<!--:en-->デトロイトりんご会補習授業校 平成26年度 卒園・卒業証書授与式<!--:--><!--:ja-->デトロイトりんご会補習授業校 平成26年度 卒園・卒業証書授与式<!--:--> 5

  3月14日(土)、デトロイトりんご会補習授業校で第17回卒園式・第42回卒業証書授与式が行われた。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園86人、小学部68人、中学部24人、高等部2人の合計180人。

  午前中の卒園式では、日頃は元気いっぱいの子どもたちだが、この時ばかりは緊張を交えた大人びた面持ちで式に臨んだ。村井校長は、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けてのはなむけの言葉を伝えた。

   午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式には来賓として在デトロイト日本国総領事館の片山総領事と河西領事、JBSD(デトロイト日本商工会)植田事務局長、JSDウィメンズクラブ柴田会長、更に同校が校舎を借用しているノバイ市の教育関係者として学校区教育委員長、教育長と副委員長並びにコミュニティーエデュケーションのディレクターも臨席し、りんご会理事と運営委員長、多数の在校生・保護者・教職員が出席して実施された。

   開会の辞に続いて、列席者一同による日本国歌の斉唱、在校生によるアメリカ合衆国の国歌の独唱、そして児童生徒による校歌の斉唱が行なわれた。 卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間、在校生による生演奏のBGMが流れ、厳粛ながらも穏やかな雰囲気に包まれた。

  村井学校長の式辞では、現地校と補習授業校二つの学校で学ぶことの厳しさと楽しさを通して、日本に居れば出来ない貴重な経験をしたことであろうと、両立させて卒業を迎えた児童生徒たちを称えた。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉を引用し、これは、立派な人ほど謙虚であり、ゆえに人は皆努めて謙虚に生きるべきであるとの意味だが、成功している殆どの人は若い内には傲慢な生き方をして手痛い失敗やひどい経験をし、そこからいろいろ学び、成功を掴んだようであると話し、皆さんに望むのは傲慢なほどの生き方であり、失敗や経験が未来の財産になる、とのアメリカの地で生きる児童生徒に向けた解釈を示した。最後に、苦労が多かったであろう卒業生たちの今後の活躍を祈念する言葉で閉じた。

   続いて、片山総領事が壇上に上がり、お祝いの前にと前置きして、4年前の東日本大震災についての話を切り出し、前任地のブリュッセルで震災発生直後に出席した卒業式のことが思い出されると述懐。まだ復興の道を歩いている状態であることを想起させた。2つの文化を知り、違ったアプローチが出来ることは素晴らしく、卒業生が社会人になるころには益々国際社会の結びつきが強くなることであろうが、さらに成長し国際社会に勝ち抜けるようにとのエールを届けた。また、郷里広島県福山市の母校先輩である彫刻家 平櫛田中氏のモットー「今やらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる」との言葉を挙げ、思い立ったら時期を逸せず取り組み、また率先してやり、パイオニア精神をもって将来を切り開いて頂きたいとメッセージを送り、成功を期する言葉で祝辞を結んだ。

   マシューズ教育長からのスピーチでは、2年前に日本でホームステイした思い出を語り、ノバイに来る前は日本に居る人と知り合うことがなかったが、当市の多様性のおかげで人生が豊かになったと述べ、「みなさんは既に地球の半分に足をかけている」「ノバイでの経験が生きるよう願っている」と、はなむけの言葉が贈られた。

  りんご会の江川理事長は、「苦労も多かった分、得るものも多かった、そのことに自信を持ってください。そして応援してくれた人がいたことを忘れずに」と伝え、また、仲間の存在が励ましになったことであろうと、出会いの貴重さに触れた。「挑戦していってください。世界の舞台で活躍することを願っています」と強く訴えかけた。

  在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生を見習って励みたいといった抱負などが語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、当地での苦労と収穫、友や先生との忘れがたい思い出などが紹介された。小学部のお礼の中、在校生に向けて発せられた「次はあなたたちが清々しい気持ちで卒業する番です」という言葉に、補習校に通う児童生徒の苦労の大きさと、大きな節目である卒業にこぎつけた達成感の強さが表れていた。補習校生活が最後になる高等部卒業生2人の答辞からは、「補習校は学ぶことの楽しさと、協力して何かを成し遂げることのすばらしさを教えてくれました」「今となって2人になりました。寂しい別れがたくさんありましたが、少ない生徒数のおかげで同級生だけではなく、先輩や後輩、先生たちと生涯に渡るかけがえのない関係をつくることが出来ました」など、仲間との交流が支えになったばかりではなく今後の財産になるであろうことが窺われた。将来に向けた前向きな言意欲に溢れた言葉に、列席した誰しもが心を打たれ、背を正す思いになったことであろう。

