<!--:en-->ホワイトパイン・グリークラブ第17回 スプリング・ファミリー・コンサート<!--:--><!--:ja-->ホワイトパイン・グリークラブ第17回 スプリング・ファミリー・コンサート<!--:--> 2

  5月31日(日)、ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC)の第17回“スプリング・ファミリー・コンサート”が、昨年に引き続き Faith Covenant Church で催された。朝から雨模様の肌寒い日となったが、「ゴルフコンペが中止になったので、妻に付き合って聴きに来た」と言う観客もいたせいか、盛大に行われた10周年記念コンサート以来の入場者数、256名を記録した。

  デトロイト地区で活動するWPGCは主に日本人ビジネスマンで構成される男声合唱団で、毎週金曜日の夜に練習を行い、コミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流も行なっている。例年、春と冬に定期コンサートを開き、歌声を届けている。

  今回のオープニングに歌われた『ホワイトパイン  グリークラブ讃歌』は、日本に帰任したOBの一人がミシガンでのWPGC活動を詩にしたものに作曲家が曲をつけて2年前に生まれたオリジナル曲。WPGCのメンバーは駐在員が多いため日本に帰任する人が毎年いて、日本のOBの数は増え続けている。歌詞には声を合わせる素晴らしさや、家族ぐるみで集う喜びが織り込まれている。

 出張などのために全員が練習に揃うことがまずなく、1/3のメンバーが欠席になることもあるというWPGCだが、合唱組国『水のいのち』より『雨』の曲が描写している、慈愛の雨が降り注ぐ繊細な情景を見事なハーモニーで歌い上げた。続けて、山田耕作の作品から『帰ろ帰ろ』など3曲、そしてアメリカのポピュラーソング『リパブリック讃歌』を重厚な渋い声で披露した。

  第二ステージは、女声合唱団トリリアムによる女性らしい包容力を感じさせる歌声が届けられた。サイモン&ガーファンクルの大ヒット曲『明日に架ける橋』や日本の愛唱歌『椰子の実』の他、なじみの薄い難しい曲も織り交ぜた選曲となっていた。たゆまぬチェレンジ精神とレパートリーの広さが窺えた。

   インターミッションの後は、WPGCのコンサートに何度も友情出演をしている邦楽グループ『雅』による琴の演奏で、シャンソン曲『シバの女王』と、箏曲の代表的な古典である『千鳥の曲』が美しく奏でられた。司会者によって、日本語と英語で、曲が描写している風景や、琴のテクニックについての解説が添えられ、より関心を高めていた。

   続いて、混声合唱グループ「音もだち(otomodachi)」が登場。より難しいことに挑戦したい歌える人が集まっているというだけあり、聞くからに難易度の高そうな日米の曲を繊細かつ豊かな響きで歌い上げた。

  最終ステージは再びWPGCが壇上に上がり、日米両方の人々にポピュラーな『Home! Sweet Home!/埴生の宿』と、男声合唱とピアノのための組曲『くちびるに歌を』からの一曲を熱唱して締めくくった。『くちびるに歌を』はドイツの詩に日本人が曲を付けて誕生した曲で、WPGCにとって新しいレパートリー。「音もだち」の指揮者でもあり、このステージで指揮をした河田氏いわく、「大曲なのでチャレンジでした」とのこと。歌声と姿から気合が伝わってきた。

  いずれのステージも、新旧、日本語英語を織り交ぜており、選曲に配慮していることが窺えた。客席を見回すと、日本人ではない観客も多く、常連も少なくない。常連の米人客は、日本語の歌詞は分からなくても、メロディーや歌声に浸れるのだと話す。幕開けのステージの指揮を務めた柳田氏は、「アメリカ人にも楽しめる曲を考えていますが、今回の山田耕作の曲は、日本から離れて生活している人々に日本の良いメロディーと叙情をお届したくて選びました」と語った。時や場所を越えて思い出や想像を広げることができるのが歌の大きな力と言える。

  WPGCのメンバーや交流活動も国際色があり、天国でコンサートを楽しんでいるに違いない元団員マイヤー氏の繋がりによって、当地のドイツ人合唱団との交流が続いている。以前にはドイツ系の祭“October Fest”に出演。彼らの演奏会に賛助出演したこともある。「来年の演奏会にまたぜひ」という誘いが来たそうで、今回織り込まれたドイツ語曲はそのためでもあるとのこと。ワイドで精力的な活動が続いていくことであろう。

