JBSDスポーツ部会主催 第25回 親善ソフトボール大会 9

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JBSD(デトロイト日本商工会)スポーツ部会主催親善ソフトボール大会が9月11日と9月18日の日曜、ノバイ市のレクリェーションパークで開催された。両日とも好天に恵まれ、活気溢れるスポーツイベントとなった。今年は第25回大会。駐在員は数年で帰任することが多く毎年出場者の入れ替わりは激しいが、一方で永住者や再赴任者などを含め、第1回大会を知る人も存在する。あちこちで再会を喜ぶ声や挨拶が飛び、和やかな親睦の場となった。

img_0175初秋の青空の下、早い時間から肩慣らしをする出場者たちの姿が見られた9月11日、色づき始めた木々が日の光に輝きを放った朝8時半過ぎ、開会式が始まった。JBSDスポーツ部の河本部会長の開会の挨拶、続いて昨年の優勝チームによるトロフィー返還とルールの説明が行なわれた後、第1戦は開始された。試合は10人制のトーナメントで、5イニングス又は規定の時間終了までの勝負。チームに女性または40歳以上を必ず含める条件がある。俗に“助っ人”と呼ばれる非日本人または非JBSD会員の参加も認められているが、人数制限が設けられており、バランスよく皆がこの大会を楽しめるよう工夫がなされている。

第一週目では、投手がスローピッチでのストライクゾーンをつかめずフォアボールが続いてしまう場面も見られ、5イニング制という試合の短さもあり、チームが本調子を出せないまま勝敗が決まってしまうゲームも見られた。しかし昨年の1位から4位までのチームはいずれも第1週目を勝ち抜き順調な滑り出し。昨年と一昨年の覇者、桜組(ソフトボールクラブ)は第1、

dsc_6839第2戦とも20点という大量得点を重ねた一方、相手にほとんど得点を許さぬ余裕で駒を進めた。今回は36チームが出場登録したが、試合直前に出場選手をかき集めた即席組から日頃リーグで活躍する選手を抱える組まで、歴然とした力の差は悲喜こもごも。当日人数が揃わず不戦敗に終わったところもあり、2試合が不戦勝、また6試合が20点以上の得点差となった。

昨年3位のSEWS Curbs(Sumitomo Electric Wiring Systems, Inc.)は第2回戦で固い守備力を発揮し無失点の勝利を収めた。昨年4位のNISCO(Nishikawa of America)は“Nishikawa らば~ず“のチーム名のもと第1戦で27点、第2戦で26点という高得点を獲得した上、両試合いずれも1失点 のみという攻守の良さを見せつけ、ベスト8入りを決めた。

img_0154昨年2位の TG Tigers (Toyoda Gosei North America)は21対5という快調な滑り出しをを見せたが、第2戦で5対6の僅差でYazaki Arrows(Yazaki North America, Inc.)にベスト8進出を阻まれた。

第2週目。朝9時から残りのベスト8進出決定戦が4つのフィールドで進行され、以下のチームがベスト8に進出した。

ベスト8(登録番号順)

桜組;Sakura-Gumi Softball Club

BOMBERS;Japan Auto Business Consulting, LLC, デルタ航空他

SEWS Curbs;Sumitomo Electric Wiring Systems, Inc.

TBA (TOYOTA BOSHOKU AMERICA);トヨタ紡織アメリカ

Yazaki Arrows;Yazaki North America, Inc.

日産自動車;日産自動車

Nishikawa らば~ず;NOA & NISCO

AISIN ALLSTARS;FT Techno of America, LLC. Aisin Technical Center of America, Inc.

準々決勝。時折練習試合も行なってきたという、例年ベスト8に食い込むBOMBERSと二連覇中の桜組が息をのむ好試合を繰り広げた。どちらもかなり鋭い伸びのある当たりを出すも、両者とも確固たる守り。結局、チャンスを上手く点に繋げたBOMBERSが1点差で駒を進めた。

第1戦で本大会の最高得点となった28点を記録し、2回戦も大差で勝ち進んできたTBA(TOYOTA BOSHOKU AMERICA)はSEWS Curbs相手になかなか点が取れず敗退。また昨年同点の末にコイントスで敗れ準決勝進出を逃したYazaki Arrowsは得点を重ね、運命のいたずらに阻まれることなく準決勝入りを果たした。連続高得点を重ねてきたNishikawaらば~ずは、こちらも攻守に優れたAISIN ALLSTARSとの戦いで確実に打者を繋げ勝ち進んだ。

準決勝、BOMBERSは日光でボールを見失いフライを取り損ねる場面もあったが、相手SEWS Curbsの満塁のチャンスにも落ち着いた好守備で切り抜け、決勝の舞台に上がった。Yazaki ArrowsとNishikawaらば~ずの準決勝戦は、快打が出るものの互いに容易には点が取れず、応援席も大きく盛り上がった。Yazaki Arrows応援団の子供たちの声援とそれに応える粘り、高校生選手のシャープなプレーとそれに刺激されるNishikawaらば~ずの勢いとの競い合いが続いた結果、Yazaki Arrowsが決勝戦へ躍り出た。

昨年の上位シード4チームがすべて消えてしまった決勝戦。昨年優勝の桜組を破ったBOMBERSが有利、との予想を口にする観客が多かったが、応援団と共に決勝まで快進撃した喜びを両手を挙げて表し活気に溢れ勢いに乗るYazaki A r r o wsの上向きパワーが炸裂。1回の表、Yazaki Arrowsがまずボールを辛抱強く慎重に見極めフォアボールで塁に出た後、大きな当たりを飛ばし2点を入れスタート。BOMBERSものっけから果敢に攻め、快打を連発し4点を返した。Yazaki Arrowsの子供たちの“You can do it!”の声援に選手たちも互いに声を送り合い、“Yes, I can!” とばかりに2回表で5点を奪取し、すかさず逆転。勢いに乗るYazaki Arrowsに対し、BOMBERSは、この日早朝からの4試合目となりさすがに疲れが出たのか、粘り強く攻め続けるも得点には繋がらず。最終回でYazaki Arrowsがさらに4点を追加し、待望の優勝を掴み取った。

3位決定戦はNishikawaらば~ずが1回表で5点の先取で快調なスタートを切り、その勢いで快打を続出。そして好守備による無失点をキープし、結果12対0で勝利を収めた。

Yazaki Arrowsの前回の優勝は2000年との話。16年ぶりの好成績についてチーム代表は「“One for all, all for one”の気持ちでプレーしました。選手以外の応援も力になり、良いプレッシャーでした」との感想を述べた。7月の始めからこの大会の為に毎週練習してきており、投手の木村氏は5年連続出場で今年が駐在任期最後の年とのこと。「勝てて良かった」と殊更の喜びの思いを語った。閉会式では「勝因は、人数の多さと、子供も含む応援団」と応援の存在の大きさに再度触れた。また、3位となったNishikawa らば~ずに加わった高校生たちからは、「楽しかった」「チームの人たちが優しくしてくれた」など、スポーツを通しての年齢差を超えた親睦イベントに相応しい、心温まるコメントも寄せられた。

数あるJBSD主催のイベントの中でも、歴史ある同大会の意義は格別で大きい。次の四半世紀も、多くの参加者と関係者らの感動と思い出が歴史に残されてゆくことを祈りたい。

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