JETプログラム参加者 ~ 壮行会

07_IMG_3565  去る7月31日、平成27度JETプログラム参加者の壮行レセプションが総領事公邸で開催された。在デトロイト総領事館の管轄地域であるミシガン州とオハイオ州からのJET参加者約50名を送り出した。

JETプログラムとは「The Japan Exchange and Teaching Programme」の略称で、総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下、地方公共団体が主体となり実施している国際交流事業。

1987年に4か国からの848名の参加で始まり、統計では、平成25年までに6万人に近い数の人々が本事業により訪日、その内の半数である3万人が米国からの参加者だという。JET参加者は言語指導員(ALT)、国際交流員(CIR)、そしてスポーツ交流員(SEA)3つの職種に分かれており、北米からは主にALTとCIRとして派遣される。派遣先は、要請を出した地方公共団体の何処かで、大都市から地方の中小都市、農村漁村に至るまで全国津々浦々。参加者の希望により1年から3年の滞在となる。

この日の歓送レセプションでは片山総領事より、「個々の振る舞いは“アメリカ人”として評価される。アメリカ人の代表であり行使なのだという意識をもつように」との忠告を伝えた。ご自身が外交官として諸国に勤務した経験に照らして、その国の人々と日々交わり、文化歴史・伝統に直接触れる経験は何物にも代えがたく、人生を豊かにしてくれたと述懐。ヘミングウェイの「どこで過ごそうともパリはついてくる」の言葉を引用し、経験は必ず糧になると伝え、猛暑日が続く日本に飛び立つ若者たちに、「実り多い日々になるように」とエールを贈った。

また、JET経験者であり、ミシガン地区のJETアルミニ(同窓会)の代表者からは、日本の“先生”はこことは異なることを示唆。友人、同僚、隣人、JETメンバーと接点を持ち連絡を取りづづける大切さを述べた。「百聞は一見に如かず」、多くの経験をすることを強く勧めた。特にお祭りは地域を理解し絆を深めるのに非常に有意義なので極力足を運ぶように、また伝統文化を習うことも奨励した。

数日後の日本のニュースで、4年半前の東日本大震災で尊い命をなくしたJET参加者テイラー・アンダーソンの弟さんが8月3日の東京でのオリエンテーションに参加している姿とコメントが取り上げられた。日本を愛し、言語指導と交流に尽くしていた姉の遺志を受け継ぎたい思いに胸を打たれると同時に、全参加者の覚悟と意欲が窺われた。

異国での任務を決意し国際交流に役立とうという意欲に溢れるJETプログラム参加者らが、日米両国の架け橋として成果を上げることを期待したい。

過去の参加者は、母国に帰った後、単なる日本研究者とは違った知日家、親日家として様々な分野で活躍している。外交官として各国の大使館や総領事館に勤務している人も少なくないそうである。