<!--:en-->デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催<!--:--><!--:ja-->デイトン美術館でDeco Japan 特別展 開催<!--:--> 5

 オハイオ州デイトンにあるデイトン美術館で「デコ・ジャパン」 (DECO JAPAN)特別展が1月25日まで開催されている。

 1920年代~40年代に流行したアール・デコ。もともとアール・デコには日本の美術から影響を受けた側面があるとされるが、今回の特別展は日本におけるアール・デコアートに焦点を当てたもので、その分野における世界屈指のコレクター(Levenson collection)の収集品を中心に、彫刻、絵画、印刷物、陶器、服飾品など約200点を展示している。モダンなイラスト柄の着物や帯、マッチや煙草のパッケージなど、日本の美術館でも通常は目にしない類のものも数多い。楽譜の表紙やイベントポスターからは美術分野に留まらない流行や時代背景を偲ぶことができる。絵画に描かれている女性たちの衣装や髪型もしかり。特に展示場の一室に設けられた「モダンガール」セクションには、時代の先端をゆく女たちの装いや行動を紹介する展示物が並び、入り口には「モガ(モダンガールの略)10か条」なるリスト(英文)が掲げられており面白い。意訳すると、例えば、「従来の女性らしさに反する強さをもつ」「パリやハリウッドの流行ファッションに傾倒」「毎土日に銀ブラする」等々。

   ちなみに、アール・デコの特徴としては、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴が挙げられるが、その度合いや様式は多様である。ニューヨークの摩天楼を代表するクライスラービルやエンバイアステートビルなどがアール・デコ建築で、一世を風靡したスタイルであり、好景気の象徴ともいえる。今回の展示品の中にも、シンプルなデザインながら、時代の贅沢さが窺える品々が少なくない。

 また、モチーフは伝統的なものとは異なりつつも、長く培われた見事な日本の職人技を工芸品や家具装飾の細工、織物、木版画などの中に見ることができる。

 特別展会場外に、浮世絵作品と、ゴーギャンやローテック、マネなど西洋画家の作品を対比して展示している一画、また、仏像や屏風などを含めた収集品を集めた広々とした日本セクションもある。当美術館の四分の一近くを占めるアジアウィングの中で日本セクションは最も広く、多くの収集品を保持している。

 デイトンへはミシガンとの州境トレドから2時間半ほど。デイトンはライト兄弟を生んだ土地であり、航空宇宙や先端技術の分野での研究が盛ん。ライト兄弟の名をとったライト・パターソン空軍基地内のアメリカ空軍博物館では、ライト兄弟が開発したミリリー・フライヤー号のレプリカをはじめ、400機以上の戦闘機やミサイルを展示している。

 美術館と合わせ足を延ばす価値あり。

Dayton Art Institute 
 http://www.daytonartinstitute.org/
 住所: 456 Belmonte Park North,
     Dayton Ohio 45405 
*特別展入場料(美術館入館料を含む)
 大人$12、ユース(7-17才)$6、6才以下無料