<!--:en-->森みゆきさんによる 子ども達を育てる 活動<!--:--><!--:ja-->森みゆきさんによる 子ども達を育てる 活動<!--:--> 5

  NHK番組『おかあさんといっしょ』の第15代‘歌のお姉さん’としてデビューし音楽活動を続けている森みゆきさんが1999年よりミシガン州に在住し、ここを拠点として日本とアメリカで音楽活動のほか、その豊かな経験や見聞をもとに、講演や執筆など幅広く活躍をしている。2007年には当地で、「日本の歌を通して美しい日本語や日本文化を習得し、チームワークの貴さ学べるように」という願いのもと、ユースを対象としたミュージックパフォーマンスグループ‘Dream Singers(以下DS)’を発足した。DSは年毎にメンバーを募集し結成され、みゆきさんと共にコンサートの舞台に上がることをゴールに設定して活動する。歌唱レッスンの域に留まらず、みゆきさんの経験に基づいたパフォーマンスとしての意識なども学びつつ修練を積む、“道場”のようなもの。当地のフェスティバルや学校のイベント等にも出演している。

  2013年度(第7期)の締めくくりとして6月8日にリボニア市のハイスクールで、DSとのコンサートが行なわれた。今回は「親子で歌ってあそぼう」をテーマに、みゆきさんのソロや弾き語り、DSのコーラス

やトーンチャイムという透き通った音色を奏でる楽器による演奏、そしてみゆきさんのゆかた姿と子ども達のハッビ姿での神輿担ぎや踊りなども織り込まれた。曲は、昭和から平成へ歌い継がれる楽曲を中心に、幅広い世代に親しみのある童謡の他、長寿漫画『ドラえもん』『アンパンマン』のテーマ曲や、ヒットしたJポップなどの数々。昭和40年代のテレビ番組『ひょっこりひょうたん島』の映像がスクリーンに映し出されると「なつかしい~~」との声があがった。

  みゆきさんが『おかあさんといっしょ』に出演していたのは1983年4月から1987年3月の4年間。観客の中には幼少の頃にみゆきお姉さん時代の番組を観ていたというお父さんお母さんもかなりおり、「ブラウン管の中で観ていた“歌のおねえさん”に、ミシガンで会えるなんて感激!」「自分がすっかり童心に返って楽しませてもらえました。」といった感想が聞かれた。また、アメリカ育ちで日本の曲に親しんでいない子どもの親からは「飽きないか心配でしたが、すっかり惹きこまれていました。」との声もあった。心に届く表現、そして構成の良さや場を盛り上げる技量があればこそといえる。

   森みゆきさんは、日本では5年前から小学校を巡り、『森みゆきわくわく授業』と謳って歌と話の構成で、アメリカ生活と日本との違いなどを織り込みつつ子育てについての講話をしたり、自身がどうやって夢を抱き形を変えながらも叶えてきたのかという話をすることで、夢は自分自身の気持ち次第でいくらでも近づけるし叶えることもできるものだと伝える活動をしている。                (N記者)

☆日本とアメリカを行き来し、両方の親子に関わっている森みゆきさんからエッセイを寄せていただきましたので、右に掲載いたします。

歌の力♪ 子供の力! 大人の影響力

特別寄稿 by 森みゆき

 2014年6月に森みゆきコンサートwith ドリームシンガーズ(DS)を開催し、ご好評を戴きとてもありがたく感じています。また今回は次のような印象的な感想が聞こえてきました。

 映画「永遠のゼロ」のテーマ曲「蛍」=戦争で亡くなった人々を憂い、将来の平和を祈る歌、そして私のオリジナル曲「LOVE YOUR LIFE」=世界中でいじめが起きている現状を改善していくために、各自が自分の人生を好きになれる生き方をしようと呼びかける歌を歌ったところ、これらの歌を聞いた5〜6才位の幼い子供たちがぽろりと涙を流して聞いていました!という声がいくつか聞かれたのです。

 歌詞の意味がある程度は理解でき、音楽の力でその子供たちの心にも響くものがあった結果でしょうか?「いじめ」など思い当たる経験をしているか、耳にしているからでしょうか?幼くてもちゃんと感じられるんですね♪

