<!--:en-->JBSD文化部会主催 Music Festival 2015<!--:--><!--:ja-->JBSD文化部会主催 Music Festival 2015<!--:--> 5

    今季一番とも囁かれた厳しい冷え込みとなった2月15日(日)朝、ノバイ市11 マイルロードに位置するノバイミドルスクールの講堂裏の通用口には、続々と機材を積載した車が集合しはじめていた。毎年恒例の文化イベントとして定着してきているデトロイト日本商工会による音楽の祭典は、今年は2月中旬に期日が定められ、野外は雪と氷の厳しい冬景色の中での準備、そして開催となった。出演者兼プロデューサーの参加者たちは、まばゆいばかりの陽が雪を反射させる中、白い息を吐きながら力を合わせ、黙々と機材を搬入し、それぞれの準備と舞台のセッティングが進められた。

   午後2時。クラッシイなベテランの雰囲気を醸し出した司会の三者から開幕が告げられた。最初に登場した「りょういち」は、ノバイハイスクールの12年生。ノミサイズの心臓をセミサイズに、との親御さんの願いを叶えるべく2度目の出場。

「一週間に一度か一ヶ月に一度しか練習しません」とコメントしながらも、リストの「ため息」、ラフマニノフの「鐘」の大曲を2曲、清々しく堂々と弾ききった。ピアノの他にもフルート演奏を楽しむという 音楽好きの諒一君には司会者とファンより、大好物というポテトチップスソルトビネガー味が贈られた。

   前回の音楽祭には5名の男声で出場した「音もだち合唱団」には今回女声が加わり、総勢17名のエントリー。緩急の構成の変化とストーリー性も豊かに、ポピュラーなナンバーと木下牧子作曲の合唱曲が2曲ずつ、魅力を満載した繊細な響きが会場いっぱいに届けられた。パティシェであるメンバーの創作するチーズケーキが大好きという、また、二週間前に行われたコンサートのためにも、毎週末集まり練習を重ねて来たという、素敵な老若男女の丁寧なハーモニーが、とても美しかった。

   デトロイトりんご会補習授業校で数学と物理の教師も務める「ショパン三世」は、前日が期末試験の指導明けであったとのスケジュールの疲れも見せず、落ち着いた力強い演奏を披露した。珠玉の名曲ドビュッシーのアラベスク第1番、そしてシューベルトの即興曲作品90の2を正確なタッチで弾きこなした。家では真っ白でふわふわのスピッツ2匹が、練習曲に合わせて歌ってくれるとのほのぼのエピソードも披露された。

  優れた作品と演奏を聴衆へ披露するスタイルからがらり雰囲気が一変。ステージ中央へ一人、小ぶりなアコースティックギターを抱え椅子に腰掛けた「KCB」は、観客と同じ目線へ降り、親しみのあるトークをぽつりぽつり交えながら、会場いっぱいに沸いた手拍子とあちこちから飛ぶ声援に支えられ、90年代の和ロックを弾き語った。通常の4人のエントリーからハプニング続きで「ひとりKCB」となったが、中1の時にギターを買い弾き語りはじめて以来という音楽との付き合いが、 ここデトロイトで大きく花開いた。

    今回初のエントリーとなった「The Motor Inn」はミシガンで結成された日米墨の多国籍バンド。楽器の担当も一部入れ替わりながら慣れた英語の解説に乗り、心地良くバランスのとれた、リズミカルで懐かしいモータウンサウンドやオリジナル曲が、暖かく講堂いっぱいに広がった。普段のセッションや練習にも、日本の歌謡曲好きのロシア人など国際色豊かな仲間が出入りし、人と会えるのがとても楽しみな集いの場という環境。このJBSD音楽祭への出場をきっかけに出会えた仲間という。

   お茶の間で楽しめるロックを目指し前進あるのみ、日々是驀進の最強プレーヤーズの「K’s」。レザーとメタルにカラフルなグラムが加わり、見た目も楽しい動きのあるステージで終始観客を飽きさせず、「最高のハードロックを極上のスパイスと共に」ヘビーなサウンドを響かせた。手拍子と応援の歓声で会場が熱く沸く中、笑いやアンコールも含め1970年代から近代までの選曲。経験豊かな成人の大きな音の遊びは「スーパーロックバンド」の前評判通りのパフォーマンスであった。

   レギュラー出演のB4メンバーに久しぶりの出場のロートルズを加えた編成で登場した「B4withロートルズ」。「B4」はブルームフィールドブルースブラザーズバンド、また「ロートル」とは老人という意味の中国語で、出場エントリーの中では堂々の平均年齢最年長バンド。厚みの増したお馴染みのB4節を大人の雰囲気たっぷりに奏で、トリを飾った。

   フィナーレには出演者全員がステージに上がり、全体合唱「明日があるさ」を会場と一体となって歌い、拍手の中賑やかな音の祭典は閉幕した。将来のこのイベントの更なる進化と発展が楽しみである。

