11月16日、リボニア市内のHyatt Place Livoniaにて、KDDIデトロイト支店が主催する第2回ITセミナーが開催されました。今年4月に開催された第1回セミナーでも取り上げられた「コネクティッドカーの脅威やそれに対する車載セキュリティ」の続編の他、「喰うか喰われるか?!自動車業界に見るスタートアップと大手企業の激しい動き」と題した自動車業界におけるスタートアップの最新動向についても提供され、会場となったホテルの会議室には多くの参加者が集まりました。今回のセミナーでは質疑応答も積極的に交わされ、会場は盛り上がりました。
「コネクティッドカーの脅威や、それに対する車載セキュリティなど【続編】」
by KDDI研究所 窪田歩氏
4月のセミナーで好評だったKDDI研究所の車載システムセキュリティ技術の紹介について、前回のセミナーで話された内容の復習を交えながら、新たに最近のIoTセキュリティ事例や自動車ハッキング事例を紹介し、それぞれの事例について窪田氏が解説、分析しました。最後にKDDI総合研究所による最近の自動車セキュリティに関する取り組みとして、次の3つのポイントから説明されました。①クルマ向けSIM活用セキュリティ技術の取り組み、②コネクテッドカー時代の通信経由でのリプログラミング(リプロ)プロセス、③リプロ処理の堅牢化にどうSIMを活用できるかの提案。なお、KDDIによるSIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発については、KDDIホームページの企業情報内に2016年10月20日付ニュースリリースとして紹介されています。(http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/10/20/2106.html)
「喰うか喰われるか?!自動車業界に見るスタートアップと大手企業の激しい動き」
by KDDIアメリカ 傍島健友氏
自動車業界において、大手企業によるスタートアップの買収、出資、提携など、毎日のように刺激的なニュースが飛び込んできます。KDDIアメリカのサンフランシスコオフィスで出資・事業提携を担当する傍島氏が、スタートアップ業界の最新動向を紹介するとともに、IoTや次世代通信システムの到来でハードウェアとしての自動車がソフトと融合してどう変わっていくのかを会場の参加者とともに考察しました。後半では、傍島氏の「チョキスタ(ちょっと気になるスタートアップ)」として、音楽やラジオなど音にデータを乗せて飛ばす技術や、自動運転向けマッピングサービス、自動運転車を開発しているZooxや、人が乗れるドローンなど数社の技術が紹介されました。KDDIでは15年以上にわたって日本国内外で外部パートナーシップとの関わりを持ち、2011年からはスタートアップとの共創基盤を実施しています。
KDDIアメリカデトロイトオフィスは、中西部における数少ない日系ICT(Information & Communication Technology)技術サービスのプロバイダーで、米国、カナダ、メキシコでIT通信インフラ構築や、EDI、ERP、データセンターなど各種ITサービスを提供しています。今後もデトロイト地域を中心に、これまで培った通信・ITに関わる様々な情報を提供していく予定です。