 約30年前の歌のお姉さん時代から、私の言葉や表現は特に多くの子供たちに影響を与えていることを実感しています。番組やコンサートを見たことで、音楽を好きになったり、この職業に憧れ現実的な夢にもなったりするわけですから、こうして歌を歌い続けることは、楽しみだけでなく、大きな責任を背負っていると常々感じます。単に表現する側の自己満足のショーにならないように、客観的な観点から内容や構成も精一杯丁寧に形作るよう心がけています。DSも第8期を迎えましたが、その期によってかなり子供たちの年齢や歌声が違いますので、その特徴が生かせるように選曲し、日本の今昔の様子も含めて、歌だけでなく正しい日本語の使い方、日本的挨拶、日本とアメリカのマナーの違いも教えながら、将来どこでも堂々と行きていけるように!と願いつつ指導しています。

 2007年からこれまでのレッスンや生活の中で感じたことは、子供を褒めて伸ばすこともとても大事なことですが、やはり優しいだけではある程度のレベルまで引き上げることも難しくなるので、時には厳しく接し、子供同士刺激し合える環境を作って切磋琢磨するように背中を押すことも大事だということです。子供のモチベーションを下げないぎりぎりのところで、生徒自ら這い上がろうとする精神も鍛え、強くて優しい人間を育てて行く必要があるように感じます。

 DSの子供たちだけでなく、現代の子供たちに接して感じることは、様々なことが満たされ過ぎているが故に、人に感謝することや喜怒哀楽をきちんと表現することもできず、大人に言われてなぜ言わなければいけないかを理解しないままに形だけ言う子供が増えているような気がします。大人はもっとこれらのことに危機感をもって対応していく必要があるのではと時々自分も振り返ります。打たれ弱い子供、少し注意されるとすぐに泣いてしまう子供、疲れやすくすぐに座り込む子供、そんな子供になるのもならないのも全部大人の作る環境が左右するのではないでしょうか?みんな「うちは大丈夫!」とあぐらをかかず、謙虚な気持ちで子育てをしていく必要があることを痛感します。

 さて、2014年夏、日本は台風や大雨に振り回される日々でした。土砂崩れで多くの方々が犠牲となり大きな被害を受け、川の氾濫による床下や床上浸水、私が滞在していた九州北部でも短時間の大雨で膝まで浸かるほどの大雨が降りました。それでも地元の学校は休校にならず、みんな遅れてでも登校している様子を見て、アメリカでは考えられないような光景に感じました。その日、友人の校長先生は、市からの休校要請が出なかったため、各学校での判断を委ねられたという状況で、「遅れても構わないので気をつけて登校して下さい。」という連絡を各家庭に送ったところ、100件以上の電話が殺到し、授業どころではなくなってしまったと聞いて驚きました。この場合、場所によって雨の量も状況も違うのだから各家庭で判断し、子供の安全を第一に結論を出してよい話ではなかっただろうか?と。いちいち「どれくらい遅れていいのか?」「なぜ休校にしないのか?」「判断が遅すぎる」「このメールは本当の情報か?」等々。話を聞いていて、自己中心的な保護者の思いつき電話が多いことに呆れてしまいました。自分のとる行動が結果どうなることかを冷静に判断できれば、このような状態は防げたのではないでしょうか?

 つまり、何事も双方の立場あっての話なので、ここにも思いやり、感謝という気持ちが常に存在し、普段から良いコミュニケーションが図れていれば、こういった問題が比較的少なくてすむように感じます。

 「ゆとり」とはいったい何なのか?「自由」というものが何なのか?

 これらを履き違えた大人が育てている子供の未来はどうなるのか?一刻も早くその考え方を改善し、まわりを批判ばかりするのではなく、様々な角度から意見を交わしてより良い環境作りを意識していく必要があるのではないでしょうか!

  人の話をきちんと聞ける子供、自分の意見をしっかり言える子供、そして子供たちが心からの(作り笑顔ではない)本物の笑顔で生活できる環境作りに、私はこれからもずっと協力していきたいと強く願っています!

