<!--:en-->ArtPrize 2014 in Grand Rapids<!--:--><!--:ja-->ArtPrize 2014 in Grand Rapids 芸術の秋にぴったりなミニトリップ~ 屋内外のアートコンテスト <!--:--> 6

Grand Rapidsは、かつて家具産業で栄えていたが、海外の安い家具に押されて街が衰退。そこで6年前に復興をかけてArtPrizeプログラムをスタートした。ダウンタウンの美術館やホテル、レストランの室内、そして公園や路上などの屋外、各所に作品が展示され、およそ3マイル四方がオープンな展示会場となる。ユニークな点は、入賞作品が一般投票(16歳以上)によっても決定されるという“参加型”のスタイル。

  展示場所と作品・アーティスト名はArtPrizeのウエブサイト(www.artprize.org)で調べることができ、投票もサイトを通して行う。今年の応募アーティスト数は、1,832。なぜこれ程? それは、審査員と一般投票、2つの枠組みで、それぞれの総合優勝者にGrand Prizeとして$200,000、そして4つのカテゴリーの勝者に各$20,000の賞金が贈られる魅力。そして、「多くの人に見てもらえるのが楽しみ」と話すアーティストも。応募作品の横で待機し、PR用のカードを配ったり、積極的に解説をしたり質問に答えたりする姿があちらこちらで見られた。これも普通のコンテストではまずない事であろう。

   かくして、世界各地より、材料もサイズも作風にも制限のない作品が集結し、遠方からも多くの人が足を運ぶポピュラーな秋のイベントとして定着し、Grand Rapidsの知名度も上げることに成功した。今年の開催は9月24日から10月12日まで。

  ダウンタウン以外に、彫刻のある庭園として知られるFrederik Meijer Gardens & Sculpture Parkの館内にも数点展示されているので、庭園散策と合わせて訪れるのも一案。その場合は泊りがけをお勧めしたい。

  今年のArtPrizeは、10月4日に第1ラウンドの投票が締め切られ、10月9日に第2ラウンド終了する。10月10日に最終結果が発表される。結果はWEBに発表されるほか、展示作品にも「上位50位以内」などのサインが付けられるので、それらを見て回るという楽しみ方もある。

日本からもノミネート!!

  今回、日本から応募参加したアーティストがいる。“Black crane”というタイトルの銅版作品を日本から携えて、初めての参加。制作者の石井太一郎氏(Taichiro Ishi)は一級建築板金技能士の資格を保持しており、東京を拠点に、神社仏閣の銅版屋根などの修復作業をする仕事の傍ら、錺葺き(かざりぶき)の創作活動をしている。錺葺きとは銅版を一枚一枚加工し、様々な文様を組み合わせるもの。新たな形で錺葺きの魅力を表現することにより、この技術を後世に残し、次世代に伝えていきたいと考えているとのこと。

  出展作品は、錺葺きを施した螺旋状の階段が美しい輝きとフォルムをもつ高さ1メートル強のもの。位置と色が対照的な2つの銅版の折鶴、最上階の裏側には鬼の面が配置されている。階上に登った黒い鶴と、下の湖で銅色を放って優雅に泳ぐ鶴とで、‘人生の分かれ’を現しているそうだ。湖はミシガン湖を模っている。

  応募のきっかけはFrederik Meijer Gardens & Sculpture Parkに造設中の日本庭園の仕事を昨年手がけたことに始まる。共に作業に携わった当地のスタッフたちに応募を進められ、技術を紹介するためにも挑んだのだそうだ。展示場所はAmway Hotelに近いDeVos Place Convention Centerの2階、通路(Skywalk)。

