コロンバス (Columbus, Ohio) ① “冬でも楽しめる観光” 編 4

img_8360オハイオ州中央部に位置するコロンバスは州都として、政治と行政の中心地であり、一帯の商工業の中心地でもある。郊外の開発が進み、一時は他の都市にも見られる空洞化(ドーナツ化現象)が生じたが、ダウンタウン中心部の再活性化に取組んだ結果、その成果が上がり、新旧が共存するユニークな地区が生まれている。

町並み美化が進むダウンタウン近く

コロンバスを南北に貫くメインストリートは‟ハイ・ストリート”、東西のメインストリートは‟ブロード・ストリート”で、その交差するところにオハイオ州会議事堂がある。そのダウンタウンの北に隣接するハイ・ストリート沿いの地区は

『ショート・ノース』と呼ばれ、コロンバスで最も古い歴史をもつ地域で、現在ではその古さを生かした専門店、レストラン、ギフトショップやギャラリーなどが数多く並び、趣あるショッピングエリアになっている。道路上に連続的にかかる鉄製(かつては木製)のアーチを2002年に復活し、町並みの美化が図られたという。

目抜き通りでありながら温かみがあり、一歩裏道に入ると、植え込みの花が美しいアパートや気取らないお店もある、といった具合で、発見の多い変化のある散策を楽しむことができる。

img_8319North Market Farmer’s Market

img_83031876年創設の、オハイオで唯一残っている常設のパブリックマーケット。店舗は30以上で、肉や魚など生鮮食品、農作物、チーズのほか、世界各地から集めたスパイスの専門店、ビネガー専門店、地産の蜂蜜やジャムを中心にした加工食品、オハイオ州を模ったキッチン用品を扱う店もある。テイクアウトの総菜、アジアンフード、ペストリーショップ、ドーナツ屋、そしてコーヒーショップもあり、ここでフルコースメニューが調達できる。晴れた日には外のベンチで食べている人も多い。

59 Spruce Street, Columbus, Ohio 43215

特徴のあるモール / コロンバス本拠地のビジネス

img_8383コロンバスには欧州風の古風な街並みに、大手デパートと2百ほどの専門店やレストランが並ぶ“Easton Town Center”という野外型モールがある。冬は寒いけれど、クリスマス前のイルミネーションが人気。高級ブランドからカジュアルな店までいろいろ。

ガーチェーン店Wendy’sはコロンバスの発祥。1号店が(移転し)郊外にある。

「百年バスケット」と呼ばれる手編み高級バスケットのLongaberger Companyの本拠地も近くにある。コロンバスから30分ぐらい離れている町に同社の施設ホームステッドがあり、見学、バスケット制作体験もできる。巨大バスケットの形の旧本社ビルは”World’s Largest Basket”と呼ばれ、ランドマークになっている。

Longaberger Homestead
5563 Raiders Road, Frazeysburg, OH 43822

dsc_7065Franklin Park Conservatory and Botanical Gardens

ビクトリア朝のガラス張りの屋根や出窓が美しい温室をもつ、この植物園は、百年以上の歴史がある。温室は、砂漠、熱帯雨林、ヒマラヤ山脈の各エリア、そしてその3つを合わせた広さの“Pacific Island Water Garden”という、緑が豊かで、滝もあって湿気も温度も程良い大きな一室がある。中庭には2つのガーデンがあり、その一つは”Bonsai Courtyard”の名で盆栽が置かれている。これとは

別に室内にも日本コーナーがある。

この温室の特筆すべきは、世界的に有名なガラスアーチストであるデイル・チフーリのガラスコレクションが点在すること。植物を模して調和していたり、緑の中で鮮やかな色を光輝かせている。彼の作品全般に植物モチーフの物が多いが、美術館に展示されている作品とは異なる命を宿しているかのように見える。もう一つの中庭にはかなりの規模のガラス工房スペースがあり、解説付きで吹きガラスの制作実演をしている。

dsc_7048アートとの融合を企てている同温室では、現在11月13日まで折り紙展が開催されている。折り紙に関する解説目的の展示作品の他は、折り紙といっても紙ではなく、特殊コーティングで金属感を消したメタル素材の大小さまざまな折り紙型のスクラプチャーが、あちらこちらに置かれている。右写真は背丈ほどの馬の作品。

dsc_7060ガラス作品にも折り紙作品にも配置図は無いので自力で探すことになるが、それも宝探しの気分で一興。

折り紙展終了後11月19日から1月1日まではホリデーシーズンに向けたイベント‟Merry & Bright”を開催。ライトアップが施され、ホリデーバージョンの模型ガーデンの展示もある。

また、毎年5月にはたくさんの蝶が舞う“Blooms & Butterflies”イベントが行われる。

植物園自体(温室の周り)はフェンスのないオープンスペースで自由に散策できる。さほど凝ってはいないが、温室の周囲は手入れの行き届いた花や木々が季節ごとに美しく、結婚の写真撮影や披露パーティーに人気があるという話。温室入館は有料(現在大人$14)。通常は10am–5pmが開館時間だが、ホリデーシーズンは延長している日もある。電話やホームページでご確認を。

Tel: (614) 715-8000

http://www.fpconservatory.org/

1777 E Broad St., Columbus, Oh 43203

返事を書く

コメントを記入してください
お名前を記入してください