今年もまたバレンタインの季節がやってきました。毎年2月はバレンタインデーにちなんで男女の違いやカップルコミュニケーションのコツなど、カップルをテーマにしたお話しをお届けしていますが、今年もまたカップルにまつわる話をさせていただくことにします。

日本では、バレンタインデーは女性から男性へ愛を告白する日とされていますが、皆さんの二人の愛の始まりはバレンタインデーのようなどちらかの愛の告白からでしたでしょうか。それとも何気ないある言葉のやりとりがきっかけとなり、二人の愛が始まることとなったのでしょうか。今回は二人の愛の始まりはどのようなものであったのか、〝二人の出会い″に焦点当てながら話を進めていきましょう。

ではここで二人の出会いについて一緒に思い出していきましょう。皆さんは初めて今のパートナーとどこでどんな風にして出会いましたか? 初対面の際、どんなことを感じましたか? 初デートはどこへ行きましたか? どんな気持ちで初デートに向かいましたか? デートには何を着ていきましたか? どのような会話をしましたか? しばらく、目を閉じて、二人の出会いについて回想してみましょう。

お互いに相手の何らかの特性や気質に惹かれて、二人の愛が育まれることなったとお察ししますが、当初、皆さんはパートナーのどのようなところに魅力を感じられたのでしょうか。「とても繊細で思いやりがあるところに惹かれたんだよなあ~。」という方、「論理的で落ち着いたところにとても安心感を覚えました。」という方、または、「いつも穏やかで心を癒してくれるような優しい笑顔にほれました。」という方など、様々な惚れ惚れした品性というものがあげられるのではないでしょうか。

では今度は今現在の二人の関係に視点を向けてみましょう。気分的に何か変化がありましたか?気分的にアップしたという方、ダウンしたという方、または、出会った当時のことを思い出したゆえ、心がなんだか温かくなったという方、反対に、昔を思い出して少し悲しくなったという方などと二人の出会いを思い起こしたことにより、心の中に様々な思いが浮かんできたことではないでしょうか。

二人の出会いを思い起こして、または、今現在の関係に心を向けることにより、気分的にダウンしたという方、その理由には様々あると思いますが、気持ちが沈む理由のひとつに“惚れた要素”というものが現在パートナーから見えなくなってしまった、消えてなくなってしまったように感じられたからではないでしょうか。しかしながら、人が持ち備える特性や気質というものが簡単に影も形もなく消えてなくなってしまうということはあるのでしょうか。あるとすれば、相当な精神的圧迫、衝撃を受けることがあったからではないでしょうか。

ある二人の何気ない会話を見ながら、その謎を解いていきましょう。

「今日ね、これこれこんなことがあったのよ~。」と話をする妻。(辛かった。さすがの私も少し落ち込んじゃったわ。)

「ふ~ん、そうなんだ。」と生返事の夫。(あ~、疲れた~。今月はほんと大変だった。でも頑張った甲斐があり、プロジェクトAもなんとか上手くいった。次は・・・)

「ねえ、話、ちゃんと聞いてるの~? どう思う?」 (また、私の話、全く聞いてないわ。どうせ、また仕事のことを考えてるんだわ。)

「え、うん、聞いてるよ。今更、どうなるものでもないし、仕方ないんじゃない?」(いつもごちゃごちゃうるさいな~。気持ちはわかるけど、いつも些細なことを気にしすぎなんだよ。)

無言になる妻。(私の気持ちなんてどうでもいいのよね。ほんと、いつも自分のことばかりしか考えてないんだから。ほんと、悲しくなっちゃう。)

自分の書斎に向かう夫。(また、怒ってるよ。でも、何も言わないなら、俺は俺の好きなことでもするか。)

「今夜、映画にでも行かない?」となんとかムードを切り替えようと努力する妻。(気分悪いけど、久しぶりに家にいるんだし、彼の好きな映画にでも誘って、おしゃれしてデートに出かけることにしましょう。)

「疲れてるから、今日はいいわ。」 (今、少し前まで、怒ってたんじゃないの? ころころ感情が変わるあいつにはついていけないよ。)

(なによ、まったく。私がいくら努力しても何も変わらない。は~、どこそこのご夫婦はいつも一緒にお出かけでうらやましい。)

*「 」は実際発言された言葉。( )は心のつぶやき。

何でもないような会話ですが、このような会話が長期継続がすると、二人の関係に大きな傷、溝が発生してしまいます。上記例のカップルはこのようなやりとりが習慣的となっています。ゆえに、お互いをうんざり感じているところがあり、二人の会話が始まる前から過去の経験に基づいて相手の気持ちを勝手に憶測してしまう傾向にあります。

たとえこのような何気ない会話であってもお互いの心を傷つけるような、また、お互いの気持ちをないがしろにするような会話が常とされてしまうと、そのお互いに上手く伝えられなかった気持ちが心のあちらこちらに残留してしまい、知らずとして、相手に対するネガティブな気持ちが心の中に沈着してしまうものです。ゆえに、相手の言葉がなぜか嫌味に聞こえてしまったり、相手の気持ちに対する思いやりを忘れがちな行動をとってしまったりすることが生じてしまうものです。

ある日、上記のカップルにも二人の出会いについて思い起こしていただいたことがありました。その際、それぞれが相手に惹かれた特性についてもお話ししていただきましたが、ご主人が彼女に魅力を感じたところは彼女のとても感情が豊かで世話好きで愛情にあふれている性格、奥様が彼に惹かれたわけは自分を信じてどんどん前に進んでいく何事にも恐れないような彼の強さ、ということでした。

先ほどの二人の会話に目を戻してみましょう。二人の会話の中にお互いに惹かれたわけ、惚れた要素というものが見え隠れしていないでしょうか。例えば、奥様、自信家である夫、自分がこうと思うことに突き進むという一心なところがこの会話の中では自分勝手で人の気持ちに鈍感であると解釈されてはいないでしょうか。また、ご主人も、世話好きで愛情にあふれている彼女に惹かれたはずが、この会話の中では愛情にあふれるところを息が詰まるように感じてしまっているところがないでしょうか。

人間の心というのはおかしなもので失望的、また、心に傷を負ってしまうことが重なると良いことが悪いものと見えることとなってしまったり、まるでポジティブなことが消えてなくなったように感じてしまうことがあるものです。また、心が曇りがちになるとネガティブなことばかりが気にかかったり、そのネガティブな要素がどんどん大きくなっていくように感じてしまうものです。

私達の心の中というのはブラックボックスのようなところがあるものです。入力されたポジティブなデータが自分の心の持ちよう、また、気持ちの状態により全く異なったもの、または、ネガティブばデータとして出てくることがあるものです。バレンタインデーを機に二人の出会いを振り返り、入力と出力データに異なりが出ていないか確認してみるのもよいのではないでしょうか。

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こあきバイヤーズドルフ

Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

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