男声合唱団ホワイトパイン・グリークラブ主催第17回 スプリング・ファミリー・コンサート 4

IMG_94245月22日(日)、ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC)の第18回“スプリング・ファミリー・コンサート”が、昨年同様Faith Covenant Church(Farmington Hills,MI)で催された。

デトロイト地区で活動するWPGCは主に日本人ビジネスマンで構成されている男声合唱団で、金曜日の夜に練習を行ない、コミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流も行なっている。例年、春と冬に定期コンサートを開き、歌声を届けている。

IMG_9463オープニング曲『WPGC讃歌』は、日本に帰任したOBの一人がミシガンでのWPGC活動の思い出を詩にしたものに作曲家が曲をつけて3年前に生まれたオリジナル曲。WPGCのメンバーは駐在員が多いため日本に帰任する人が毎年少なくなく、日本のOBの数は増え続けている。その歌詞には、声を合わせる素晴らしさや、家族ぐるみで集う喜びが織り込まれている。

今回のコンサートは、前任の正指揮者の帰国により、これまでも曲により指揮を担当していた河田氏が正指揮者に就任。また、女性を指揮者に迎え、新しい体制で臨んだ。

ゲスト出演者を迎えての4部構成のうちWPGCは第1部と最終ステージで舞台に立ったが、今回のテーマは“海”。第1部では、男声合唱のための「男の海の歌」より、ナポリ民謡『サンタルチア』や、桑田佳祐作詞作曲の『真夏の果実』などポピュラーな歌を含む5曲を軽快ながらも厚みのあるハーモニーで届けた。サザンオールスターズの数々のヒットソングの中でも屈指の人気を博す『真夏の果実』(1990年発表)の合唱について、観客から「懐かしかった。歌にはその時代やその頃の思い出をフラッシュバックさせる力がある」「男声合唱として聴くと、別の味わいがあった」など好評の声が集まった。当時の青春時代に呼び戻されてか、団員たちの表情もいつにも増し生き生きとしているように見えた。

IMG_4914第二ステージは、女声合唱団トリリアムによる歌声が届けられた。その前半は「10のメルヘン『愛する歌』より4曲。この曲は、『アンパンマン』の生みの親であり漫画家・絵本作家そして詩人であるやなせたかしの同名の詩集に付曲したもので、シンプルな詩ながらも奥深さを感じさせられる曲。女性ならではの優しさ溢れる表情と声で豊かに独特の世界を歌で綴った。観客からは「童謡のように素朴でいて、胸に迫る曲。涙が溢れた」「聴いていて心がピュアになった」などの感想が寄せられた。

IMG_4919続いて、不滅のブロードウェイミュージカル『ウエストサイドストーリー』より『America』と『Somewhere』の2曲を披露。どのように表現するか苦心したとの話。はつらつとした華やかな声が会場に響き、曲に合わせて体を揺らせていた人も多かった。他に、クラシック、聖歌も選曲。日本語に留まらない幅広いレパートリーを持っている。これまでにドイツ語、フランス語の曲にも挑戦してきた。

会場の観客は日本人以外も多く、その中には常連も少なくない。WPGCならびにトリリアムの地域との交流の多さと、ファン層の広さが窺えた。

インターミッションの後は、混声合唱グループ「音もだち(otomodachi)」が登場。

WPGC、トリリアムのメンバーも含んでおり、より難しいことに挑戦したい人々が集まっただけあり、難易度の高い曲に挑戦している。今回はモーツアルト作曲『レクイエム』より5曲を合唱。「三大レクイエム」の一つに数えられる荘厳かつ繊細な曲を堂々と巧みに歌いあげた。

IMG_4897最終ステージは再びWPGCが壇上に上がり、日米両方の人々にポピュラーな『Sailing,Sailing』、そして男声合唱組曲

『海鳥の詩』より叙情的な2曲の力強い熱唱で締めくくった。海なし州ミシガンの地に、初夏の海風が吹きぬけたようであった。

今後も、いずれのグループとも、合唱組曲、愛唱歌やクラシック、様々な曲を届けてくれることであろう。

WPGCの連絡先:www.wpgc-mi.org/

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