買い入れが可能で、「ミシガンに残せれば嬉しい」「協力してくれた仲間のためにも良い成績を収めたい」と期待を寄せている。以下のサイトで情報が得られる。

http://www.artprize.org/taichiro-ishii/2014/black-crane

  ちなみに、Frederik Meijer Gardens & Sculpture Parkの日本庭園は来年(2015年)の6月に一般公開を予定している。

Grand Rapidsは、かつて家具産業で栄えていたが、海外の安い家具に押されて街が衰退。そこで6年前に復興をかけてArtPrizeプログラムをスタートした。ダウンタウンの美術館やホテル、レストランの室内、そして公園や路上などの屋外、各所に作品が展示され、およそ3マイル四方がオープンな展示会場となる。ユニークな点は、入賞作品が一般投票(16歳以上)によっても決定されるという“参加型”のスタイル。

  展示場所と作品・アーティスト名はArtPrizeのウエブサイト(www.artprize.org)で調べることができ、投票もサイトを通して行う。今年の応募アーティスト数は、1,832。なぜこれ程? それは、審査員と一般投票、2つの枠組みで、それぞれの総合優勝者にGrand Prizeとして$200,000、そして4つのカテゴリーの勝者に各$20,000の賞金が贈られる魅力。そして、「多くの人に見てもらえるのが楽しみ」と話すアーティストも。応募作品の横で待機し、PR用のカードを配ったり、積極的に解説をしたり質問に答えたりする姿があちらこちらで見られた。これも普通のコンテストではまずない事であろう。

   かくして、世界各地より、材料もサイズも作風にも制限のない作品が集結し、遠方からも多くの人が足を運ぶポピュラーな秋のイベントとして定着し、Grand Rapidsの知名度も上げることに成功した。今年の開催は9月24日から10月12日まで。

  ダウンタウン以外に、彫刻のある庭園として知られるFrederik Meijer Gardens & Sculpture Parkの館内にも数点展示されているので、庭園散策と合わせて訪れるのも一案。その場合は泊りがけをお勧めしたい。

  今年のArtPrizeは、10月4日に第1ラウンドの投票が締め切られ、10月9日に第2ラウンド終了する。10月10日に最終結果が発表される。結果はWEBに発表されるほか、展示作品にも「上位50位以内」などのサインが付けられるので、それらを見て回るという楽しみ方もある。

日本からもノミネート!!

  今回、日本から応募参加したアーティストがいる。“Black crane”というタイトルの銅版作品を日本から携えて、初めての参加。制作者の石井太一郎氏(Taichiro Ishi)は一級建築板金技能士の資格を保持しており、東京を拠点に、神社仏閣の銅版屋根などの修復作業をする仕事の傍ら、錺葺き(かざりぶき)の創作活動をしている。錺葺きとは銅版を一枚一枚加工し、様々な文様を組み合わせるもの。新たな形で錺葺きの魅力を表現することにより、この技術を後世に残し、次世代に伝えていきたいと考えているとのこと。

  出展作品は、錺葺きを施した螺旋状の階段が美しい輝きとフォルムをもつ高さ1メートル強のもの。位置と色が対照的な2つの銅版の折鶴、最上階の裏側には鬼の面が配置されている。階上に登った黒い鶴と、下の湖で銅色を放って優雅に泳ぐ鶴とで、‘人生の分かれ’を現しているそうだ。湖はミシガン湖を模っている。

  応募のきっかけはFrederik Meijer Gardens & Sculpture Parkに造設中の日本庭園の仕事を昨年手がけたことに始まる。共に作業に携わった当地のスタッフたちに応募を進められ、技術を紹介するためにも挑んだのだそうだ。展示場所はAmway Hotelに近いDeVos Place Convention Centerの2階、通路(Skywalk)。

買い入れが可能で、「ミシガンに残せれば嬉しい」「協力してくれた仲間のためにも良い成績を収めたい」と期待を寄せている。以下のサイトで情報が得られる。

http://www.artprize.org/taichiro-ishii/2014/black-crane

  ちなみに、Frederik Meijer Gardens & Sculpture Parkの日本庭園は来年(2015年)の6月に一般公開を予定している。

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