
文化・芸術・教育・公共・慈善などの団体に寄付
JBSD基金の2015年度 Grant Award 贈呈式が12月4日に実施された。
JBSD基金はJapan Business Society of Detroit(デトロイト日本商工会)によって米国社会への地域貢献と感謝の気持ちを表すために1993年に設立され、今までに通算180万ドル以上をデトロイト周辺を中心とするミシガン州各所の団体に寄贈してきている。日本人子女が通う現地校や日米交流に貢献している団体に限らず、教育・文化など地域社会促進に貢献している組織、研究機関などを対象に資金面の支援を継続してきている。
24年目となった2015年度は、47の団体に総額$77,000が贈られた。新規も含めた受賞団体は18の市に亘っている。
加藤JBSD基金理事長は挨拶の中で、「JBSD基金が、地域社会の向上、教育、研究や日米文化の結びつきに貢献している団体への継続的な支援を提供できることを光栄に思っている」と表明。全ての人々の要望に応えることはできないが最善を尽くして支援を続けたいとの意に加え、この基金が各団体の目標達成に役立つことを祈っているとの願いを伝えた。
在デトロイト日本国総領事館の代表として挨拶に上がった野田首席領事は、
JBSD基金受賞の祝辞に続けて、日本はミシガン州においてナンバーワンの投資国であり、大きな雇用機会を提供している強固な関係を提示し、また、ミシガン州には同州と滋賀県との姉妹州県提携をはじめ、26市に及ぶ日本との姉妹都市があることに触れた。JBSD基金が寄付したDIA(デトロイト美術館)でのサムライ展が成功を収めたことや、同基金がDIAの美術品を守るために支援している旨が伝えられた。
その後、各受賞団体の代表者から感謝の言葉と、団体の概要や活動内容、基金の使途や成果が伝えられた。
受賞団体は右リストのように、Community Enhancement(地域貢献団体)、Education & Research(教育関係)、US Japan Relations(日米友好団体)の3つの分野で地域に貢献している団体で、日本に深く関わっている団体から特化していない団体まで様々ながら、日本理解や交流を念頭にして、基金を有意義に活用していることが窺われた。
JBSDは250の日系企業、1600名超の会員が加盟しており、地域交流並びにビジネスの場において日米間の理解と提携を図っている。JBSD基金によって、このGrant Awardの他にも1998年以降毎年、JCMU(大学生対象)及びYFU(高校生対象)が主催するScholarshipに約3万ドルを拠出し、日本行の留学を支えている。これまでに150名を超す学生が留学経験を通して日本の文化を学んだり、日本の友人を得たりして、将来にわたる日米の懸け橋となっている。
デトロイト日本商工会ホームページ