サッカー日本代表 原口選手 ミシガン来訪! Brilliant+のサッカーキャンプで指導、デトロイト・サッカースクールでも見学交流 5

IMG_95426月中旬、現役の日本代表選手であり、ドイツのプロサッカーリーグ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリン所属の原口元気選手がミシガン来訪という、サッカーファン歓喜の機会を得た。

原口選手は1991年生まれ、埼玉県熊谷市出身。2009年1月に浦和レッズとプロ契約を締結したが、これは日本人でクラブ史上最年少であり、クラブ日本人最年少ゴールの記録を作った。2011年ナビスコカップニューヒーロー賞の受賞など、輝かしい経歴を持つ。2014年ヘルタ・ベルリンに移籍、契約期間は2014年6月から4年間。日本代表としては、2011年10月のキリンチャレンジカップ・ベトナム戦で代表デビュー。2015年6月のイラク戦で日本代表初ゴール、2016年3月のW杯2次予選シリア代表戦で1得点を決めるなど結果を出してきた。

IMG_9560今回は、ヘルタ・ベルリンのオフシーズンを利用して、兼ねてより交流のある当地サッカー組織Brilliant+(ブリリアント・プラス)主宰者である高橋亮氏のアレンジによって、ミシガンを拠点に指導や交流、そして観光にいそしんだ。

原口選手はまず、Brilliant+の夏のサッカーキャンプ1週目の最終日にゲストして登場。6月上旬に行なわれたキリンカップ直後の渡米というハードなスケジュールにもかかわらず、年齢層別の各グループ練習やゲームで指導やプレーに加わった。この日、キャンプ中に活躍が目覚ましかった参加者への賞品が授与されたが、それらは原口選手のサイン入りとあり、大いに盛り上がりをみせた。全員の記念写真の後、サイン会の時間も設けられ、小さい子には膝をついて対応する原口選手の姿がみられた。子供も保護者も興奮。会場は熱気に包まれた。

IMG_9509Brilliant+夏のサッカーキャンプでは、アテネオリンピック日本代表の山本絵美選手を迎えたこともある。高橋亮氏に、このような貴重な機会の話や今後の活動について伺った。

また、原口選手は6月11日には、りんご会補習授業校の放課後に父兄を中心とするボランティアコーチのもとで運営されているデトロイト・ジャパニーズ・サッカースクール F C Robinsの練習に訪問した。このラッキーな企画も、高橋亮氏が同スクールのテクニカルディレクターとして携わっている繋がり。学年別に10を超す各チームそれぞれと記念写真を撮った後、忙しい日程の中、弊紙のインタビューの時間を取ってくださった。ドイツでプレーをしている原口選手に、来訪の感想や、目標の実現などについて話を伺った。

IMG_9510Brilliant+主宰者である高橋亮氏 インタビュー

Q:Brilliant+の設立目的や、コミュニティーでの役割・功績をお聞かせください。

A:Brilliant+は、「日本人の日本人による日本人の為のサッカーキャンプ」をテーマにし、日本のスポーツ界では欠かすことの出来ない規律、敬意、礼儀なども含めた「総合的なスポーツの楽しさ」をサッカーを通じて教えていくのが基本です。

Q:今回15回目となったサッカーキャンプの概要(日数・内容)と参加人数は?

A:現日本代表選手招聘の為、例年より2週間早めての開催となりました。2週で約80名の参加者が来てくれました。

Q:原口選手のような代表選手や、これまでにも著名選手や監督(コーチ)を度々招きましたね。

A:10周年には現FC東京の城福浩監督を招聘して、大いに盛り上がりました。アスリートを持つ親へのアドバイス、と称してキャンプ中に開催した講演もたくさんのQ&Aで非常に盛り上がりました。

15周年という節目には現役日本代表選手を呼ぶのが目標で、ミシガンに住む日本人の子供達に是非素晴らしい時間を提供したいとずっと想っていまして、それを原口選手に切願したところ、快く受け入れてくれました。

Q:参加者に学んで欲しいこと、そして、今回の原口選手の指導による目に見えた成果は?

A:同じ環境に居るだけなのに、やはり気持ちが張り詰めているのが感じられ、子供達はとても真剣に、そして楽しくキャンプに取り組んでくれました。物怖じせず、ボールに立ち向かう姿勢等、急激に成長した選手も何人か居ましたし、これを機会にもっともっとサッカーを好きになってもらいたいです。

Q:今後のサッカーキャンプや他の活動の予定は?

A:キャンプは例年通り継続していきます。16周年?と称してまた何か盛大にやりましょうかね(笑)。でもここミシガンにサッカーが大好きな子供達がいる限り、できるだけの事はして行きたいと思っています。

その他は Men’s OpenやOver30チームがリーグ戦でプレーしてますし、また秋、冬、春はスクールを実施しています。

いつか同じような活動をしている(日本人対象としたサッカーキャンプやスクール)他州、他国と交流して、どんどんサッカーで繋がって行きたいと思っています。

ホームページ:brilliantplus.com

IMG_9556原口元気選手 特別インタビュー

Q:当地の駐在や永住のお父さんを中心としたコーチのボランティアによって成り立っているサッカースクールについての感想をお聞かせください。

A:日本でもジュニアサッカーは保護者のポランティアで行なわれることが多いですが、アメリカで、これほど多くの日本人がサッカーに集まって、とても活気に満ちていて驚きました。

Q:日本国外のチームでプレーしているご経験をもとに、コミュニケーションの工夫や信条をお教えいただけますか。

A:言葉はある程度勉強する必要がありますが、仲間に入っていくことが大事だと思っています。プレーを離れても、誘われたら行くようにしています。それはピッチ(サッカー競技の場)でも、活躍できるかに影響します。

Q:二カ国語習得に頑張っている子ども達へのメッセージをお願いします。

A: 苦しいでしょうが、子どもはの見込みが早いと思うので、日本では出来ない貴重な経験なので、頑張ってください。

Q:日本代表というトップレベルに到達した原口選手から、目標や夢の実現について伝えたいことは? 気持ちをキープし続けるのが難しいと思うのですが。

A:僕は要求が高いので、努力が苦になりません。そういう熱中するものを見つけることが大切。サッカーでは悔しい思いもしたし、試合に出られないこともありましたが、向上したい気持ちを持ち続けることができました。サッカーがパワーの8割を占めています。何に対しても努力する・・・ということではないですが、サッカーの為であれば、他のこと、ドイツ語の勉強も頑張れます。

Q:ミシガン訪問の感想と、ご自身の抱負をお聞かせください。

A:今住んでいるのはベルリンで都会なのですが、ここ(ノバイ周辺)は住みやすそうなところですね。緑も多くて、出身地の埼玉に環境が近いと感じました。海外で頑張っている日本人が多いですが、僕はドイツで活躍して、日本人が頑張っていることをアピールしたいと思っています。

☆日本代表として9月からワールドカップの予選に挑む原口選手。最後に「ワールドカップで良い成績を出し、勝利に結び付けたい」と力強く語った。

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