<!--:en-->Rochester Mills Production Brewery - Auburn Hills, MI<!--:--><!--:ja-->Rochester Mills Production Brewery(ロチェスターミルズ)Auburn Hills, MI<!--:--> 5

ミシガン州には現在大小200余りのブリューワリーがあり、その数はアメリカの中で第4位。アメリカ全体ではクラフトビールのシェアは8%弱ほどだが、ミシガン州では10%の成長が続く成長産業。州法の改正によって、ブリューワリーやマイクロブリューワリーが年間に生産できる量が大幅に増え、それとともに今年は40のブリューワリーがオープンする。ブリュワリーだけでなく、卸、小売り業も含めると7000人が従事し、経済効果も見込まれる。

今回はAuburn Hillsにある、12月に紹介したRochester Mills Beer Co.(RMBC)の生産所(Rochester Mills Production Brewery, RMPB。2012年開設)を訪れた。

A big man maintains both

もともとRMBCはミシガン州のブリューパブで先駆的な存在だった。創業者のPlesz氏は1998年にRMBCを開業、Royal Oak Brewery, Comerica Parkのオープンとともに数ブロック先にDetroit Beer Co.をオープンさせた。ミシガン州法では同一人物が所有できるブリューワリーの数が制限されているため、それらは現在別会社となっている。

RMPB内部は一般公開されていない。設備がゆったりしていて、50バレル(=1550ガロン。年間生産量6万バレル)のビールを作り出せる。大手のBudweiserの年間生産量は1600万バレルなので、規模が比較できる。ここで、現在RMBCとスーパーで流通しているビールを生産している。

生産所のディレクターYoungman氏に聞いた。

RMPBの特徴的なことは、生産しているのは缶ビールであること。現在ミシガン州では総計24ブリューワリーが117種の缶ビールを提供している。先月紹介したGriffin Clawもその一つ。缶ビールと聞くと、どうしてもサーバーから注ぎ出されるビールや瓶のビールよりも劣っている、安い、という印象を持つ人も多いだろう。しかし、現在では缶の素材のアルミニウムと中味が接触しない構造になっていて、缶臭さはない。瓶は茶色、緑色、色なしの順にビールにはいいといわれるが、缶がビールが最も嫌う光と酸素との接触を遮断できる。むしろ炭酸ガスを加えることによってビールそのものの風味を保てるという。RMPBはあえて缶を選んだのもそれらにある。「Budweiser並みの200のチェックポイントで品質をコンピューター管理している」という。缶が瓶よりも軽量なこと、瓶に比べて持ち込める場所が広がるのもプラス要素だ。

他のブリューワリー同様、RMPBも古いウイスキーの樽を洗浄し、それでビールの醸造もしている。通常エールは2、3週間、ラガーは6~8週間作るのにかかるが、このウイスキー樽ビールは3~6ヶ月間かかるという。独特の風味が醸し出される。特別な機会やイベントに出すビールになるので、ブリューガイのクリエイティビティの見せどころとなり楽しみだ。

「HWYB(ホップ、水、イースト、ビール)」。工程の最後は出荷のためにビール6200缶が、ペレットに整然と積み上げられていた。ひとつの芸術(art)だと思う、と言ってみた。答えが返ってきた。「芸術とサイエンス(science)の両方だ。大物はこの二つをやってのける(A big man maintains both.)」。

なるほど、と思った。

RMPBの缶ビールはミシガンだけでなく、オハイオ、フロリダ州へも出荷。フロリダにも流通網を伸ばしているのは「ミシガンの人でフロリダでリタイア生活を送っている人が多いから」。

文&写真 by ヤマトノオロチ

Rochester Mills Production Brewery

3275 Lapeer West Road, Auburn Hills, MI 48326