<!--:en-->満員御礼 2014年度 デトロイト補習授業校 音楽会<!--:--><!--:ja-->満員御礼 2014年度 デトロイト補習授業校 音楽会<!--:--> 3


 11月1日、久しぶりにデトロイト補習授業校の音楽会に参加した。今回はノバイメドウズ校に移転して初めて参加した音楽会であり、何もかも新鮮に感じた。午後のリハーサルも済み、いよいよ本番。大勢の保護者で観客席はすぐに埋まった。運営委員の会場係の方達が、「詰めてお座りください」のアナウンスを盛んに繰り返した。ブリーチャーのてっぺんまで埋め尽くされ、超満席だったのである。教務主任の一人、中野先生の司会で始まった。村井校長先生の持ち時間3分の挨拶では、よし笛を紹介し、笛を吹かれ、また、珍らしいアフリカの楽器を紹介され、児童を激励された。3年生の「補習授業校校歌」で歌の開幕。この校歌は大潟校長先生の時のデトロイト補習授業校創立20周年記念行事の一つである。補習授業校の教職員を始め一般から募集した。当時の音楽担当の後藤喜代美先生が作曲をし、作詞は、後藤喜代美先生と井樽覚参さん(現事務長の井上先生)がされ、この世に誕生したのである。3年生の力強い元気な声で校歌が歌われ、改めて校歌の大切さを認識した。「一人の手」、「ふじ山」、そしてリコーダー演奏で「パフ」とプログラムは進んだ。大きく口を開き、きれいな声で歌っていた。皆の声もそろっていた。最後のリコーダー演奏はとても上手に吹いていて、家庭での猛練習の成果が見られた。保護者の皆さんもさぞかし満足をされたことであろう。3年生の皆さん、とってもとっても素晴らしかったですよ。

 次は4年生の出番。まず最初は、リコーダーと歌「オーラリー」でスタート。サミングという演奏法で(リコーダーを親指の先で、開けたりふさいだりして吹く)リコーダーの演奏をし、その後に歌を披露。この曲で新しい技術を身に付けた4年生。皆の音がきちんとそろっていて、ここでも家庭での練習の成果がみられた。本当にうまいと感心した。どの子の顔も間違わずに吹けた満足感と「やったぁー」という安堵の気持ちがうかがわれた。

 そして、教科書のこころのうたのページにある文部省唱歌「もみじ」、「ドレミの歌」を、楽しそうに元気に歌ったのがとても印象的であった。最後に「皆さん、ご一緒に」のコーナーでは、観客席の保護者、3年生・4年生の児童、教職員の皆さんで「もみじ」を合唱して、音楽会の幕を閉じた。年間を通し数時間の音楽授業で、ここまで児童に実力を付けさせた音楽担当の明石先生の指導力に頭が下がる。その先生の熱意に応えて頑張った3年生と4年生の児童に、「みんな最高によかったよ!!!」と心から拍手を送ったのは、私だけではなかったと思う。各学年の担任の先生のクラスでの指導、保護者の家庭での練習に子ども達を励まし、練習をさせてくださった跡もよく見えた。音楽会に関わった全ての皆さんに「素晴らしい音楽会にしてくださり、ありがとうございました」と一言お礼を申し上げたい。

デトロイト補習授業校在職中、音楽会は毎年楽しみにしていた行事の一つであった。

 音楽会を行うようになった当時(1996年)は2校体制で、幼稚園部から小学3年生まではバーミンハム学校区のウエストメープル校、小学4年生から高等部までは同学校区シーホーム校で授業をしていた。音楽会は毎年ウエストメープル校、シーホーム校と交互に開催し、幼稚園部から小学6年生までが参加していた。その当時の音楽会で一番印象に残っているのは、デトロイト補習授業校創立35周年記念音楽会である。2週に分けてウエストメープル校で幼稚園部から小学3年生、翌週はシーホーム校で開催した。シーホーム校での第1部は、午後2時開演で小学4年生から6年生の発表、第2部は午後3時から中学部・高等部の生徒も参加して「特別演奏会」として補習授業校の講師をしていたプロのソプラノ歌手、リチャードソン時喜子先生の素晴らしい歌声を心行くまで楽しまさせていただいた。もちろん、デトロイト補習授業校の校歌を歌ってくださった。リチャードソン先生のピアノ伴奏者の吉田デューモント絵美さん、バイオリンの柏木響子さんのトリオの素晴らしい演奏は、もう実現不可能であろう。また、35周年記念音楽会の指導者、神保千恵子先生、近藤真子先生の子ども達への指導と熱意は、これまたプロ級であった。このお二人は真の音楽教育者として、私は尊敬している。

 最後に、とても残念であるのは、デトロイト補習授業校では音楽の授業があるのは幼稚園部から小学4年生までである。私は、子ども達に、日本人として日本の抒情歌を歌い、日本の良さを歌を通して理解できる人になってほしいと切に願うのである。近い将来、補習授業校の全ての子ども達に、日本人として恥ずかしくないよう、日本の美しい歌、心の歌を好きになり、口ずさむことができるような「音楽鑑賞教室」を企画できたらいいなと夢見ている。

