<!--:en-->北陸新幹線を利用して〜②金沢編<!--:--><!--:ja-->北陸新幹線を利用して〜②金沢編<!--:--> 4

金沢は、この3月の北陸新幹線の長野―金沢間開業によって、東京から最短で2時間28分の身近さになった。それを実現させた北陸新幹線の車両は、伝統文化と未来をつなぐ「“和”の未来」がデザインコンセプト。環境配慮やバリアフリーの装備や乗り心地アップをめざしたシステムなどのテクノロジーに加えて、日本の伝統を表現した内装が施されている。普通車のシートとグリーン車のカーペットが格子柄、グランクラス車(グリーン車の上レベル)のデッキパネルは日本の四季をモチーフ、など、和柄がお洒落。プラス、普通車でさえも、なかなかゆったりとした空間。デッキや洗面台もモダンなデザインで、広々としている。

*参照:北陸新幹線スペシャルサイ hokuriku-w7.com

金沢駅は加賀宝生流の鼓をモチーフにした“鼓門”と、デザインがシャープな総ガラスの巨大屋根“もてなしドーム”が壮観。、駅ビルを含む構内には石川県・金沢市を代表する30以上の品目の伝統工芸が設置展示されているとのこと。通路壁面に、兼六園の花鳥風月をモチーフにした加賀友禅や、当地伝統の二俣和紙が装飾に使われている。

駅構内のショッピングモールは3つのエリアに分かれていて、お土産やグルメは「あんと」というエリアに揃っている。緑の窓口と新幹線改札口にも近い「あんと」には、金沢の銘菓や食品、工芸品、そしてお食事処がワンフロアーになんと80店舗以上集結している。北陸の山海の幸、特産品も並ぶ。

http://www.100bangai.co.jp/

金沢駅は、2011年には、アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure(ウェブ版)』で「世界で最も美しい駅」の一つに選定され、海外でも評価を得ている。とはいえ、タクシー運転手によれば、北陸新幹線金沢開業から1カ月ほど、そして桜シーズンには空前絶後の観光客が訪れたが、それ以外は期待したほどではないとの話。所要時間が短縮され、東京圏からの日帰りも余裕、一泊で朝から夜まで丸二日の観光が可能となり、ホテル業にはマイナス面もあるとの声も。いずれにしても、外国人客の増加は顕著だという。

市内観光

駅の魅力の他、観光客にとってプラスポイントなのが、伝統文化の多さ、古い町並みが現存する情緒豊かさ、そして、観光名所の巡り易さが挙げられる。観光地や歓楽街を結ぶ乗り降り自由な巡回シャトルバスが頻繁に運航している。

金沢城の庭園として造られた兼六園は日本三名園として名高い。金沢城跡には当時の建造物の一部である石川門や三十間長屋などが現存し、城壁のユニークさは随一とのこと。


石畳が美しい路地に面する武家屋敷跡や、江戸時代の遊郭に由来する古い家並み“茶屋街”は、特に女性や外国人に人気。観光客が多い「ひがし茶屋街」の一角は映像に使われることも多く、金箔や麩で有名な老舗店が出店しているほか、三味線工房や地元のアーティストの作品を並べている小さな店など、発見の多い散策を楽しむことができる。金沢出身の人が一押しと薦めるのが、夕暮れ刻から夜の主計町(かずえまち)の茶屋街。この界隈は昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、三味線の音が聞こえることもあり、風情が溢れるそうだ。

本格和菓子が豊富

金沢の特産、伝統工芸と言えば、加賀友禅、金箔、漆器、金沢九谷など数多いが、雅な文化が育ち、今も息づいているこの地では、茶の湯に欠かせない和菓子が充実している。

加賀藩御用菓子司を任じられていた和菓子の老舗「森八」の本店には、江戸時代から使われてきた菓子木型など千数百点を一堂に展示した「金沢菓子木型美術館」がある。落雁(らくがん:干菓子)の手作り体験も可能(要予約)。

和菓子店やホテル内の喫茶コーナーでも、点てた抹茶と和菓子を供する所が多くある。

工芸や美術の体験

伝統工芸や歴史に関するミュージアムが多く、特に、2004年秋にオープンしたばかりのガラス張りの円形美術館「金沢21世紀美術館」が全国版の雑誌やTV番組でもよく取り上げられている。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトで、館内外にユニークな作品や空間がある。

伝統工芸のお店や施設で、体験ができる場所も多い。友禅染、金沢漆器、金沢九谷、金沢箔などの体験プログラムの情報が金沢市の観光協会の公式サイトでも紹介されている。http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/

金沢の工芸・手仕事は2009年にユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請が認定され、クラフトの分野で登録されたほど。日本では神戸、名古屋、札幌が別分野で登録されているが、クラフトでの登録は同市が唯一(2004年調べ)。

東京‐金沢

東京‐金沢 は500km近く。江戸時代、参勤交代にかかる標準日数は13日だったそうだ。明治後期に開始した夜行列車では13時間以上、昭和40年代に特急で6時間半と縮まった。そして新幹線では、時間的には通勤さえできそうな2時間半!新幹線開業に伴ってリニューアルや整備が進み、活気も話題も盛り上がっている金沢。目的や趣向を変えて何度も訪れたくなる、魅力の多い街である。

