JSDウィメンズクラブ・JBSD文化部会共催 2015年度 日本まつり開催 2

JF2015運営委員04510月11日(日)、JSDウィメンズクラブとJBSD(デトロイト日本商工会)文化部会の共催による日本まつりがノバイ・ハイスクールを会場に開催された。当日は穏やかな秋晴れに恵まれ、1時から4時までの開催時間を通して大勢の人で溢れた。この日本まつりでは、アメリカ人や他の文化背景を持つ人たちへの文化紹介と交流を主目的として、日本文化紹介の様々な展示や実演などが行われている。もちろん周辺に滞在している日本人が楽しむ場にもなっており、秋の一大行事として定着している。

日米協会、そして、ミシガン州と姉妹県州提携をしている滋賀県も協賛している他、ノバイ市並びにノバイ地域学校区、在デトロイト総領事館が協力し、盛大に開催されている。今年も多数の団体や個人ボランティアなど300人を超す人々が協力してこの一大イベントを支えた。JSDウィメンズクラブからは運営委員12名の他、50名近い女性がボランティアに応募。毎年参加している常連も少なくない。また、ノバイ・ハイスクールの生徒を始め、日本語を学習する現地のハイスクール生もボランティアとして参加。大学の日本学生会メンバー、日本人高校生も合わせ、120人近くが来訪者との懸け橋として若いパワーを提供した。

075DSC_0219オープニングのセレモニーでは、デトロイト日本商工会の文化部会長の挨拶に続き、在デトロイト日本国総領事館の和田充広総領事、ノバイ市長、教育委員長による開会の辞が述べられた。それぞれ、このイベントの開催と日米の文化交流と友好親善を祝福する言葉を伝えた。

アトリウムと呼ばれる広々としたオープンスペースには、茶の湯実演や、書道と折り紙の体験コーナーが設けられ、手馴れた日本人女性たちを中心に実演や体験ワークショップが提供された。茶の湯実演は、当地で活動する裏千家・表千家・石州流、3つの流派が手を携え、合わせて6回実施した。生け花インターナショナルによる数点に及ぶ展示が、文字通り華を添えた。

060また、在デトロイト総領事館や滋賀県による文化紹介ブースを始め、デトロイトりんご会補習授業校、JCMU ( Japan Center for Michigan University)やJET (Japan Exchange and Teaching Programme) など、日本に関連した団体のブースも並んだ。また、日本生まれの商標デザインを元にタオル帽子を作製しミシガン内の病院などの患者さんに寄贈する活動をしている「ミシガン・タオル帽子の会」もブースを出した。

DSC_0139日本まつりの場で、周辺での様々な活動や、当地と日本との繋がりを知ることができる意義も大きい。

割りばし鉄砲づくりの工作や、金魚すくいや輪投げなどの日本の縁日遊びの体験コーナーは今年も大人気。主催者によれば、今年は子供の来場が多く、縁日は例年にも増して大盛況となった。

IMG_4963オーディトリアム(講堂)では6つのグループと1人のパフォーマーが順次出演。プログラムは「五大湖太鼓センター」による和太鼓からスタートし、日本のお祭りで見聴きするものとは違った創作パフォーマンス太鼓の魅力を披露した。終盤にも、竹のバチを使った趣の異なる曲など、レパートリーを変えて演奏した。

071今回が日本まつりへの初出場となったのは、イースタンミシガン大学に留学中の書道経験者を中心にした同大学学生たち10名による書道パフォーマンスグループ。書道パフォーマンスは、日本では高校生の全国大会があるほど近年ポピュラーになっているが、数人で音楽に合わせて大きな筆で文字を書いていくもの。この日のために結成されたグループにとって初めてのパフォーマンスでもある今回は、7x6メートルもの巨大な半紙に、モップのような大筆も駆使し、ポップな音楽に合わせて大小の文字を書き上げた。

尚、床で描く様を観客が見れるようにと、同イベント初めての試みとして、舞台の正面と天井とハンドカメラ、計3台のカメラによる同時撮影映像が舞台両側のスクリーンに映し出した。他の演目でも演奏者が大きく映し出され、好評を博した。

120当地で1991年に発足した歴史をもつ女声コーラス「トリリアム」は、大人の女性の声と人生経験が醸し出す豊かなハーモニーで、イギリスの人気作曲家ボブ・チルコット編曲による日本の唱歌の中から、季節感あふれる「おぼろ月夜」「紅葉」「村祭り」と、シャンソンのスタンダード「枯葉」を届けた。

079その「トリリアム」と男声合唱団「ホワイトパイン」のメンバーを中心に、混声合唱をしたい有志が集まった「音もだち(おともだち)合唱団」は、女声と男声が重なって生まれる層の厚いハーモニーで、合唱曲『心の四季』より『愛そして風』などを歌い上げた。

IMG_4894NHK番組「おかあさんといっしょ」15代目‘歌のお姉さん’森みゆきさんが当地で結成した音楽パフォーマンスグループ「ドリームシンガーズ」は子供ならではのピュアな声と表情で、「夕焼け小焼け」などの他、森みゆきさん作曲の「LOVE YOUR LIFE」の歌、そして『南中ソーラン節』の溌剌とした踊りを披露した。

IMG_4915更に、日本の伝統芸能も登場。以前ミシガン州に住んでいた縁から、花柳流の名取である小山みち江さんがオハイオ州から駆けつけ、今回は‘男踊り’である『黒田節』と‘女踊り’の『さくらさくら』、そして面をつけての小唄『紅日傘』、と、3つの形も雰囲気も異なる演目を披露した。本格的な日舞を直に鑑賞する機会を得て、観客から感謝と賛辞の声が集まった。

113邦楽グループ「雅」は、琴3面と管弦楽器とのコラボレーションにチャレンジ。季節にふさわしい人気の箏曲『秋の言の葉』をバイオリンとチェロを交えて現代的にアレンジした曲の他、日本国内外で広くカバーされているヒットJ-POP『雪の華』ではピアノとサックスフォーンと合わせ、多様で新鮮な音色を会場に響かせた。

近隣の才能が集まり、充実したプログラムになった。

20151011_102042野外では昨年に続き、NASCARレースカーとともに日本人唯一の現役NASCAR ドライバー尾形明紀選手が、活動拠点であるノースカロライナから来訪。当地応援団等の協力を得て、ブースを出展した。今年は大日本印刷の提供により、撮った写真を即プリントできる設備が用意され、尾形選手と一緒にレースカーの前で記念撮影をし、その場でプリント、それに尾形選手がサインするというサービスが実施された。順番を待つ行列は途絶えることなく、和田総領事夫妻も記念撮影を楽しみ、日本人はもちろんのこと、アメリカ人も多く訪れ、初めて見るNASCARと写真サービスを喜ぶ顔が印象的であったとの担当者の話。昨年、りんご会補習授業校で講演を行なったこともあり、デトロイト地区ですっかり‘おなじみ’になった感である。

20151011_144159賑わいをみせた日本まつりはJSDウィメンズクラブ会長によるクロージングの挨拶で幕を閉じた。後日、感想を伺ったところ、「訪問者の流れが良くスムーズにいろいろ見て頂けたかと思う」との話。楽しめたとの声が多数寄せられたそうである。

大勢の人々の尽力の成果である。盛りだくさんな内容で、続いていって欲しい。

写真・情報提供:JBSD、JSDウィメンズ他