  最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動のうち、閉式となった。

  3月14日(土)、デトロイトりんご会補習授業校で第17回卒園式・第42回卒業証書授与式が行われた。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園86人、小学部68人、中学部24人、高等部2人の合計180人。

  午前中の卒園式では、日頃は元気いっぱいの子どもたちだが、この時ばかりは緊張を交えた大人びた面持ちで式に臨んだ。村井校長は、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けてのはなむけの言葉を伝えた。

   午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式には来賓として在デトロイト日本国総領事館の片山総領事と河西領事、JBSD(デトロイト日本商工会)植田事務局長、JSDウィメンズクラブ柴田会長、更に同校が校舎を借用しているノバイ市の教育関係者として学校区教育委員長、教育長と副委員長並びにコミュニティーエデュケーションのディレクターも臨席し、りんご会理事と運営委員長、多数の在校生・保護者・教職員が出席して実施された。

   開会の辞に続いて、列席者一同による日本国歌の斉唱、在校生によるアメリカ合衆国の国歌の独唱、そして児童生徒による校歌の斉唱が行なわれた。 卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間、在校生による生演奏のBGMが流れ、厳粛ながらも穏やかな雰囲気に包まれた。

  村井学校長の式辞では、現地校と補習授業校二つの学校で学ぶことの厳しさと楽しさを通して、日本に居れば出来ない貴重な経験をしたことであろうと、両立させて卒業を迎えた児童生徒たちを称えた。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉を引用し、これは、立派な人ほど謙虚であり、ゆえに人は皆努めて謙虚に生きるべきであるとの意味だが、成功している殆どの人は若い内には傲慢な生き方をして手痛い失敗やひどい経験をし、そこからいろいろ学び、成功を掴んだようであると話し、皆さんに望むのは傲慢なほどの生き方であり、失敗や経験が未来の財産になる、とのアメリカの地で生きる児童生徒に向けた解釈を示した。最後に、苦労が多かったであろう卒業生たちの今後の活躍を祈念する言葉で閉じた。

   続いて、片山総領事が壇上に上がり、お祝いの前にと前置きして、4年前の東日本大震災についての話を切り出し、前任地のブリュッセルで震災発生直後に出席した卒業式のことが思い出されると述懐。まだ復興の道を歩いている状態であることを想起させた。2つの文化を知り、違ったアプローチが出来ることは素晴らしく、卒業生が社会人になるころには益々国際社会の結びつきが強くなることであろうが、さらに成長し国際社会に勝ち抜けるようにとのエールを届けた。また、郷里広島県福山市の母校先輩である彫刻家 平櫛田中氏のモットー「今やらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる」との言葉を挙げ、思い立ったら時期を逸せず取り組み、また率先してやり、パイオニア精神をもって将来を切り開いて頂きたいとメッセージを送り、成功を期する言葉で祝辞を結んだ。

   マシューズ教育長からのスピーチでは、2年前に日本でホームステイした思い出を語り、ノバイに来る前は日本に居る人と知り合うことがなかったが、当市の多様性のおかげで人生が豊かになったと述べ、「みなさんは既に地球の半分に足をかけている」「ノバイでの経験が生きるよう願っている」と、はなむけの言葉が贈られた。

  りんご会の江川理事長は、「苦労も多かった分、得るものも多かった、そのことに自信を持ってください。そして応援してくれた人がいたことを忘れずに」と伝え、また、仲間の存在が励ましになったことであろうと、出会いの貴重さに触れた。「挑戦していってください。世界の舞台で活躍することを願っています」と強く訴えかけた。

  在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生を見習って励みたいといった抱負などが語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、当地での苦労と収穫、友や先生との忘れがたい思い出などが紹介された。小学部のお礼の中、在校生に向けて発せられた「次はあなたたちが清々しい気持ちで卒業する番です」という言葉に、補習校に通う児童生徒の苦労の大きさと、大きな節目である卒業にこぎつけた達成感の強さが表れていた。補習校生活が最後になる高等部卒業生2人の答辞からは、「補習校は学ぶことの楽しさと、協力して何かを成し遂げることのすばらしさを教えてくれました」「今となって2人になりました。寂しい別れがたくさんありましたが、少ない生徒数のおかげで同級生だけではなく、先輩や後輩、先生たちと生涯に渡るかけがえのない関係をつくることが出来ました」など、仲間との交流が支えになったばかりではなく今後の財産になるであろうことが窺われた。将来に向けた前向きな言意欲に溢れた言葉に、列席した誰しもが心を打たれ、背を正す思いになったことであろう。

  最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動のうち、閉式となった。

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