皆さんの新年最初の月は如何でしたでしょうか?今年の抱負や誓いを早々に諦めることなく、公私共に順調な滑り出しであった事を願います。ミシガンの1月は例年の如く日本のお正月らしさを全くと言うほど味わえないまま終わり、米国スポーツ界最大のイベント、スーパーボウルも月初めに大雪来襲と共に終わってしまった2月は、米国で一番退屈な月かもしれません。まあ、日本に居ても「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月は年間で最もビジネスが低調になる傾向がある月ですが、皆さんの職場や学校、家庭では一つでも多く良い事や嬉しい事、楽しい事があるといいですね。

おめでたい筈の新年正月早々、フランスで風刺週刊雑誌を発行しているシャルリー・エブド社のパリ本社が二人のイスラム系テロリストに襲撃され、編集長を含む12名の人達が殺害された事件に続き、シリアで日本人男性二人がイスラム教スンニ派過激組織ISIS(通称イスラム国)の人質となり、殺害される痛ましいニュースがありました。やり場のない怒りと無力感に囚われたのは私だけではないと思います。ご遺族の方ならびに関係者の方々には心よりお悔やみ申し上げます。このような非人道的な暴挙、悲惨な事件の再発を防止する意味で、良心的なイスラム教徒を含めて世界各国の政府、団体、組織などが一日でも早く一致団結して同組織やテロ行為の鎮圧対応に当たって欲しいものです。

さて、前書きが暗く深刻な話題になってしまい、2月の雪と寒さで更に気分が落ち込んではいけないので、今回は「頑張れ、中年の星!!」というテーマで書いてみます。

スポーツファンではない方でも既にご存知のように、昨年までニューヨーク・ヤンキースで一緒にプレーした黒田投手とイチロー選手が今年は太平洋を挟んで日本とアメリカでそれぞれプレーする事になりました。黒田投手は古巣の広島東洋カープに、イチロー選手はマイアミ・マーリンズに移籍しましたが、昨年もシーズン前半しばらく首位をキープし、プレーオフにも進出したカープは今年は優勝候補の一角と見られています。MLBへの移籍を思い止まった前田投手と二人合わせて25~30勝プラスアルファをあげれば、十分に現実味がありますね。

また、他の投手陣にとってもMLBで進化し、安定した実績を持つ黒田投手の存在は大きな意味と価値をもたらすと思います。昨シーズン敵地での試合にも押し掛けて熱い応援を注いだカープ女子にとっては、『中年のオジサン』かもしれませんが、MLB移籍前から黒田投手を知っているファンにとっては正に『中年の星』でしょう。既に

今シーズンの年間指定席は開幕どころかキャンプ入り前に史上初めての完売とか、

これも黒田人気のお蔭かもしれません。いや、きっとそうでしょう。カープファンでは

ない私も関心大です。同じく昨年パリーグで前半首位争いをし、僅差でプレーオフは逃したものの、大型補強で戦力を増したオリックス・バッファローズと合わせて、今年は日本のプロ野球にも要注目です。

一方、イチロー選手はMLB移籍後初めて指名打者制度のないナリーグのチームでプレーすることになります。MLB最強とも言われる若手外野陣トリオに割り込んで

レギュラーの座を取るのは正直難しそうですが、アリーグと違って打席にも立つピッチャーの交代時やここぞという時にピンチヒッターとして起用され、ヤンキース時代に見せたしぶといバッティングと素早い走塁、堅実な守備で十分貢献出来るのではないでしょうか。是非して欲しいですね。

このマーリンズ、イチロー選手は初めて入団した日本人選手ですが、現在デトロイト・タイガースで絶大な存在感を示しているミゲル・カブレラ選手も以前所属していたチームで、ラテン系を主に若手の外国人選手が多く、MLBの中でも球団所属全選手の総合給与は一番低い方でしたが、史上最高額で契約更新したスタントン外野手に加えて今年は攻守共に補強にも力を入れ、プレーオフ進出からあわよくばリーグチャンピオン、更にワールドチャンピオンまで密かに狙っているようです。