  WPGCは常時入会を歓迎。「歌を愛し、力強く美しいハーモニーを創造したい男性であれば、どなたでも参加頂けます。合唱経験の有無は問いません。」とのこと。

WPGCの連絡先:www.wpgc-mi.org

  5月31日(日)、ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC)の第17回“スプリング・ファミリー・コンサート”が、昨年に引き続き Faith Covenant Church で催された。朝から雨模様の肌寒い日となったが、「ゴルフコンペが中止になったので、妻に付き合って聴きに来た」と言う観客もいたせいか、盛大に行われた10周年記念コンサート以来の入場者数、256名を記録した。

  デトロイト地区で活動するWPGCは主に日本人ビジネスマンで構成される男声合唱団で、毎週金曜日の夜に練習を行い、コミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流も行なっている。例年、春と冬に定期コンサートを開き、歌声を届けている。

  今回のオープニングに歌われた『ホワイトパイン  グリークラブ讃歌』は、日本に帰任したOBの一人がミシガンでのWPGC活動を詩にしたものに作曲家が曲をつけて2年前に生まれたオリジナル曲。WPGCのメンバーは駐在員が多いため日本に帰任する人が毎年いて、日本のOBの数は増え続けている。歌詞には声を合わせる素晴らしさや、家族ぐるみで集う喜びが織り込まれている。

 出張などのために全員が練習に揃うことがまずなく、1/3のメンバーが欠席になることもあるというWPGCだが、合唱組国『水のいのち』より『雨』の曲が描写している、慈愛の雨が降り注ぐ繊細な情景を見事なハーモニーで歌い上げた。続けて、山田耕作の作品から『帰ろ帰ろ』など3曲、そしてアメリカのポピュラーソング『リパブリック讃歌』を重厚な渋い声で披露した。

  第二ステージは、女声合唱団トリリアムによる女性らしい包容力を感じさせる歌声が届けられた。サイモン&ガーファンクルの大ヒット曲『明日に架ける橋』や日本の愛唱歌『椰子の実』の他、なじみの薄い難しい曲も織り交ぜた選曲となっていた。たゆまぬチェレンジ精神とレパートリーの広さが窺えた。

   インターミッションの後は、WPGCのコンサートに何度も友情出演をしている邦楽グループ『雅』による琴の演奏で、シャンソン曲『シバの女王』と、箏曲の代表的な古典である『千鳥の曲』が美しく奏でられた。司会者によって、日本語と英語で、曲が描写している風景や、琴のテクニックについての解説が添えられ、より関心を高めていた。

   続いて、混声合唱グループ「音もだち(otomodachi)」が登場。より難しいことに挑戦したい歌える人が集まっているというだけあり、聞くからに難易度の高そうな日米の曲を繊細かつ豊かな響きで歌い上げた。

  最終ステージは再びWPGCが壇上に上がり、日米両方の人々にポピュラーな『Home! Sweet Home!/埴生の宿』と、男声合唱とピアノのための組曲『くちびるに歌を』からの一曲を熱唱して締めくくった。『くちびるに歌を』はドイツの詩に日本人が曲を付けて誕生した曲で、WPGCにとって新しいレパートリー。「音もだち」の指揮者でもあり、このステージで指揮をした河田氏いわく、「大曲なのでチャレンジでした」とのこと。歌声と姿から気合が伝わってきた。

  いずれのステージも、新旧、日本語英語を織り交ぜており、選曲に配慮していることが窺えた。客席を見回すと、日本人ではない観客も多く、常連も少なくない。常連の米人客は、日本語の歌詞は分からなくても、メロディーや歌声に浸れるのだと話す。幕開けのステージの指揮を務めた柳田氏は、「アメリカ人にも楽しめる曲を考えていますが、今回の山田耕作の曲は、日本から離れて生活している人々に日本の良いメロディーと叙情をお届したくて選びました」と語った。時や場所を越えて思い出や想像を広げることができるのが歌の大きな力と言える。

  WPGCのメンバーや交流活動も国際色があり、天国でコンサートを楽しんでいるに違いない元団員マイヤー氏の繋がりによって、当地のドイツ人合唱団との交流が続いている。以前にはドイツ系の祭“October Fest”に出演。彼らの演奏会に賛助出演したこともある。「来年の演奏会にまたぜひ」という誘いが来たそうで、今回織り込まれたドイツ語曲はそのためでもあるとのこと。ワイドで精力的な活動が続いていくことであろう。

  WPGCは常時入会を歓迎。「歌を愛し、力強く美しいハーモニーを創造したい男性であれば、どなたでも参加頂けます。合唱経験の有無は問いません。」とのこと。

WPGCの連絡先:www.wpgc-mi.org

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