
Grand Rapidsはかつて家具産業で栄えていたが、海外の安い家具に押されて街が衰退。そこで、街興しイベントとしてArtPrizeプログラムをスタートした。ダウンタウンを中心とする美術館やホテル、レストランの屋内、そして公園や路上などの屋外、各所に作品が展示され、一帯がギャラリーなる。総額賞金50万ドル以上、18歳以上であれば誰でも応募可能というこのコンテストに、今や世界各地から、材料もサイズも作風にも制限のない作品が集結し、遠方からも多くの人が足を運ぶポピュラーな秋の大イベントとして定着した。今年は8回目。9月21日から10月9日までの開催で、170の会場(Venues)に、1453の応募作品が集まる。鑑賞は一般公開で全て無料。
ユニークなのは、一般投票で賞の半分が決まる点。芸術専門家審査員と一般投票、2つの枠組みそれぞれの総合優勝者にはGrand Prizeとして各20万ドル、そして8つのカテゴリーの受賞達に総計10万ドル相当の賞金が出る。一般投票はオンラインで、16才以上であれば誰でも参加できる。http://www.artprize.org/
展示会場、そして、エントリー作品や作者の紹介も、上記ホームページで検索できる。
日本庭園が造成された Frederik Meijer Gardens & Sculpture Parkも会場の一つで、他の美術館などと同様に、ArtPrize関連の展示場は無料となる。Grand Rapidsはクラフトビールでも人気の地。ブリュワリー内で展示しているところもあるので、食事やお酒も楽しまない手はない。