    今季一番とも囁かれた厳しい冷え込みとなった2月15日(日)朝、ノバイ市11 マイルロードに位置するノバイミドルスクールの講堂裏の通用口には、続々と機材を積載した車が集合しはじめていた。毎年恒例の文化イベントとして定着してきているデトロイト日本商工会による音楽の祭典は、今年は2月中旬に期日が定められ、野外は雪と氷の厳しい冬景色の中での準備、そして開催となった。出演者兼プロデューサーの参加者たちは、まばゆいばかりの陽が雪を反射させる中、白い息を吐きながら力を合わせ、黙々と機材を搬入し、それぞれの準備と舞台のセッティングが進められた。

   午後2時。クラッシイなベテランの雰囲気を醸し出した司会の三者から開幕が告げられた。最初に登場した「りょういち」は、ノバイハイスクールの12年生。ノミサイズの心臓をセミサイズに、との親御さんの願いを叶えるべく2度目の出場。

「一週間に一度か一ヶ月に一度しか練習しません」とコメントしながらも、リストの「ため息」、ラフマニノフの「鐘」の大曲を2曲、清々しく堂々と弾ききった。ピアノの他にもフルート演奏を楽しむという 音楽好きの諒一君には司会者とファンより、大好物というポテトチップスソルトビネガー味が贈られた。

   前回の音楽祭には5名の男声で出場した「音もだち合唱団」には今回女声が加わり、総勢17名のエントリー。緩急の構成の変化とストーリー性も豊かに、ポピュラーなナンバーと木下牧子作曲の合唱曲が2曲ずつ、魅力を満載した繊細な響きが会場いっぱいに届けられた。パティシェであるメンバーの創作するチーズケーキが大好きという、また、二週間前に行われたコンサートのためにも、毎週末集まり練習を重ねて来たという、素敵な老若男女の丁寧なハーモニーが、とても美しかった。

   デトロイトりんご会補習授業校で数学と物理の教師も務める「ショパン三世」は、前日が期末試験の指導明けであったとのスケジュールの疲れも見せず、落ち着いた力強い演奏を披露した。珠玉の名曲ドビュッシーのアラベスク第1番、そしてシューベルトの即興曲作品90の2を正確なタッチで弾きこなした。家では真っ白でふわふわのスピッツ2匹が、練習曲に合わせて歌ってくれるとのほのぼのエピソードも披露された。

  優れた作品と演奏を聴衆へ披露するスタイルからがらり雰囲気が一変。ステージ中央へ一人、小ぶりなアコースティックギターを抱え椅子に腰掛けた「KCB」は、観客と同じ目線へ降り、親しみのあるトークをぽつりぽつり交えながら、会場いっぱいに沸いた手拍子とあちこちから飛ぶ声援に支えられ、90年代の和ロックを弾き語った。通常の4人のエントリーからハプニング続きで「ひとりKCB」となったが、中1の時にギターを買い弾き語りはじめて以来という音楽との付き合いが、 ここデトロイトで大きく花開いた。

    今回初のエントリーとなった「The Motor Inn」はミシガンで結成された日米墨の多国籍バンド。楽器の担当も一部入れ替わりながら慣れた英語の解説に乗り、心地良くバランスのとれた、リズミカルで懐かしいモータウンサウンドやオリジナル曲が、暖かく講堂いっぱいに広がった。普段のセッションや練習にも、日本の歌謡曲好きのロシア人など国際色豊かな仲間が出入りし、人と会えるのがとても楽しみな集いの場という環境。このJBSD音楽祭への出場をきっかけに出会えた仲間という。

   お茶の間で楽しめるロックを目指し前進あるのみ、日々是驀進の最強プレーヤーズの「K’s」。レザーとメタルにカラフルなグラムが加わり、見た目も楽しい動きのあるステージで終始観客を飽きさせず、「最高のハードロックを極上のスパイスと共に」ヘビーなサウンドを響かせた。手拍子と応援の歓声で会場が熱く沸く中、笑いやアンコールも含め1970年代から近代までの選曲。経験豊かな成人の大きな音の遊びは「スーパーロックバンド」の前評判通りのパフォーマンスであった。

   レギュラー出演のB4メンバーに久しぶりの出場のロートルズを加えた編成で登場した「B4withロートルズ」。「B4」はブルームフィールドブルースブラザーズバンド、また「ロートル」とは老人という意味の中国語で、出場エントリーの中では堂々の平均年齢最年長バンド。厚みの増したお馴染みのB4節を大人の雰囲気たっぷりに奏で、トリを飾った。

   フィナーレには出演者全員がステージに上がり、全体合唱「明日があるさ」を会場と一体となって歌い、拍手の中賑やかな音の祭典は閉幕した。将来のこのイベントの更なる進化と発展が楽しみである。

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