11月に入り、今年も残すところ2ヶ月を切りました。夏時間も終わり、一気に日が短くなりました。木の葉がほとんど落ちて裸の枝が目立ちますが、これで芝生が枯れると地面は茶色、空は灰色の殺風景な景色となります。今月中旬頃からクリスマスに向かってホリデーシーズンムードが盛り上がる時期となりますが、今年のホリデー商戦もネット販売が実店舗のそれを凌駕するのでしょうか?私自身も若かりし頃サンクスギビング・デー翌日のブラック・フライデー早朝暗い内に出掛け、手袋をしていても指先が痺れるような極寒の中、列に並んで当時の目玉商品であったデジカメを購入した想い出がありますが、今はもうとてもそんな気になれません。家に居ながらネットで探して買う方が楽ですね。ネットで余り買い物をしない私ですが、ミシガン州では去る10月初めからネット購入品にもセールス・タックスが掛るようになったのは残念です。

では、スポーツの話題。先日幕を閉じたラグビーワールドカップでの日本代表の歴史的快挙については、皆さんもうご存知と思いますので割愛します。プロ野球日本シリーズはソフトバンク・ホークスの2連覇で幕。プレーオフでもレギュラーシーズン同様に圧倒的な強さを見せ付けました。新たな黄金時代の始まりでしょうか?当地米国では、この原稿作成時はMLBワールドシリーズの真っ只中。昨年惜しくも優勝を逃し、今年こそと捲土重来を目指すカンザスシティー・ロイヤルズと2000年以来の出場となったニューヨーク・メッツの顔合わせ。ロイヤルズが地元で2連勝の後、舞台をニューヨークに移してメッツの巻き返しなるか?本紙が配布される頃には最終結果が出ていますね。テニスでは、肩の故障で休養中の錦織選手が今月半ばから始まるATPツアーファイナルにぎりぎり出場出来そうですが、万全の状態でプレイ出来る事を願いましょう。

今回のテーマは『○○を悲しませてはいけないから・・・』です。

学生時代に「○○に入る適当な言葉を埋めよ。」という試験問題がありましたが、何が入ると思われますか?正解は・・・

特にありません!と言ってしまったのでは、後の話が続きませんね。

私としては、おや(親)とか子供、あるいは家族、恋人、友達、仲間、同僚、部下、後輩などを考えて頂ければ、『正解』としたいです。

何の事やらお分かりにならないと思いますが、実はしばらく前にネットでふと目にしたニュース電子版のドキュメンタリー風取材記事で、若い女性が小遣い稼ぎに軽い気持ちで始めた怪しげなバイトの仕事で段々深みにはまって行きそうになった時点でハッと正気に戻り、きっぱりと足を洗った理由を尋ねられた際に「親を悲しませてはいけないから」と答えたという一文を読んで、何気ないその一言がずっと頭にこびり付いていたのです。

私が思うに、その女性は極自然に素直な気持ちでそう思った事実を正直に答えたもので、きっとその後はたとえ収入は減ってもまともな仕事に就いて誰にも恥じる事のない真っ当な道を歩み始めたのではないかと確信に近いものを感じました。

「親を悲しませてはいけないから」などという言葉はもう何年も目にしたり、耳にした覚えがありませんでしたが、私が子供の頃には国語の教科書、児童向け絵本、少年少女文学全集、映画、TVドラマ、世間話などでも時々見聞きしたと思います。ヤクザ映画や股旅・フーテン・風来坊ものでもそんな場面があったような気がします。

今改めて、この短くさりげない言葉が何と優しく心に響くのだろうかと思います。子供の自分を産み育ててくれた親に対して感謝の気持ちがあれば、その親を悲しませるような事は出来ない、してはいけないと思い、愚かな言動や自分勝手なわがまま、度を越した感情の起伏や欲望を自制・自律する強い自我が確立出来るのではないでしょうか?その気持ちがあれば、学校でのいじめ、職場でのパワハラ、犯罪、暴力なども大幅に減ると思います。

『親』を子供、家族、恋人、友達、仲間、同僚、部下(上司という言葉は何となく付け加えるのに抵抗があります)などに置き換えても同じ様に負のスパイラルを予防し、正のスパイラルを助長する効果が期待出来る筈です。私自身も含めて多くの人達が同じ様に謙虚な優しい気持ちで日々の生活を送れば、世知辛く殺伐とした今の時代にも多少の潤いと心の安息をもたらしてくれるものと確信します。

皆さんにとって○○に入る言葉何でしょうか?たとえ一つだけでも言葉を埋めて、今日一日はその人を悲しませないようにしてみませんか?ご成功を祈ります!!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

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