因みに、マーリンズは過去1997年と2003年にワイルドカードでプレーオフに進出し、二度ともワールドチャンピオンとなって世界一まで上り詰めております。しかし、これまた二度とも世界一になった直後に優勝評価を盛り込んだ昇給や契約更改を嫌ってオーナーがファイヤーセールと呼ばれた主力放出を繰り返し、大幅戦力ダウンの翌年は最下位とか長年惨憺たる成績が続き、嫌気が差したファンの球団離れが起こった始末です。(そのお蔭でカブレラ選手はタイガースに来てくれましたが・・・)

たまたま偶然かもしれませんが、世界一になった1997年と2003年は6年、2003年と今年2015年は12年の間が開いています。ファイヤーセールで主力を放出したのは1998年と2005年。それぞれ世界一になった翌年と翌々年。つまり1年後と2年後で後者は前回の2倍です。一度目と二度目の世界一の間隔が6年、二度目から今年は12年と2倍。という事は、今年が三度目の世界一!そして、その後またファイヤーセールがあったとしてもそれは3年後。つまり、今年イチロー選手が悲願のワールドチャンピオン・リングを手にし、マーリンズに最低2年間在籍して残り156本に迫っているMLBでの通算3,000本安打、日米通算で残り134本と迫っているピート・ローズの持つMLB歴代通算記録の4,256安打を次々更新!!というシナリオです。

(その間、黒田投手はカープで日本一ですね。)

黒田投手とイチロー選手、日米で注目している同年代のファンや一般人の『中年の星』となって頑張れ!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

皆さんの新年最初の月は如何でしたでしょうか?今年の抱負や誓いを早々に諦めることなく、公私共に順調な滑り出しであった事を願います。ミシガンの1月は例年の如く日本のお正月らしさを全くと言うほど味わえないまま終わり、米国スポーツ界最大のイベント、スーパーボウルも月初めに大雪来襲と共に終わってしまった2月は、米国で一番退屈な月かもしれません。まあ、日本に居ても「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月は年間で最もビジネスが低調になる傾向がある月ですが、皆さんの職場や学校、家庭では一つでも多く良い事や嬉しい事、楽しい事があるといいですね。

おめでたい筈の新年正月早々、フランスで風刺週刊雑誌を発行しているシャルリー・エブド社のパリ本社が二人のイスラム系テロリストに襲撃され、編集長を含む12名の人達が殺害された事件に続き、シリアで日本人男性二人がイスラム教スンニ派過激組織ISIS(通称イスラム国)の人質となり、殺害される痛ましいニュースがありました。やり場のない怒りと無力感に囚われたのは私だけではないと思います。ご遺族の方ならびに関係者の方々には心よりお悔やみ申し上げます。このような非人道的な暴挙、悲惨な事件の再発を防止する意味で、良心的なイスラム教徒を含めて世界各国の政府、団体、組織などが一日でも早く一致団結して同組織やテロ行為の鎮圧対応に当たって欲しいものです。

さて、前書きが暗く深刻な話題になってしまい、2月の雪と寒さで更に気分が落ち込んではいけないので、今回は「頑張れ、中年の星!!」というテーマで書いてみます。

スポーツファンではない方でも既にご存知のように、昨年までニューヨーク・ヤンキースで一緒にプレーした黒田投手とイチロー選手が今年は太平洋を挟んで日本とアメリカでそれぞれプレーする事になりました。黒田投手は古巣の広島東洋カープに、イチロー選手はマイアミ・マーリンズに移籍しましたが、昨年もシーズン前半しばらく首位をキープし、プレーオフにも進出したカープは今年は優勝候補の一角と見られています。MLBへの移籍を思い止まった前田投手と二人合わせて25~30勝プラスアルファをあげれば、十分に現実味がありますね。

