<!--:en-->北陸新幹線を利用して ①長野編<!--:--><!--:ja-->北陸新幹線を利用して ①長野編<!--:--> 2

外国人と海外在住者のみ使用可能なJapan Rail Pass。線も本数も増えた新幹線(“のぞみ”を除く)の利用も可、指定席も追加料金なし、という好条件とあり、また、このところの円安もあって、日本をJRで移動していると、これを利用して動き回る人が激増していることが窺える。購入したからにはフル活用したいもの。新幹線駅の“駅近”や駅拠点の観光地情報に要チェック!

今年3月に長野―金沢間が開業した北陸新幹線は、最短で、東京―富山をほぼ2時間、東京―金沢を2時間半弱で走る。日帰りさえ十分に可能になり(却って観光業に痛手という声も聞くが・・)注目、話題が集まっている。

今月号では長野―金沢間開通に伴って大改修が行われた長野駅で下車。7年に一度の御開帳期間中(5月末まで)の善光寺と、認知度が急上昇している小布施を紹介。

☆まずは長野駅。信州らしさを目指したという駅ビルには地元信州発の38ショップを含む100以上の店舗が結集。構内は明るく広々としていて清々しさが感じられる。観光案内所には民芸品や地元の物産品、写真などが飾られている。職員が親切に資料を提供してくれる。立ち寄る価値大。

善光寺

日本最古といわれるみ仏を祀る善光寺は、日本を代表する霊場であり、いずれの宗派にも属さないゆえ誰にも親しめるお寺として、古より全国各地から参拝者が訪れる。本堂は国宝。山門(三門)と釈迦堂・釈迦涅槃像は重要文化財に指定されている。

善光寺へは駅から約1.8キロメートルで、健脚であれば十分に歩ける距離。土蔵や町屋を再生させ、古い街並みへと景観が整えられている門前町の参道を、名物のおやきの食べつつお店に寄りながら散策すれば、古くは平安時代末期からと言われる善光寺詣りの旅人の気分になれるかも。日本一の門前町と謳っており、多くのイベントが組まれている。

7年に一度の御開帳期間中には、普段は御宝庫に安置されている前立本尊(秘仏である御本尊の御身代わり)を拝むことができる。中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた

糸が本堂前の回向柱に結ばれ、その柱に触れることで前立本尊に触れるのと同じ、ありがたい結縁が生まれると言われている。

善光寺には39の宿坊があり、誰でも泊まることが可能。精進料理、境内や周辺の案内をを提供しているところもある。宿坊が立ち並ぶ小路は風情がある。

善光寺公式サイト: www.zenkoji.jp

小布施(おぶせ)

小布施(おぶせ)は、浮世絵師・葛飾北斎の作品や関連する歴史的遺産や街並み、そして全国ブランドといえる「小布施栗」で人気を呼び、観光地として認知度が上がっている。小布施へは長野電鉄(JRではない)で長野駅から34分。

*善光寺の御開帳期間中は、小布施⇔善光寺(⇒長野駅)にシャトルバスが運行されている。

今年(2015年)4月にリニューアルした北斎館  

他の地にも北斎館はあるが、小布施は、当地の豪農商であり画家・書家でもあった高井鴻山の招きによって北斎が晩年に4年間ではあるが滞在し精力的に大作にも取り組んだ地。北斎の作品を所有する町人が少なからずいたため、それらの肉筆画、画稿、書簡などを元に当館が開設された。北斎と小布施に関するスライドの上映もあり、北斎筆の『龍と鳳凰』、男波・女波と称される『怒濤』の天井絵がある二基の祭屋台も展示されている。

6月末まで、新館落成記念の特別展『北斎とその弟子たち―北斎絵画創作の秘密』が開催。「冨嶽三十六景」全46点展示、北斎の娘の葛飾応為(お栄)や他の弟子の作品や関係を説くべく肉筆画展示など、充実している。

将軍への献上品にもなった「小布施栗」

栗そのものとしても美味しさに定評があるが、栗かのこ、栗らくがんなどの栗菓子が有名。栗がふんだんに入ったどら焼きや、さらに、モンブラン、はたまた、現地でしか味わうことができない栗ソフトクリームなど、町中が栗スイーツの宝庫となっている。味の濃厚さと甘さが抜群。栗おこわも絶品。

小布施町は「花のまちづくり」を推進しており、街中、川沿いや公園に花が植えられている。近隣には果樹園も多く、雄大な山脈をバックにした季節ごとの花を愛でることができる。散策していると「オープンガーデン」の表示をしばしば見かける。個人や商店の庭への立ち入り見学を提供している。町のホームページ(www.town.obuse.nagano.jp)でオープンガーデンの一覧や見ごろも掲載している。

他にも、日本あかりミュージアム、高井鴻山記念館、土蔵を改造した急須コレクション茶俚庵などの美術館、フローラルガーデンおぶせ、などなど、見どころが多い。

小布施文化観光協会のサイト: www.obusekanko.jp


長野の名物といえば蕎麦を迷わずにあげるが、それに加わる新しい地産ブランドの樹立に県ぐるみで力をいれているとのこと。清流に恵まれた土地ならではの長野ワイン、信州サーモンなど、手の届きやすい価格で高品質な食を楽しむことができる。

★長野県はぶどう栽培に適した自然条件を備え、ワイン用ぶどうの生産量日本一を誇り、個性的なワイナリーが各地にある。また、品質の良いもののみを認定する「長野県原産地呼称管理制度」によってレベル向上を図っている(日本酒、米、焼酎も認定)。

★信州サーモンは長野県水産試験場が約10年かけて開発した(ニジマスとブラウントラウトから生まれた)新しい養殖品種。また、長野は熊本と並ぶ馬肉の生産消費地であり、馬刺しが名物。グルメの楽しみも多い。