  NHK番組『おかあさんといっしょ』の第15代‘歌のお姉さん’としてデビューし音楽活動を続けている森みゆきさんが1999年よりミシガン州に在住し、ここを拠点として日本とアメリカで音楽活動のほか、その豊かな経験や見聞をもとに、講演や執筆など幅広く活躍をしている。2007年には当地で、「日本の歌を通して美しい日本語や日本文化を習得し、チームワークの貴さ学べるように」という願いのもと、ユースを対象としたミュージックパフォーマンスグループ‘Dream Singers(以下DS)’を発足した。DSは年毎にメンバーを募集し結成され、みゆきさんと共にコンサートの舞台に上がることをゴールに設定して活動する。歌唱レッスンの域に留まらず、みゆきさんの経験に基づいたパフォーマンスとしての意識なども学びつつ修練を積む、“道場”のようなもの。当地のフェスティバルや学校のイベント等にも出演している。

  2013年度(第7期)の締めくくりとして6月8日にリボニア市のハイスクールで、DSとのコンサートが行なわれた。今回は「親子で歌ってあそぼう」をテーマに、みゆきさんのソロや弾き語り、DSのコーラス

やトーンチャイムという透き通った音色を奏でる楽器による演奏、そしてみゆきさんのゆかた姿と子ども達のハッビ姿での神輿担ぎや踊りなども織り込まれた。曲は、昭和から平成へ歌い継がれる楽曲を中心に、幅広い世代に親しみのある童謡の他、長寿漫画『ドラえもん』『アンパンマン』のテーマ曲や、ヒットしたJポップなどの数々。昭和40年代のテレビ番組『ひょっこりひょうたん島』の映像がスクリーンに映し出されると「なつかしい~~」との声があがった。

  みゆきさんが『おかあさんといっしょ』に出演していたのは1983年4月から1987年3月の4年間。観客の中には幼少の頃にみゆきお姉さん時代の番組を観ていたというお父さんお母さんもかなりおり、「ブラウン管の中で観ていた“歌のおねえさん”に、ミシガンで会えるなんて感激!」「自分がすっかり童心に返って楽しませてもらえました。」といった感想が聞かれた。また、アメリカ育ちで日本の曲に親しんでいない子どもの親からは「飽きないか心配でしたが、すっかり惹きこまれていました。」との声もあった。心に届く表現、そして構成の良さや場を盛り上げる技量があればこそといえる。

   森みゆきさんは、日本では5年前から小学校を巡り、『森みゆきわくわく授業』と謳って歌と話の構成で、アメリカ生活と日本との違いなどを織り込みつつ子育てについての講話をしたり、自身がどうやって夢を抱き形を変えながらも叶えてきたのかという話をすることで、夢は自分自身の気持ち次第でいくらでも近づけるし叶えることもできるものだと伝える活動をしている。                (N記者)

☆日本とアメリカを行き来し、両方の親子に関わっている森みゆきさんからエッセイを寄せていただきましたので、右に掲載いたします。

歌の力♪ 子供の力! 大人の影響力

特別寄稿 by 森みゆき

 2014年6月に森みゆきコンサートwith ドリームシンガーズ(DS)を開催し、ご好評を戴きとてもありがたく感じています。また今回は次のような印象的な感想が聞こえてきました。

 映画「永遠のゼロ」のテーマ曲「蛍」=戦争で亡くなった人々を憂い、将来の平和を祈る歌、そして私のオリジナル曲「LOVE YOUR LIFE」=世界中でいじめが起きている現状を改善していくために、各自が自分の人生を好きになれる生き方をしようと呼びかける歌を歌ったところ、これらの歌を聞いた5〜6才位の幼い子供たちがぽろりと涙を流して聞いていました!という声がいくつか聞かれたのです。

 歌詞の意味がある程度は理解でき、音楽の力でその子供たちの心にも響くものがあった結果でしょうか?「いじめ」など思い当たる経験をしているか、耳にしているからでしょうか?幼くてもちゃんと感じられるんですね♪