金沢は、この3月の北陸新幹線の長野―金沢間開業によって、東京から最短で2時間28分の身近さになった。それを実現させた北陸新幹線の車両は、伝統文化と未来をつなぐ「“和”の未来」がデザインコンセプト。環境配慮やバリアフリーの装備や乗り心地アップをめざしたシステムなどのテクノロジーに加えて、日本の伝統を表現した内装が施されている。普通車のシートとグリーン車のカーペットが格子柄、グランクラス車(グリーン車の上レベル)のデッキパネルは日本の四季をモチーフ、など、和柄がお洒落。プラス、普通車でさえも、なかなかゆったりとした空間。デッキや洗面台もモダンなデザインで、広々としている。

*参照:北陸新幹線スペシャルサイ hokuriku-w7.com

金沢駅は加賀宝生流の鼓をモチーフにした“鼓門”と、デザインがシャープな総ガラスの巨大屋根“もてなしドーム”が壮観。、駅ビルを含む構内には石川県・金沢市を代表する30以上の品目の伝統工芸が設置展示されているとのこと。通路壁面に、兼六園の花鳥風月をモチーフにした加賀友禅や、当地伝統の二俣和紙が装飾に使われている。

駅構内のショッピングモールは3つのエリアに分かれていて、お土産やグルメは「あんと」というエリアに揃っている。緑の窓口と新幹線改札口にも近い「あんと」には、金沢の銘菓や食品、工芸品、そしてお食事処がワンフロアーになんと80店舗以上集結している。北陸の山海の幸、特産品も並ぶ。

http://www.100bangai.co.jp/

金沢駅は、2011年には、アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure(ウェブ版)』で「世界で最も美しい駅」の一つに選定され、海外でも評価を得ている。とはいえ、タクシー運転手によれば、北陸新幹線金沢開業から1カ月ほど、そして桜シーズンには空前絶後の観光客が訪れたが、それ以外は期待したほどではないとの話。所要時間が短縮され、東京圏からの日帰りも余裕、一泊で朝から夜まで丸二日の観光が可能となり、ホテル業にはマイナス面もあるとの声も。いずれにしても、外国人客の増加は顕著だという。

市内観光

駅の魅力の他、観光客にとってプラスポイントなのが、伝統文化の多さ、古い町並みが現存する情緒豊かさ、そして、観光名所の巡り易さが挙げられる。観光地や歓楽街を結ぶ乗り降り自由な巡回シャトルバスが頻繁に運航している。

金沢城の庭園として造られた兼六園は日本三名園として名高い。金沢城跡には当時の建造物の一部である石川門や三十間長屋などが現存し、城壁のユニークさは随一とのこと。


石畳が美しい路地に面する武家屋敷跡や、江戸時代の遊郭に由来する古い家並み“茶屋街”は、特に女性や外国人に人気。観光客が多い「ひがし茶屋街」の一角は映像に使われることも多く、金箔や麩で有名な老舗店が出店しているほか、三味線工房や地元のアーティストの作品を並べている小さな店など、発見の多い散策を楽しむことができる。金沢出身の人が一押しと薦めるのが、夕暮れ刻から夜の主計町(かずえまち)の茶屋街。この界隈は昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、三味線の音が聞こえることもあり、風情が溢れるそうだ。

本格和菓子が豊富

金沢の特産、伝統工芸と言えば、加賀友禅、金箔、漆器、金沢九谷など数多いが、雅な文化が育ち、今も息づいているこの地では、茶の湯に欠かせない和菓子が充実している。

加賀藩御用菓子司を任じられていた和菓子の老舗「森八」の本店には、江戸時代から使われてきた菓子木型など千数百点を一堂に展示した「金沢菓子木型美術館」がある。落雁(らくがん:干菓子)の手作り体験も可能(要予約)。

和菓子店やホテル内の喫茶コーナーでも、点てた抹茶と和菓子を供する所が多くある。

工芸や美術の体験

伝統工芸や歴史に関するミュージアムが多く、特に、2004年秋にオープンしたばかりのガラス張りの円形美術館「金沢21世紀美術館」が全国版の雑誌やTV番組でもよく取り上げられている。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトで、館内外にユニークな作品や空間がある。

伝統工芸のお店や施設で、体験ができる場所も多い。友禅染、金沢漆器、金沢九谷、金沢箔などの体験プログラムの情報が金沢市の観光協会の公式サイトでも紹介されている。http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/

金沢の工芸・手仕事は2009年にユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請が認定され、クラフトの分野で登録されたほど。日本では神戸、名古屋、札幌が別分野で登録されているが、クラフトでの登録は同市が唯一(2004年調べ)。

東京‐金沢

東京‐金沢 は500km近く。江戸時代、参勤交代にかかる標準日数は13日だったそうだ。明治後期に開始した夜行列車では13時間以上、昭和40年代に特急で6時間半と縮まった。そして新幹線では、時間的には通勤さえできそうな2時間半!新幹線開業に伴ってリニューアルや整備が進み、活気も話題も盛り上がっている金沢。目的や趣向を変えて何度も訪れたくなる、魅力の多い街である。

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