また、他の投手陣にとってもMLBで進化し、安定した実績を持つ黒田投手の存在は大きな意味と価値をもたらすと思います。昨シーズン敵地での試合にも押し掛けて熱い応援を注いだカープ女子にとっては、『中年のオジサン』かもしれませんが、MLB移籍前から黒田投手を知っているファンにとっては正に『中年の星』でしょう。既に

今シーズンの年間指定席は開幕どころかキャンプ入り前に史上初めての完売とか、

これも黒田人気のお蔭かもしれません。いや、きっとそうでしょう。カープファンでは

ない私も関心大です。同じく昨年パリーグで前半首位争いをし、僅差でプレーオフは逃したものの、大型補強で戦力を増したオリックス・バッファローズと合わせて、今年は日本のプロ野球にも要注目です。

一方、イチロー選手はMLB移籍後初めて指名打者制度のないナリーグのチームでプレーすることになります。MLB最強とも言われる若手外野陣トリオに割り込んで

レギュラーの座を取るのは正直難しそうですが、アリーグと違って打席にも立つピッチャーの交代時やここぞという時にピンチヒッターとして起用され、ヤンキース時代に見せたしぶといバッティングと素早い走塁、堅実な守備で十分貢献出来るのではないでしょうか。是非して欲しいですね。

このマーリンズ、イチロー選手は初めて入団した日本人選手ですが、現在デトロイト・タイガースで絶大な存在感を示しているミゲル・カブレラ選手も以前所属していたチームで、ラテン系を主に若手の外国人選手が多く、MLBの中でも球団所属全選手の総合給与は一番低い方でしたが、史上最高額で契約更新したスタントン外野手に加えて今年は攻守共に補強にも力を入れ、プレーオフ進出からあわよくばリーグチャンピオン、更にワールドチャンピオンまで密かに狙っているようです。

因みに、マーリンズは過去1997年と2003年にワイルドカードでプレーオフに進出し、二度ともワールドチャンピオンとなって世界一まで上り詰めております。しかし、これまた二度とも世界一になった直後に優勝評価を盛り込んだ昇給や契約更改を嫌ってオーナーがファイヤーセールと呼ばれた主力放出を繰り返し、大幅戦力ダウンの翌年は最下位とか長年惨憺たる成績が続き、嫌気が差したファンの球団離れが起こった始末です。(そのお蔭でカブレラ選手はタイガースに来てくれましたが・・・)

たまたま偶然かもしれませんが、世界一になった1997年と2003年は6年、2003年と今年2015年は12年の間が開いています。ファイヤーセールで主力を放出したのは1998年と2005年。それぞれ世界一になった翌年と翌々年。つまり1年後と2年後で後者は前回の2倍です。一度目と二度目の世界一の間隔が6年、二度目から今年は12年と2倍。という事は、今年が三度目の世界一!そして、その後またファイヤーセールがあったとしてもそれは3年後。つまり、今年イチロー選手が悲願のワールドチャンピオン・リングを手にし、マーリンズに最低2年間在籍して残り156本に迫っているMLBでの通算3,000本安打、日米通算で残り134本と迫っているピート・ローズの持つMLB歴代通算記録の4,256安打を次々更新!!というシナリオです。

(その間、黒田投手はカープで日本一ですね。)

黒田投手とイチロー選手、日米で注目している同年代のファンや一般人の『中年の星』となって頑張れ!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

1コメント

  1. 小久保様
    小久保先輩:
    元イノアックのDemi です。現在娘の卒業式でデトロイトに来てします。辻本愛理子Grand Rapids の Calvin 大学卒業、21歳。現在就職活動しており、小久保先輩が、リクルートの仕事をされておられるようなら、是非娘同伴でお会いしたく一度連絡下さるとありがたいです。まり子はアメリカ市民権ありです。

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