11月20日,Ward Church (Northville MI) で,合唱団「トリリアム」と「音もだち」によ る秋の合同コンサートが開催された。 トリリアムは,コーラスで親睦を図る ことを目的とした女声合唱団で,今年 で創立25年を迎えた。他方,音もだち は,2012年設立の混声合唱団で,男声 合唱団ホワイトパイングリークラブ(WPG) 又はトリリアムに加入しているメンバーの 中から,より本格的に合唱に取り組みた いと思って集まった仲間により,主に構 成されている。難易度の高い曲にも挑戦 し,和気あいあいと練習を重ねている。 私は,これまで合唱の経験は殆どな かったが,縁あってWPGと音もだちに 加入し,8月から各週1回練習を続けて きた。
今回のコンサートでは,バッハの 「ヨハネ受難曲」のコーラス及びコラー ル,「Sure On This Shining Night」などの曲を披露した。美しい旋律,独特なリ ズムなどと魅力的な曲が揃っている反 面,うち数曲は,難易度がかなり高く感 じられ,音やリズムをなかなか覚えるこ とができなかった。特に,「44羽の紅す ずめ」という曲は,歌詞は日本語だが, メロディーやリズムが特殊で苦戦させら れた。全てのパートが正しく歌うことが できた際のハーモニーは素晴らしい 一方,合唱経験が豊富な他のメンバー も,一筋縄ではいかない様子であった。 とはいえ,ある程度感触がつかめてくる と,歌詞や軽快なテンポがとても面白く 感じられるようになり,皆で楽しみながら 練習を続けることができた。本番では, 観客席が満員になる程多くの人が詰め かけ,嬉しく思うとともに若干の緊張もあ ったが,練習の成果を発揮することに集 中した。結果として,良い合唱を披露することができたように思う。後日聞いたと ころによると,多くの観客の方に満足して いただいたようで,とりわけ,44羽の紅 すずめは,日本語が分からない方からも 好評だったようだ。
トリリアムの合唱は一観客として聞かせ ていただいた。NHKドラマの主題歌とし て話題を呼んだ「Far Away」,昔懐かし さを感じる「待ちぼうけ」,最後はオペラ 「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心 は開く」などと幅広い選曲で興味をそそ られた上,透き通るような美しい歌声や 完成度の高さに魅了された。そして,よ り高みを目指して今後も合唱を頑張って いきたいという気持ちが芽生えた。 私は6月からミシガンに滞在しているが, 合唱のお陰で充実した週末を過ごすこと ができている。各合唱団は随時メンバー を募集しているので,合唱の経験のない 方も含め,興味を持たれた方は,ウェブ ページをご覧になるなどして,是非一度 ご連絡いただきたい。(文責 藤井俊彦)