Dragonmead Microbrewery - Warren, MI 1

DSCN0220  「50年後に残るビジネスを」と、共同オーナー3人が考えた結果出した答えは「Brewery」だった。人々の好みはそれぞれに違うから、少ない生産量でバラエティーに富んだビールを提供する。それがDragonmead Microbreweryのポリシーだ。

American style 16種、Belgian 8種、Cask condition 1種、English style 11種、German style 5種、Russian 1種、Scottish 3種と、驚異的な数がメニューに載っている。しかも全て同じ敷地内で製造しているから、さらに驚く。

DSCN0259 オーナーのLarry氏に醸造システムのツアーを案内してもらったが、もっと驚いたことは、ビールの原材料はそれぞれのビールのスタイルにあわせてそれぞれの国のものを使っていること。山積された袋は、Fleming語、ドイツ語などさまざまな言語が印刷されていた。オープンは1997年だが、その当時からビールのワールドカップや世界的な大会で数々のメダルを獲得しているのも「ワールドクラスのビールを作っているから」と話していた。その言葉からは自慢と言うよりも、「50年後」を賭けた自信と成功への深い準備がうかがえる。

DSCN0256Larry氏は自動車業界で化学系エンジニアだった。麦芽を糖に変えるマッシュ・タンは「いまでも開業当時のものを使っている」と言う。「イギリスの製法はここで水を加え酵素を分解させる、ベルギー式は砂糖を加える。」とそれぞれの温度と糖分の違いを話しながら、「ここのシステムで毎日5種類のビールをコンスタントに造り、“カイゼン・システム”を活用しているのさ」とビール製造の工程を化学的で、しかもユーモアも交えて語ってくれた。ほかの二人のオーナーは同じく自動車業界でコンピューターサイエンス、メタル・モデルデザインを行っていたというから、まさに分野の違う3人の知恵と考えがこのbreweryの経営にうまくかみ合っているといえよう。

もちろん、「世界クラス」のビールをbreweryで楽しむのもいいが、多くの小売店で6種類のボトル入りを手に入れ自宅で楽しむこともできる。

DSCN0222Final Absolution (Abv. 10%) はベルギースタイル。重量感たっぷり。

Sin Eater (Abv.11%)もベルギースタイル。ビールの流通業者からのリクエストで作られたビール。ブリューワリーにはなく、ボトルで販売。14世紀にヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行し聖職者も犠牲になり、罪あるものが赦免を受けずに病死した、という歴史的エピソードにちなんだ名前。

ブリューワリーで飲むなら、Jason’s IPA(Abv. 8%) がグレープフルーツの味でスムーズ。

1パイント$5.75-、ハーフパイント(約240 ml.$3.50-)でも注文できるのもうれしい。

Warren市にDragonmeadはある。ミシガンビール愛好家の中でも評判は高く、広く知れ渡っている。本格的なものを楽しみたいなら、ぜひ訪れたいブリューワリーだ。

Dragonmead Microbrewery

【住所】14600 E. 11 Mile Rd, Warren, Michigan 48089
(I-696 のEX26-Groesbeckからすぐ)。

【電話番号】586-776-9428

【ウェブサイト】www.dragonmead.com

文&写真 by ヤマトノオロチ