためのグラント授与の二つである。財源としてはJBSD会員からの任意寄付、ファンドレイズゴルフを通じた寄付により運営してきているが、25年以上の長い間続いていることは、JBSD会員の地元にたいする貢献意識の高さが伺われる。
そして昨年12月9日(金)、2016年度JBSD基金グラント授与式が、ノバイにあるSuburban Collection Showplaceで開催された。2016年度グラントを授与された団体数は新規4を含め、州内20の市に所在する51団体となった。
授与式の冒頭では、クラークJBSD基金理事長が挨拶をされた。理事長からは、JBSD基金が会員のご支援によって25回目の授与式を実現できたこと、1992年以来の長きに亘って地元コミュニティに貢献してきたグラントの累計総額が190万ドルを超えたことが報告されると会場から大きな拍手が沸きあがった。加えてJBSD基金が頂いたご寄付は、日本への体験就学を希望する州内の大学生、高校生への奨学金としても授与しており、累計で150人を超える学生が訪日し友情の架け橋を築いてきたことも紹介された。そしてこれらの活動を支えていただいているJBSD会員、支援者への謝意が述べられ、同時にボランティアとして貢献をしていただいているJBSD基金の役員の紹介に続いてお礼が述べられた。理事長挨拶に続いて、在デトロイト日本国総領事館の野田首席領事よりご挨拶を賜った。
グラントを授与した団体の活動分野は、これまでと同じく、Community Enhancement(コミュニティー)、Education & Research(教育/研究)、US-Japan Relation
(日米関係)の3つで、特別イベントへのグラントを含め総額で約10万4千ドルが授与された。限られた時間の中ではあったが、チェックを受け取った各団体からは代表者がJBSD基金へのお礼の言葉と共に授賞対象となった活動内容や目的が熱心に紹介された。
(文・写真:JBSD提供)