デトロイト補習授業校前事務長 ジョーンズみえ子


 11月1日、久しぶりにデトロイト補習授業校の音楽会に参加した。今回はノバイメドウズ校に移転して初めて参加した音楽会であり、何もかも新鮮に感じた。午後のリハーサルも済み、いよいよ本番。大勢の保護者で観客席はすぐに埋まった。運営委員の会場係の方達が、「詰めてお座りください」のアナウンスを盛んに繰り返した。ブリーチャーのてっぺんまで埋め尽くされ、超満席だったのである。教務主任の一人、中野先生の司会で始まった。村井校長先生の持ち時間3分の挨拶では、よし笛を紹介し、笛を吹かれ、また、珍らしいアフリカの楽器を紹介され、児童を激励された。3年生の「補習授業校校歌」で歌の開幕。この校歌は大潟校長先生の時のデトロイト補習授業校創立20周年記念行事の一つである。補習授業校の教職員を始め一般から募集した。当時の音楽担当の後藤喜代美先生が作曲をし、作詞は、後藤喜代美先生と井樽覚参さん(現事務長の井上先生)がされ、この世に誕生したのである。3年生の力強い元気な声で校歌が歌われ、改めて校歌の大切さを認識した。「一人の手」、「ふじ山」、そしてリコーダー演奏で「パフ」とプログラムは進んだ。大きく口を開き、きれいな声で歌っていた。皆の声もそろっていた。最後のリコーダー演奏はとても上手に吹いていて、家庭での猛練習の成果が見られた。保護者の皆さんもさぞかし満足をされたことであろう。3年生の皆さん、とってもとっても素晴らしかったですよ。

 次は4年生の出番。まず最初は、リコーダーと歌「オーラリー」でスタート。サミングという演奏法で(リコーダーを親指の先で、開けたりふさいだりして吹く)リコーダーの演奏をし、その後に歌を披露。この曲で新しい技術を身に付けた4年生。皆の音がきちんとそろっていて、ここでも家庭での練習の成果がみられた。本当にうまいと感心した。どの子の顔も間違わずに吹けた満足感と「やったぁー」という安堵の気持ちがうかがわれた。

 そして、教科書のこころのうたのページにある文部省唱歌「もみじ」、「ドレミの歌」を、楽しそうに元気に歌ったのがとても印象的であった。最後に「皆さん、ご一緒に」のコーナーでは、観客席の保護者、3年生・4年生の児童、教職員の皆さんで「もみじ」を合唱して、音楽会の幕を閉じた。年間を通し数時間の音楽授業で、ここまで児童に実力を付けさせた音楽担当の明石先生の指導力に頭が下がる。その先生の熱意に応えて頑張った3年生と4年生の児童に、「みんな最高によかったよ!!!」と心から拍手を送ったのは、私だけではなかったと思う。各学年の担任の先生のクラスでの指導、保護者の家庭での練習に子ども達を励まし、練習をさせてくださった跡もよく見えた。音楽会に関わった全ての皆さんに「素晴らしい音楽会にしてくださり、ありがとうございました」と一言お礼を申し上げたい。

デトロイト補習授業校在職中、音楽会は毎年楽しみにしていた行事の一つであった。

 音楽会を行うようになった当時(1996年)は2校体制で、幼稚園部から小学3年生まではバーミンハム学校区のウエストメープル校、小学4年生から高等部までは同学校区シーホーム校で授業をしていた。音楽会は毎年ウエストメープル校、シーホーム校と交互に開催し、幼稚園部から小学6年生までが参加していた。その当時の音楽会で一番印象に残っているのは、デトロイト補習授業校創立35周年記念音楽会である。2週に分けてウエストメープル校で幼稚園部から小学3年生、翌週はシーホーム校で開催した。シーホーム校での第1部は、午後2時開演で小学4年生から6年生の発表、第2部は午後3時から中学部・高等部の生徒も参加して「特別演奏会」として補習授業校の講師をしていたプロのソプラノ歌手、リチャードソン時喜子先生の素晴らしい歌声を心行くまで楽しまさせていただいた。もちろん、デトロイト補習授業校の校歌を歌ってくださった。リチャードソン先生のピアノ伴奏者の吉田デューモント絵美さん、バイオリンの柏木響子さんのトリオの素晴らしい演奏は、もう実現不可能であろう。また、35周年記念音楽会の指導者、神保千恵子先生、近藤真子先生の子ども達への指導と熱意は、これまたプロ級であった。このお二人は真の音楽教育者として、私は尊敬している。

 最後に、とても残念であるのは、デトロイト補習授業校では音楽の授業があるのは幼稚園部から小学4年生までである。私は、子ども達に、日本人として日本の抒情歌を歌い、日本の良さを歌を通して理解できる人になってほしいと切に願うのである。近い将来、補習授業校の全ての子ども達に、日本人として恥ずかしくないよう、日本の美しい歌、心の歌を好きになり、口ずさむことができるような「音楽鑑賞教室」を企画できたらいいなと夢見ている。

デトロイト補習授業校前事務長 ジョーンズみえ子

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