 約30年前の歌のお姉さん時代から、私の言葉や表現は特に多くの子供たちに影響を与えていることを実感しています。番組やコンサートを見たことで、音楽を好きになったり、この職業に憧れ現実的な夢にもなったりするわけですから、こうして歌を歌い続けることは、楽しみだけでなく、大きな責任を背負っていると常々感じます。単に表現する側の自己満足のショーにならないように、客観的な観点から内容や構成も精一杯丁寧に形作るよう心がけています。DSも第8期を迎えましたが、その期によってかなり子供たちの年齢や歌声が違いますので、その特徴が生かせるように選曲し、日本の今昔の様子も含めて、歌だけでなく正しい日本語の使い方、日本的挨拶、日本とアメリカのマナーの違いも教えながら、将来どこでも堂々と行きていけるように!と願いつつ指導しています。

 2007年からこれまでのレッスンや生活の中で感じたことは、子供を褒めて伸ばすこともとても大事なことですが、やはり優しいだけではある程度のレベルまで引き上げることも難しくなるので、時には厳しく接し、子供同士刺激し合える環境を作って切磋琢磨するように背中を押すことも大事だということです。子供のモチベーションを下げないぎりぎりのところで、生徒自ら這い上がろうとする精神も鍛え、強くて優しい人間を育てて行く必要があるように感じます。

 DSの子供たちだけでなく、現代の子供たちに接して感じることは、様々なことが満たされ過ぎているが故に、人に感謝することや喜怒哀楽をきちんと表現することもできず、大人に言われてなぜ言わなければいけないかを理解しないままに形だけ言う子供が増えているような気がします。大人はもっとこれらのことに危機感をもって対応していく必要があるのではと時々自分も振り返ります。打たれ弱い子供、少し注意されるとすぐに泣いてしまう子供、疲れやすくすぐに座り込む子供、そんな子供になるのもならないのも全部大人の作る環境が左右するのではないでしょうか?みんな「うちは大丈夫!」とあぐらをかかず、謙虚な気持ちで子育てをしていく必要があることを痛感します。

 さて、2014年夏、日本は台風や大雨に振り回される日々でした。土砂崩れで多くの方々が犠牲となり大きな被害を受け、川の氾濫による床下や床上浸水、私が滞在していた九州北部でも短時間の大雨で膝まで浸かるほどの大雨が降りました。それでも地元の学校は休校にならず、みんな遅れてでも登校している様子を見て、アメリカでは考えられないような光景に感じました。その日、友人の校長先生は、市からの休校要請が出なかったため、各学校での判断を委ねられたという状況で、「遅れても構わないので気をつけて登校して下さい。」という連絡を各家庭に送ったところ、100件以上の電話が殺到し、授業どころではなくなってしまったと聞いて驚きました。この場合、場所によって雨の量も状況も違うのだから各家庭で判断し、子供の安全を第一に結論を出してよい話ではなかっただろうか?と。いちいち「どれくらい遅れていいのか?」「なぜ休校にしないのか?」「判断が遅すぎる」「このメールは本当の情報か?」等々。話を聞いていて、自己中心的な保護者の思いつき電話が多いことに呆れてしまいました。自分のとる行動が結果どうなることかを冷静に判断できれば、このような状態は防げたのではないでしょうか?

 つまり、何事も双方の立場あっての話なので、ここにも思いやり、感謝という気持ちが常に存在し、普段から良いコミュニケーションが図れていれば、こういった問題が比較的少なくてすむように感じます。

 「ゆとり」とはいったい何なのか?「自由」というものが何なのか?

 これらを履き違えた大人が育てている子供の未来はどうなるのか?一刻も早くその考え方を改善し、まわりを批判ばかりするのではなく、様々な角度から意見を交わしてより良い環境作りを意識していく必要があるのではないでしょうか!

  人の話をきちんと聞ける子供、自分の意見をしっかり言える子供、そして子供たちが心からの(作り笑顔ではない)本物の笑顔で生活できる環境作りに、私はこれからもずっと協力していきたいと強く願っています!

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